モバイル・デバイスを使っていて気にならざるを得ないのは何と言っても "バッテリー残量" だろう。
そして腹立たしいのは、"人知れず" 黙々と "消費電力" を "大食い" しているアプリが何食わぬ顔(?)をして居座っていることであるに違いない。
こんなケースで大いに "助っ人" になってくれる "Free App" が登場した。下記引用サイト記事:「iOSとAndroidユーザーに必須―Caratはどのアプリを終了させるとバッテリー駆動時間がどれだけ伸びるか教えてくれる」/TechCrunch/2012.06.15 の "Carat" がそれだ。
"Carat" は、<電力消費の上でバグがあったり大食いだったりするアプリの検出>に基づいて、<バッテリー駆動時間を長くするための提案>を示してくれる、といった頼もしい "助っ人" なのだ。
なお、<この新しいモバイル・アプリにはiOS版とAndroid版がある。>(どちらも "Free" )ということなので、これからのモバイルのバッテリー管理には欠かせないアプリとなりそうだ......
「iOSとAndroidユーザーに必須―Caratはどのアプリを終了させるとバッテリー駆動時間がどれだけ伸びるか教えてくれる」/TechCrunch/2012.06.15
「Pandoraを終了すると延長されるバッテリー駆動時間:1時間50分」といった具合に教えてくれるのがCaratだ。バッテリー管理のために非常に有益な情報を提供してくれるこの新しいモバイル・アプリにはiOS版とAndroid版がある。Caratはバックグラウンドでデバイスをモニタし、他のユーザーからの匿名化された情報も参照して計算を行い、OSのアップデート、アプリの起動、終了について提案し、その結果がタブレットやスマートフォンのバッテリー駆動時間に与える影響を示す。
バッテリー・テクノロジーの改善速度は遅い。ある計算によるとバッテリー駆動時間は年に5%しか改善されていないという。 ところがCPUは高速化し、スクリーンは明るくなり、アプリは複雑になる一方だ。こうした中でCaratは必須のアプリといえそうだ。
Caratを開発したのはトップクラスのコンピュータ科学者のチームで、カリフォルニア大学バークレー校 電気工学・コンピュータ科学部のアルゴリズム、マシン、人間ラボ(AMP Lab)に所属する修士、博士号を持つエンジニアたちだ。Caratは収益化が目的のアプリではない。より進歩したバッテリーを開発するために匿名化されプライバシーに配慮したユーザーデータを収集しようという試みだ。
Caratの提案は電力消費の上でバグがあったり大食いだったりするアプリの検出に基づいている。エネルギー・バグがあるアプリとは他の面では正常かつ有益だが、ときおり通常期待される以上に電力を消費するアプリだ。Caratはこうしたアプリについては必要な時間のみ起動するよう勧告する。たとえば、普段はほんのわずかしか電力を消費しないノート・アプリがなにかの拍子にGPSを繰り返し起動してしまう、などというのがその例だ。
大食いアプリというのは常に大量の電力を消費したり、一部の音楽ストリーミング・アプリのようにバックグラウンドで不要な処理を継続したりするアプリだ。Caratはこういうアプリを発見すると終了させることを提案してくれる。出先にいてまだ仕事がいっぱい残っているというのにバッテリー残量が20%を示したときなど大いに役立つ機能だ。
Actionsタブからバッテリー駆動時間を長くするための提案を見ることができる。My Deviceタブではそのデバイスの平均バッテリー駆動時間や他のユーザーの平均などのデータが表示される。
これまでにCaratチームは次のような点を発見している。
■ 100人のユーザーを対象にした初期の実験でもエネルギー・バグがあるアプリが35種類も検出された。これはCaratのようなエネルギー消費をモニタするアプリが強く必要とされていることを示すものだ。
■ Caratの一般公開後、ただちに数千種類のエネルギー・バグのあるアプリが発見された。
■ エネルギー大食いアプリの代表にはSkype、Yelp、Pandoraなどが含まれる。これらのアプリは無用にエネルギーを消費するわけではないが、エネルギー消費量は非常に多い。必要としない時間には終了させておくことが得策。
...... Caratは「知は力なり」を象徴するアプリといえるだろう。ダウンロードはiOSはこちら、Androidはこちら。ソースコードに興味あるデベロッパーはGitHubへ。[原文へ]
(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)
( 「iOSとAndroidユーザーに必須―Caratはどのアプリを終了させるとバッテリー駆動時間がどれだけ伸びるか教えてくれる」/TechCrunch/2012.06.15 )( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
この "財政逼迫" 時代にあっては、モバイルのバッテリー管理だけではなく、"ムダ消費" を検出する賢い管理があらゆるジャンルで求められているとか...... (2012.06.16)
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