原発事故<次々と襲う未体験の危機 緊迫の10日間/共同通信>の記事図表化! ......

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 今回の巨大地震による "大津波の猛威" と "福島第1原発の事故" は、世界中を震撼(しんかん)させた。そして、発生10日が経過した。
 今後も尾を引くに違いない "原発の危機!" をしっかりと記憶に留めるためにも、"初動10日間" の経過を再確認しておきたい。

<【大型検証】次々と襲う未体験の危機 緊迫の10日間、総力戦
 東京電力福島第1原発の事故は20日、発生から10日目を迎えた。燃料の露出や炉心溶融、水素爆発―。日本の原発が初めて経験する危機が次々と襲う。技術の粋を集めたはずの最前線で、何が起こったのか。最悪の事態回避へ向けて続いている総力戦の経過をたどった。......>(<【大型検証】次々と襲う未体験の危機 緊迫の10日間、総力戦/【共同通信】/2011.03.20>

 以下、同記事をより読み易くすべく、内容を変えることなく "図表化" させてもらうことにした。

( 【大型検証】次々と襲う未体験の危機 緊迫の10日間、総力戦/【共同通信】/2011.03.20 より )
日付
時刻
事        柄
【11日】
14時46分
 東日本大震災が発生。稼働中の第1原発の1~3号機が自動停止した。
16時36分
 1、2号機で冷却機能が失われる。
 最初で、そして恐らく最大の「想定外の事態」は、大津波だった。頼みの綱となる非常用ディーゼル発電機が故障、電源がなくなり原子炉の冷却ができなくなった。原子炉が停止しても燃料からは、放射性物質が崩壊する際には熱が出る。冷却機能を失ったことで、燃料を覆う水が蒸発などで減り、水位は次第に低下していった。
19時03分
 菅直人首相が初の原子力緊急事態を宣言。その後、原発の半径3キロ以内の住民に避難、10キロ以内には屋内退避を指示した。
 原子力災害対策特別措置法に基づく東電の緊急事態の通報を受けた政府は、首相が初の原子力緊急事態を宣言し、緊急災害対策本部を設置。避難指示の範囲は拡大した。
【12日】
0時49分
 1号機で原子炉格納容器の圧力が異常に上昇した。
 冷却機能を失ったことで、格納容器内では温度とともに圧力が上がった。破損すれば重大な事態となる。このため、12日午後になって、格納容器の弁を開け、内部の空気を出し圧力を下げる「ベント」という措置が初めて取られた。格納容器を維持するため、放射性物質が出るのを覚悟で行う苦肉の策だった。
14時10分
 経済産業省原子力安全・保安院は、1号機炉心で水位が低下、燃料が露出したと発表。1号機周辺で放射性セシウムを検出したとし、炉心の一部溶融を確認。
 圧力容器内の温度上昇が止まらない。水の減少も続き燃料がついに露出する。丈夫な金属でつくられ、燃料を保護している被覆管ごと溶け出す炉心溶融が日本で初めて起きてしまった。緊張は一気に高まった。
15時36分
 1号機の建屋内で水素爆発が起こる。
 衝撃的な事態は続く。溶け出した被覆管の成分と水蒸気が反応して発生し、建屋内にたまっていた水素が何らかのきっかけで爆発した。白煙が上がりコンクリート製の建屋の上部が崩壊、事故は深刻さを増した。
20時20分
 1号機の原子炉に海水の注入を開始。
 危険を抑えるには冷やすしかない。原子炉に海水を大量に入れ、温度を下げる対策が始まった。海水が入れば炉の修理が難しくなる。東電は廃炉も視野に入れた判断を迫られた。
【13日】
13時12分
 3号機にも海水を注入。
15時30分
 枝野幸男官房長官が3号機で「水素が建屋にたまっている可能性を否定できない。爆発の可能性」と述べる。
 1号機に続いて、3号機でも危険が高まる。同一敷地内に多くの原子炉がある集中立地の問題点も浮かび上がった。
【14日】
11時01分
 3号機で水素爆発、けが人が出る。
18時22分
 2号機で燃料が水面から完全に露出。
 事態は一段と悪化した。1号機に続き3号機も爆発。2号機では圧力容器内の水が大幅に減少したため、一時「空だき状態」に陥った。いったんは水位が回復したが、再び燃料が露出した。冷却のため海水を送るポンプの燃料切れが起きていたことも判明し、監視態勢への批判も出た。
【15日】
6時10分
 2号機格納容器の圧力抑制プール付近で爆発、損傷。
 原発は、燃料のウラン酸化物を焼き固めた「ペレット」や被覆管、鋼鉄製の圧力容器と格納容器、さらにコンクリート製の建屋と「五重の壁」に守られているとされてきた。2号機では格納容器の一部が損傷したことで、被覆管や建屋と合わせ、三つの壁が破られる事態となった。
6時14分
 4号機も爆発、建屋が損壊。
 定期検査中で地震前から停止していた4号機でも爆発が起きた。今度は、使用済み燃料を保管していたプールの温度上昇が問題となった。複合的な要素が絡まり、事故は厳しい局面を迎えた。事態打開へ政府は、陸上自衛隊のヘリコプターで上空から大量に水をまく方法の検討に入った。
【16日】
5時45分
 4号機の原子炉建屋での出火を確認。
8時34分
 3号機付近から白煙が噴出。
 3号機4号機の異変は、使用済み燃料プールの水温上昇が原因とされた。爆発で建屋が崩壊したため、プールの周囲は脆弱(ぜいじゃく)。放射性物質の飛散の懸念も高まった。放射線の影響が懸念され、地上での活動は厳しい。政府は陸自ヘリの投入を、この日は断念した。
【17日】
9時48分
 3号機に陸自ヘリが水を投下。計4回実施した。
 北沢俊美防衛相は「きょうが限度」と述べ、早朝に首相と協議してヘリ出動に踏み切ったことを明らかにした。周辺の高い放射線量に配慮して防護服などに身を固め、前例のない空からの作戦。放射性物質の線量は微減し、東電は「一定の効果があった」とした。
19時05分
 警視庁高圧放水車が3号機に放水。
19時35分
 自衛隊消防車5台も放水を実施。
 放水は地上からも行われた。崩壊した建屋から水を入れ、使用済み燃料プールなどの冷却を狙う。米軍や東京消防庁など高性能の消防車両を持つ自治体にも支援を求め、放水は翌日以降も続いた。
【18日】
10時20分
 東電が、外部から電源を復旧させる作業を行うと発表。
 大量の放水による冷却作戦と並行し、内部システムを復活させるために外部からの電力を供給する作業に入った。六つの原子炉を3組に分けて進め、放水による冷却が難しくなっていた2号機を中心に徹夜で実施。放射線の影響を避け、建物内への退避をしながら厳しい作業が続いた。
17時50分
 保安院が1~3号機の国際評価尺度を「レベル5」と暫定評価。
 1979年の米スリーマイルアイランド原発事故と同じレベルとなり、東海村臨界事故のレベル4を上回る国内最悪の事故となった。
【19日】
4時22分
 6号機の非常用発電機1台が復旧。
 発電機を使って、自力による5号機の使用済み燃料プールの冷却を再開。その後の計測で水温の低下傾向がみられ、効果が確認された。
13時30分
 2号機への送電線の接続作業が完了。
 危機脱出の鍵を握ると期待される外部電力の供給にめどが立った。東電だけでなく、メーカーなどからも技術陣が駆けつけ、懸命の作業が続く。
【20日】
15時46分
 2号機に外部からの電力が供給された。
 十分な点検作業が必要とされるが、電力が供給されれば、冷却システムの復活に加え、中央制御室を使えるようになり、作業が格段に効率化する可能性が高まる。大量の放水も続けられた。


 未曾有の「想定外の事態」から始まって、"外部電源の復旧" に至る "緊迫の10日間" が、"使命感" に燃えた方々の決死の行動によって支えられていたことを改めて記憶に留めておきたいと思う...... (2011.03.22)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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