"縦書き指定"の"Word"×"印刷"操作からの"PDF変換"法⇒"縦書き"の"PDF電子書籍" ......

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 たとえば、 "小説風の読み物" を想定した "自前のText文書" を、"PDF 電子書籍" としてまとめ上げようと考えた時、やはり "縦書き" 仕様の "書籍" にすることで "趣き" を添えたいと考えたりする。
 別に "横書き" 仕様でも良さそうなものだが、"日本語としての文章" というものに意を傾けた "小説のようなもの" は、やはり "縦書き" 仕様である方が思考回路にも馴染みやすいような気がしている。
 もちろん、アルファベットの英単語などがしばしば混じるような類の論文・解説文などであれば、 "縦書き" 文章は読みづらく感じることになり、むしろ "横書き" 仕様が妥当だとも言えそうではあるが......。

 ところで、文書の "PDF 変換" で最も簡単な方法とは、"Adobe Acrobat" なり "PrimoPDF 日本語版 Ver.4.1" なりを "仮想プリンタ" としてセッティングして、アプリケーションの "印刷" 操作を実行すればOKという点は、もはやわれわれの共通認識となっているはずである。
 だから、冒頭の "縦書き" 仕様の件に戻るならば、問題は "縦書き" 仕様が可能な "Text エディター" を探せばよいことになるわけだ。
 一般的にわれわれが使っている "Text エディター" の大半は "横書き" 仕様オンリー版が多いが、いわゆる "ワープロ" として馴染まれたアプリでは "縦書き" 仕様が可というものも少なくはない。
 そこで思い当たったのが "MS Word" だった(c.f."一太郎" でも可)のだが、元々このアプリは "Adobe Acrobat" などとも相性が良く、アドインで連携して、作成文書を "PDF 変換" することもしばしば行われていたはずなのである。
 相性と言えば、"MS Word" 文書は "ページ単位" で文書作成をするものであり、この点自体が "ページ単位" での表示を特徴とする "PDF 文書" と共通しているわけだ。
 この点は何でもないことのようにも思えるが、昨日も書いたように、実は、 "小説風の読み物" という文書などの、その編集時には結構ありがたい環境なのである。

 今日は、さっそくこの辺の環境を "実体験" してみることにした。
 かつて "横書き" 仕様で作成した 自作小説「海念と保兵衛」 の "オリジナル Text" 、これらは "Text エディター" である "秀丸" で作成した "横書き" 仕様のデータであるが、
これを起点として始めてみたのである。
 結論から言えば、まずまずの経過であったと言えそうである。まだ多少手を加えたい箇所があるので後日 "公開(?)" させていただくつもりだ。
 手順と、ニ、三の留意点を記せば以下のようになろうか。

  先ずは、"横書き" 仕様の "Text エディター" の "Text データ" を、"MS Word" の新規ページにコピーなどを行って表示させる。この方法は、種々あるはずだ。

 そしてこの表示を見ながら、メニューバーから「ファイル」⇒「ページ設定」のウィザード・ウインドウ画面を開き、先ずは<用紙サイズ>タブで、「用紙サイズ」を所定の大きさのもの(※ 基準としては、 "端末" など "PDF ビューワー" のサイズを思い浮かべながら......)を選び、「印刷の向き」については「縦」にチェックを入れる。

 次に、<文字数と行数>タブで、「文字方向」で「縦書き」にチェックを入れて、その後、「文字数」、「行数」、「フォントの設定」などをセッティングする。
 やはり、「フォントの設定」で如何に "端末" など "PDF ビューワー" にふさわしいサイズを選ぶかが決め手となりそうである。自分の場合、 "iPod touch" で読めることを一応の基準としたため、サイズは大きめな "24" で設定した。
 この後、<余白>タブでの数値設定やら、<文字数と行数>を再度調整する。この調整は何回かトライしなければならない......。

 この「ページ設定」で表示されている "ページ" のレイアウトが "意にかなう" ものとなったならば、メニューバーから「ファイル」⇒「印刷」のウィザード・ウインドウ画面へと進み、「プリンタ名」で "Adobe PDF" なり "Primo PDF" なりを選ぶ。「印刷範囲」では "試し!" の意味で少数ページを指定して「OK」ボタンをクリックする。
 事によったら、「余白が印刷可能なページの外に設定されています。印刷を継続しますか?」などのメッセージが出たりるが、とりあえず「はい」で進める。
  "Primo PDF" を選んだ場合、ファイル名変更に関するメッセージが出たりするが「OK」ボタンをクリック。

 すると、カラフルなウィザード・ウインドウ画面が表示されるので、「ファイルの保存先」を設定し、「オプション」ボタンをクリックし「PDF ファイルを開くプログラム」の部分で、「指定のプログラム」にチェックを入れて、無償でインストールしているはずの "Adobe Reader" の実行プログラムのパスを指定して「OK」ボタン。これがないと、出来上がった "PDF" を見ることができない!
 先ほどの "PrimoPDF" のカラフルなウィザード・ウインドウ画面に戻ったら、「PDF の作成」をクリックして、出来上がった "PDF" を "Adobe Reader" が表示するのを待つことにする......。

 出来上がった "PDF" を、 "端末" など "PDF ビューワー" に転送した場合、ここで表示されたページとほぼ同様の "姿" で表示されることになる。したがって、この表示を見ながら、修正したい箇所があれば、 "MS Word" の「ページ設定」に戻り、再度の調整を実行して反映させればいいわけである。

 以上の作業は、決して "バカチョン" 的な簡単さとは言えないだろうが、慣れれば大したことでもなさそうだ。いろいろと工夫の余地もあるので、"小説のようなもの" を "PDF 電子書籍" としてまとめ上げようと目論む者にとっては、相応に楽しめる作業となるかもしれない...... (2010.09.28)













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このページは、yasuo hiroseが2010年9月29日 00:02に書いたブログ記事です。

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