身体の "故障" と同様に、身の回りのモノも突然に "不調" に陥る。それも、昔のように手の込んだモノでなければホイホイと直せるのだが、昨今の製品はとかく部外者には手が出せない代物となってしまった。
この間も、システム・キッチンの二箇所の部分で "不調"・"故障" が発生した。一つは水道の蛇口関係で、もう一つはガス・コンロであった。
家内がクレームを上げて来たので、では......、と覗いてみたものの、それらの "不調" はとても外から見た限りでは要領を得なかった。メーカーが、まるで部外者を寄せ付けないようにガードを張っている気配さえ感じた。
結局、家内がメーカーのサービス窓口に電話をしてサービス・エンジニアに来てもらうことにした。もちろん、彼らはそればかりを専門に手掛けているため、あっと言う間に原因を突き止め、あっと言う間に修理して、あっと言う間に "高額な修理代" を請求していった。 "出張料" や "技術料" や何だかんだと、取替え部品の価格の十倍以上の額だったのだ。 "ぼったくり" とまでは言いたくないが、こんな不景気な時期に家事に関する道具の "修理費" 一回で一万円内外の出費を強いられるのは決して愉快ではなかった。
たまたま、日頃定期的にプロパン・ガスを運んで来る業者にそのことを家内が話したところ、うちに頼んでくれれば十分の一で済んだのに......、と言っていたそうで、それを聞いてさらに不愉快になったものである。
この間も、システム・キッチンの二箇所の部分で "不調"・"故障" が発生した。一つは水道の蛇口関係で、もう一つはガス・コンロであった。
家内がクレームを上げて来たので、では......、と覗いてみたものの、それらの "不調" はとても外から見た限りでは要領を得なかった。メーカーが、まるで部外者を寄せ付けないようにガードを張っている気配さえ感じた。
結局、家内がメーカーのサービス窓口に電話をしてサービス・エンジニアに来てもらうことにした。もちろん、彼らはそればかりを専門に手掛けているため、あっと言う間に原因を突き止め、あっと言う間に修理して、あっと言う間に "高額な修理代" を請求していった。 "出張料" や "技術料" や何だかんだと、取替え部品の価格の十倍以上の額だったのだ。 "ぼったくり" とまでは言いたくないが、こんな不景気な時期に家事に関する道具の "修理費" 一回で一万円内外の出費を強いられるのは決して愉快ではなかった。
たまたま、日頃定期的にプロパン・ガスを運んで来る業者にそのことを家内が話したところ、うちに頼んでくれれば十分の一で済んだのに......、と言っていたそうで、それを聞いてさらに不愉快になったものである。
当然と言えば当然の話なのかもしれないが、メーカーや業者は、 "稼ぎどころ" とでもいうものをしっかりと睨んでいるかのようである。
今や、 "プリンタ" の価格の "からくり" については周知の事実となっている。つまり、一時的支出でしかない本体価格は、極めて低価格に抑えて買い易くして、その後、 "リピート" で購入しなければならない "カラーインク" や "用紙" などの "サプライ品" が "割高" というシステムである。
ユーザーとしては、一度購入してしまった以上、メーカー提供の "サプライ品" を買う、いや "買い続ける" 以外に手がないわけだ。ユーザーを "囲い込む" 戦略に乗ってしまったが最後、ユーザーの "負け" というわけであろう。
このように、不特定多数の浮動ユーザーを、自社製品のエリア内に "囲い込む" ことで "固定客（リピーター）" にしておき、その状況でジックリと "稼ぐ" という、あたかも "頭脳犯" 的な戦略というか、または、ここぞとばかりに手広く "網" を張り、引っかかってくる小昆虫を待っている狡猾な "蜘蛛" のようでさえある。
つらつら考えてみると、経済活動の極意とは、一過性の製品販売ではなくてまさに "リピーター" 狙いなのだと見える。末永く "常連客" であり続けてくれる顧客を作り出すことが、商売・経済活動の最終目的だということなのであろう。
まあ、この路線は今始まったわけではなく、古(いにしえ)からの商売の鉄則であったわけだろう。むしろ、 "一発大ヒット" で瞬時に大量顧客が作り出せる現代の情報時代の方が特殊で、また危ういと言えるのかもしれない。
"一発大ヒット" でベンチャーとしての大きなサクセスを手にした企業が、時の流れの中で意外に埋没して行く例は枚挙のいとまがなかったりするのも、商売・経済活動の鉄則が、 "リピート = 繰り返し" であることを軽視したがためなのかもしれない。
"継続は力なり" なんぞと言って訳知り顔となるのも臭いが、かと言って世知辛い経済社会の現実に疎いのもまずい。 "末永く、稼がせてもらいますよ！" という下心で、虎視眈々と狙いをつけているのが企業家たちであり、業者たちなのだとしっかり見据えてかからなければならないはずである...... (2010.03.17）
今や、 "プリンタ" の価格の "からくり" については周知の事実となっている。つまり、一時的支出でしかない本体価格は、極めて低価格に抑えて買い易くして、その後、 "リピート" で購入しなければならない "カラーインク" や "用紙" などの "サプライ品" が "割高" というシステムである。
ユーザーとしては、一度購入してしまった以上、メーカー提供の "サプライ品" を買う、いや "買い続ける" 以外に手がないわけだ。ユーザーを "囲い込む" 戦略に乗ってしまったが最後、ユーザーの "負け" というわけであろう。
このように、不特定多数の浮動ユーザーを、自社製品のエリア内に "囲い込む" ことで "固定客（リピーター）" にしておき、その状況でジックリと "稼ぐ" という、あたかも "頭脳犯" 的な戦略というか、または、ここぞとばかりに手広く "網" を張り、引っかかってくる小昆虫を待っている狡猾な "蜘蛛" のようでさえある。
つらつら考えてみると、経済活動の極意とは、一過性の製品販売ではなくてまさに "リピーター" 狙いなのだと見える。末永く "常連客" であり続けてくれる顧客を作り出すことが、商売・経済活動の最終目的だということなのであろう。
まあ、この路線は今始まったわけではなく、古(いにしえ)からの商売の鉄則であったわけだろう。むしろ、 "一発大ヒット" で瞬時に大量顧客が作り出せる現代の情報時代の方が特殊で、また危ういと言えるのかもしれない。
"一発大ヒット" でベンチャーとしての大きなサクセスを手にした企業が、時の流れの中で意外に埋没して行く例は枚挙のいとまがなかったりするのも、商売・経済活動の鉄則が、 "リピート = 繰り返し" であることを軽視したがためなのかもしれない。
"継続は力なり" なんぞと言って訳知り顔となるのも臭いが、かと言って世知辛い経済社会の現実に疎いのもまずい。 "末永く、稼がせてもらいますよ！" という下心で、虎視眈々と狙いをつけているのが企業家たちであり、業者たちなのだとしっかり見据えてかからなければならないはずである...... (2010.03.17）
コメントする