"小沢神話" にすがりつく "参院選に向けた結束" って "正解" なんでしょうかね? 仮に "正解" だとしても、その "正解" のために "息苦し過ぎる!" というのはどんなものなんでしょうか? 長い自民政権の下で "蚊帳の外" にはじき出され続けて来た国民各位は、その理不尽さや息苦しさと決別したいがために、 "未知数だらけ" の民主党に賭けたのだったように思い返すのだが......。
しかし、配られたカードを仰向けてみると、 "小沢キングの絵札" ばっかり......。これじゃゲームにならない、と不満を漏らしかけると、 "胴元(どうもと)" を囲むお兄さんたちが、ギロッとした目付きで睨みをきかせる......。
昨日であったか、民主党の一年生議員・横粂(よこくめ)議員が、チラリとニュース番組に登場した。鳩山首相、小沢幹事長という現執行部の退陣を、ほとんど "捨石" 的に "異議申し立て" するものであった。それがどうなって行くのかの薄々推測はできたものの、案の定、続報はパタリと止んだ。
ちなみに、ネットサイトには以下のような記事が見つかった。 "希少価値" ありと感じたので紹介させてもらう。
<民主・横粂議員「執行部刷新要求」不発 裏で動いた「諸先輩」の正体/j-cast.com/2010/5/12 12:45
「執行部の刷新を求めたい。一年生議員であっても、やらなければならない使命と思って代議士会で発言していく」
意気盛んだった民主党の横粂勝仁衆院議員(神奈川11区)。スパモニも注目していた代議士会が11日開かれたが、横粂議員は発言なしで『不発』に終わった。
――ライバル小泉進次郞
大上段に振りかぶったものの、未熟を悟ってか、一太刀も浴びせことなく、鞘から抜くこともしなかった経緯を番組が取り上げた。
ことの起こりは、横粂議員が今月5日、自ら書いた「政権交代に託された思いにお答えできないような現状であれば、私は声を上げる」というブログ。
その後、地元・横須賀市での街頭演説でも、「お叱りを覚悟のうえで、戦う政治家でありたい。鳩山・小沢執行部の現状について刷新を求めていきたい」と熱弁をふるった。
ところが、狙い定めた代議士会を『無言』で通した横粂議員は、会終了後に次のように釈明した。
「党人として、政治家として未熟だった。ただ(刷新の必要性は)変わっていない。近いうち、しかるべき時に行動したいと思っています」
さて、ウラにどんな事情があったのか。本人の話では、厳しい意見がメールや電話で1000通ほど寄せられたほか、「直接的な圧力ととれるものはなかったが、諸先輩から様々なアドバイスがあった」という。
スタジオでは、この「諸先輩のアドバイス」を巡ってコメンテーターから意見が噴出した。
ジャーナリストの鳥越俊太郎は「28歳の青年は『党人』という言葉をあまり使わない。自民党でいえば、党人は古参の議員。こういう言葉を使う先輩から、アドバイスと圧力の真ん中ぐらいのことは言われたのだろう」と推測した。
独協大教授の森永卓郎は、「この人はいい人だと思う。残念なのは、政治家はいい人では生き残れないゾということを『悪い人』から言われたのだと思う」
『若手』『いい人』と『古参』『悪い人』など、単純な対立軸で決めつけたがるが、テレ朝コメンテーターの三反園訓の次の見方が妥当なところか...
「『圧力はなかった』は、裏を返せばあったということ。このひとは分かりやすいし、純情だと思う。高速道路の料金で前原vs小沢のバトルを巡り、鳩山さんがブレて支持率をさらに下げた。(刷新は)皆が言いたいんだけど、参院選を前に一致結束するべき時と言われたのだろう」
神奈川11区の選挙区には人気のライバル、小泉進次郎がいる。目立ちたい気持ちも分かるが、血気にはやるより慎重な行動をということか......。>(民主・横粂議員「執行部刷新要求」不発 裏で動いた「諸先輩」の正体/j-cast.com/2010/5/12 12:45)
今日は、その小沢幹事長の "疑惑" に関する新たな動きが加わった。
<検察 小沢氏らに再聴取を要請 5月12日 15時6分
民主党の小沢幹事長の政治資金をめぐる事件で、検察審査会が小沢氏を起訴すべきだと議決したのを受けて、東京地検特捜部は12日、再捜査の一環として、小沢氏や元秘書の石川知裕衆議院議員らにあらためて任意の事情聴取に応じるよう要請しました。
この事件で、東京第5検察審査会は先月、小沢氏本人について、収支報告書にうその記載をしたとして政治資金規正法違反の罪で起訴された元秘書で衆議院議員の石川知裕被告(36)らとの共犯が成立すると強く考えられるとして、小沢氏を起訴すべきだと議決しました。......
特捜部は、ことし1月、2度にわたって小沢氏を事情聴取しましたが、小沢氏は「秘書を信頼し任せていた」などと事件への関与を否定しています。特捜部は、再捜査を進めたうえで、小沢氏を起訴するかどうかあらためて判断する方針で、仮に起訴しなかった場合には、検察審査会が強制的に起訴すべきかどうか2回目の審査を行うことになります。>(検察 小沢氏らに再聴取を要請/NHKニュース/5月12日 15時6分)
また、一昨日には、直近の "世論調査(NHK世論調査)" 結果が公表された。
<NHK世論調査 各党の支持率 5月10日 19時45分
NHKが行った世論調査によりますと、各党の支持率は、▽民主党が先月より1ポイント余り下がって20.8%、▽自民党は2ポイント近く上がって17.9%、▽公明党は3.0%、▽共産党は2.2%、▽社民党は0.9%、▽国民新党は0.1%、▽みんなの党は3.1%、▽新党改革は0.4%、▽たちあがれ日本は0.2%、▽「特に支持している政党はない」は、先月と変わらず44.4%でした。>(NHK世論調査 各党の支持率/NHKニュース/5月10日 19時45分)
今さらのように、調査内容の中で目を引いた数字は次の通りだ。
<......民主党の小沢幹事長の政治資金をめぐる事件で、検察審査会が、不起訴になった小沢氏を起訴すべきだと議決したことに関連して、小沢氏は国会の場で説明する必要があると思うか聞いたところ、▽ 「必要がある」が80%、▽「必要はない」が6%、▽「どちらともいえない」が9%でした。
また、小沢幹事長の進退をどう思うか尋ねたところ、▽「幹事長を辞任すべきだ」が66%、▽「幹事長を辞任する必要はない」が9%、▽「どちらともいえない」が21%でした。......
さらに、夏の参議院選挙で民主党が参議院で過半数を占めることは望ましいと思うか尋ねたところ、▽「望ましい」が10%、▽「どちらかといえば望ましい」が22%、▽「どちらかといえば望ましくない」26%、▽「望ましくない」が32%でした。>(NHK世調 内閣支持率21%/NHKニュース/5月10日 19時45分)
"よりましな政権" だとして見なされているのが民主党政権なのであろうが、党内が "参院選に向けた結束" で凝り固まれば凝り固まるほどに、あるいは "異議申し立て" を排除しようとすればするほどに、国民感覚の方は「どちらかといえば望ましくない」、「望ましくない」の比率を高めて行くような気がしてならない。
"民意" から離反しない程度の度合いにおいて "よりまし" であることが今一番望まれているのではなかろうか。ここでは、 "ポピュリズム" がどうだこうだと屁理屈をいうべきではなかろう。デモクラシーとはそうしたものなのだから......。
"選挙の神様" 小沢氏は、この事態をどう見つめておられるのだろうか...... (2010.05.13)
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