ギリシャ再選挙→反緊縮政権→ユーロ離脱→ユーロ圏各国のソブリン格付け下落!? ......

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 おかしなもので、"危機" 現象も頻発し、継続するならば、別に根拠がなくとも人々の受けとめ方が "楽観視" へと傾く......。"巨大地震" の可能性が警告されていながらも、頻発する地震の日常的発生が人々の危機感を何となく往なしてしまうように......。

 長引いている "ギリシャ危機" 問題も同様の流れにあるのだろうか? シビァな観点に立つならば、結構 "危機色" が濃厚だとも見えてならないが、実際はどうなのであろうか?
 下記引用サイト記事二点:【 引用記事 1 】ギリシャ:第2党が連立参加拒否 協議決裂で6月再選挙へ/毎日jp/2012.05.12【 引用記事 2 】ギリシャのユーロ離脱、ユーロ圏全体の格付けに影響=フィッチ/REUTERS/2012.05.12 を "判断材料" とする限り、事態は決して "楽観視" できるものではなさそうに見えるのだが......。

  "6月再選挙" となる見通しはほぼ確実のようであるが、そうなると "財政緊縮策に反対" を唱える "急進左派連合(SYRIZA)" の政権樹立の可能性が高いと目されている。

世論調査によると、再選挙が実施されれば、SYRIZAが第1党に躍進する可能性が高まっている>(【 引用記事 1 】)

 となると、最悪は "ギリシャのユーロ離脱" という選択も想定されざるを得ないだろう。
 もしこうした選択がなされた場合には、"危機状況" はギリシャに留まらず、"ユーロ圏全域" に広がりかねない......。
 この点にあえて "釘を刺す" かのような警告のあることを伝えているのが【 引用記事 2 】だ。

 "格付け会社フィッチ" (フィッチ・レーティングス [Fitch Ratings Ltd.] イギリス・ロンドンおよびアメリカ合衆国・ニューヨークに本拠をおく格付け機関 )の声明である。

「ギリシャが現在の政治危機によって、もしくは今後、経済の安定化を達成できず、(ユーロ圏を)離脱することになれば、フィッチはギリシャのユーロ離脱に伴うシステム上の影響および国ごとの影響を再評価し、残りのユーロ圏加盟国すべてのソブリン格付けをレーティング・ウォッチ・ネガティブに指定する公算が大きい

 事態がこうした "瀬戸際" にまで突き進むのかどうかは定かではないとしても、国債の空売り、先物売り、売りオプション、CDSで巨大利益の機会を待っているヘッジ・ファンドが、より一層 "スタンバイOK!" の態勢に入るであろうことは想定される。
 どうも "ギリシャ危機" は、さらなる次元での "ユーロ危機" を誘発させる "爆薬庫" とさえ見えてしまう......。

【 引用記事 1 】

 ギリシャ:第2党が連立参加拒否 協議決裂で6月再選挙へ

 【ジュネーブ伊藤智永】ギリシャで総選挙後の連立協議にあたっていた第3党・全ギリシャ社会主義運動(PASOK)のベニゼロス党首は11日夜(日本時間12日未明)、協議が失敗に終わったことを明らかにした。6日の総選挙で第2党に躍進し、政権樹立の鍵を握る急進左派連合(SYRIZA)のチプラス党首が連立参加を拒否した。これにより、議会上位3党による連立協議はすべて決裂し、6月10日か17日に再選挙が実施される方向が固まった。債務危機の震源地となったギリシャの政治混迷は一層深まる

 世論調査によると、再選挙が実施されれば、SYRIZAが第1党に躍進する可能性が高まっている。SYRIZAは欧州連合(EU)などの支援の条件となっている財政緊縮策に反対しており、SYRIZAが主導する反緊縮政権ができれば、支援の履行に影響が出る可能性もある
ギリシャ:第2党が連立参加拒否 協議決裂で6月再選挙へ/毎日jp/2012.05.12

【 引用記事 2 】

 ギリシャのユーロ離脱、ユーロ圏全体の格付けに影響=フィッチ

 [ロンドン 11日 ロイター] 格付け会社フィッチは11日、ギリシャがユーロ圏を離脱することになった場合、ユーロ圏全体のソブリン格付けに悪影響を及ぼすとの認識を示した。

 フィッチは声明で、ギリシャがユーロを離脱した場合、ユーロ圏全加盟国の格付けを「ネガティブ・ウォッチ」に指定する公算が大きいとした。

 さらに、現在見通しが「ネガティブ」に指定されているフランス、イタリア、スペイン、キプロス、アイルランド、ポルトガル、スロベニア、ベルギーの格付けが引き下げられる差し迫ったリスクがあるとした。

 フィッチは「ギリシャが現在の政治危機によって、もしくは今後、経済の安定化を達成できず、(ユーロ圏を)離脱することになれば、フィッチはギリシャのユーロ離脱に伴うシステム上の影響および国ごとの影響を再評価し、残りのユーロ圏加盟国すべてのソブリン格付けをレーティング・ウォッチ・ネガティブに指定する公算が大きい」とした。

 格下げの可能性や程度をめぐっては「欧州の政策対応のほか、影響拡大をどの程度まで抑制できるか、(ユーロ圏の)改革に関する信頼の置ける展望を描けるかにかかっている」としたうえで、「ユーロ圏全加盟国のソブリン格付けはリスクにさらされる可能性がある」と指摘した。ギリシャのユーロ離脱、ユーロ圏全体の格付けに影響=フィッチ/REUTERS/2012.05.12


 今や、ヘッジ・ファンドのターゲットが "ソブリン危機" に瀕する国家の "国債( その CDS! )" であることは良く知られている。( c.f. NHKスペシャル『ユーロ危機 そのとき日本は』2011年11月23日放送 )
 そうであるだけに、"ソブリン格付け(格下げ)" の問題は、より大きな "金融危機" への "導線" にも匹敵するかに思われる...... (2012.05.14)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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