ハリケーン"サンディ"は米大統領選のどちらに追い風を吹かすのか?これもリアルな風!

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 今回、米東海岸を襲ったハリケーン「サンディ」への事前警戒における "ボルテージの高さ" は、もちろん100年に一度の"フランケンストーム"の可能性をも秘めたハリケーン「サンディ」自体の "猛威!" であったことは確かだ。

 それは、被害レポートにおける一連の数字など( 推計損害額は最大200億ドル(約1兆6000億円)/米東海岸の沿岸地域では、約700万人が停電/死者数は少なくとも50人/米東海岸の沿岸地域では、約700万人が停電/連邦政府機関やニューヨーク証券取引所の一時閉鎖/ニューヨークの地下鉄浸水被害の復旧に4〜5日かかるとの見通し...... )が照らし出している。

 ただ、ハリケーン到来のこの時期が、まさに一週間後に米大統領選を控えたタイミングであったこと、それが無視できない意味をもたらしていたことも事実であろう。
 つまり、<ブッシュ政権は事態の収拾に手間取った。米国内でブッシュ大統領の支持率が下落したのはカトリーナへの対応が大きく、その後2度と上向くことはなかった。05年の失態は翌06年の中間選挙での共和党大敗、08年のホワイトハウスからの陥落にまで結びついた。イラク問題も大きかったが、内政でブッシュ政権の求心力の威信が低下したのは、ハリケーン・カトリーナが直接のきっかけだった。>( ハリケーンが動かす株と選挙 色濃い7年前の記憶/日本経済新聞/2012.10.29 )という過去の "忌まわしい" 事実が、オバマ現政権の "危機管理" スタンスに揺さぶり続けていた点も否定しようがなかろう。

 下記引用サイト記事:コラム:米大統領選、サンディの追い風はどちらに/REUTERS/2012.10.31 にもあるとおり、もし、<2005年にハリケーン「カトリーナ」がニューオーリンズを襲った時のブッシュ大統領(当時)のように、政府対応がもたつくようなことがあれば、ロムニー候補に攻撃材料を与えてしまうことにもなる>という "危機感" が現政権にとって "通底音" となっていたはずだからだ。

 これまでのところは、<オバマ大統領がサンディ到達前に的確に警告を通達したことや、目に見える形でニューヨークの火災に対応したことなどは、どちらに投票するか決めかねている有権者を引き寄せる効果もあっただろう。>と見られているようである......。

 コラム:米大統領選、サンディの追い風はどちらに/REUTERS/2012.10.31


By Breakingviews columnists

 [ニューヨーク/ワシントン 30日 ロイターBREAKINGVIEWS] 米東海岸を襲ったハリケーン「サンディ」は、事前に騒がれていた通りの被害をもたらした。電車や車のトンネルは水であふれ、マンハッタン南部では大規模な停電が発生、ゴールドマン・サックスなどの金融機関では非常用電源での営業を余儀なくされた

 災害リスク評価会社EQECATがサンディ上陸前に算出した推計損害額は最大200億ドル(約1兆6000億円)に上る。米国の有権者にとって幸運だったのは、11月6日に投開票が行われる大統領選挙までまだ1週間あることだ。

 米東海岸の沿岸地域では、約700万人が停電に見舞われた。洪水や交通網の寸断で混乱には拍車がかかるだろう。しかし、米国株式市場が31日から再開される見通しが立ったように、選挙当日までにはほとんどの人が投票所に行けるようになっているはずだ。

 サンディによって被害を受けた州の多くは、オバマ大統領の民主党が極めて強い地域であるため、たとえ投票所に行けない人が多少いても選挙結果が変わることはなさそうだ。ペンシルベニア州は例外になるかもしれないが、米政治情報サイトのリアル・クリア・ポリティクスの調査によれば、そこでもオバマ大統領はロムニー候補に5ポイントの差をつけてリードしている。

 選挙までの日にちが残り少なくなった今、接戦を演じる両候補にとって重要になってくるのは「災害への対応」ということになるだろう。オバマ大統領は追い風を受ける可能性がある。サンディの到来でニュースのヘッドラインから選挙ネタは消えた上、危機対応という仕事はロムニー候補のものではなく、現職大統領の役目の1つだからだ。

 オバマ大統領がサンディ到達前に的確に警告を通達したことや、目に見える形でニューヨークの火災に対応したことなどは、どちらに投票するか決めかねている有権者を引き寄せる効果もあっただろう。もちろん、災害前の警告や準備が不適切だったということになれば、オバマ大統領だけではなく、共和党にもかかわらず今回のハリケーン対応におけるオバマ大統領の指導力を称賛したニュージャージー州のクリスティ知事にとって痛手になっていたことだろう。

 ただ、オバマ大統領を後押しすることばかりではない。残り1週間で、有権者にそっぽを向かれてしまう可能性も大いにある。2005年にハリケーン「カトリーナ」がニューオーリンズを襲った時のブッシュ大統領(当時)のように、政府対応がもたつくようなことがあれば、ロムニー候補に攻撃材料を与えてしまうことにもなる

 いずれにしても、両候補はサンディによる問題を政治材料にしてはならない。彼らが最も注力すべきなのは、被害にあったニューヨークなどの都市機能を回復させることだろう。両候補が大きな失態さえ演じなければ、サンディがもたらした政治的な影響は小さいと言えそうだ


 不測の "自然災害" が政局に及ぼす影響は、概ね "現職" を引き立てると言うのが通例のようである。その例にもれず、<オバマ大統領は追い風を受ける可能性がある>ということになるのであろうか。まさにこの一週間の "災害復旧対策" ぶりが掛かっている ...... (2012.11.01)













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このページは、yasuo hiroseが2012年11月 1日 00:01に書いたブログ記事です。

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