"地球温暖化" が、猛暑をもたらしたり、台風の大型化やハリケーンを誘発し、その被害を地球規模に広げている事実は現代の脅威となっている。これら以外のさまざまな異常気象や海面水位上昇もまた気掛かりとなる。
しかも、こうした傾向に歯止めを掛ける国際的なムーブメントが必ずしも順調ではなさそうだ。したがって、"地球温暖化" の傾向は危惧されつつも、収まりそうもない......。
こうした憂うべき状態の中で、ただただ "悪い数字" だけが更新(昂進)されていく観がある。
下記引用サイト記事(【 引用記事 1 】:332カ月連続で平均を上回る全球気温/WIRED/2012.11.22/ 【 引用記事 2 】:日本の南で海洋「酸性化」=漁業に打撃、温暖化加速の恐れ-CO2溶け込む・気象庁/時事ドットコム/2012.11.20 )によれば、
<地球全体の平均気温(全球平均気温)はこの27年間、それまでの平均以下になったことが一度もない>という。
また、<日本の紀伊半島沖から赤道近くに至る東経137度付近の海域で1984年以降、海の酸性化傾向が進んでいる>との調査結果も発表された。
この<海の酸性化傾向>という事態は、<海が大気中のCO2を吸収する能力が低下し、地球温暖化を加速させる>ことにも繋がると懸念されている。まさに、"悪循環(負のスパイラル)!" である。
"魚介類" という海洋資源に大きく依存する日本などにとっては憂慮すべき事態の、そのはじまりだと言えそうだ......。
【 引用記事 1 】
332カ月連続で平均を上回る全球気温/WIRED/2012.11.22
米国海洋大気庁の最新データによれば、地球全体の平均気温(全球平均気温)はこの27年間、それまでの平均以下になったことが一度もないという。
TEXT BY DUNCAN GEERE
PHOTO BY NOAA NATIONAL CLIMATIC DATA CENTER
TRANSLATION BY WATARU NAKAMURA
あなたは27歳より若いだろうか。米国海洋大気庁(U.S. National Oceanic and Atmospheric Administration:以下NOAA)の最新データによれば、地球全体の平均気温(全球平均気温)はこの27年間、それまでの平均以下になったことが一度もないという。
NOAAは月間調査報告書「State of Climate」の分析のなかで、2012年10月の全球平均気温が14.63℃であったと発表。これは、10月としては観測開始以来5番めの暖かさで、20世紀の平均より0.63℃ほど高かった。また、これにより全球平均気温は332カ月連続で平均を上回ったという。
これは地球全体の平均なので、各地の平均気温に関してはより複雑なパターンを示している。実際、たとえば英国本島の今年10月の月別平均気温は平均より1.3℃低く、同地域では2003年以来もっとも寒い10月であった。また、スコットランドは同月、1910年の観測開始以来もっとも低い平均気温を記録した。
しかし、中欧や南欧などを含めた他の国々の平均は、これらの国々の分を相殺し、全球平均を押し上げている。たとえば、クロアチアでは1961年〜1990年の平均に比べて1.1℃〜1.6℃高く、モルドヴァでは、同じく平均より2.5℃〜3.5℃高かった。
【 引用記事 2 】
日本の南で海洋「酸性化」=漁業に打撃、温暖化加速の恐れ-CO2溶け込む・気象庁/時事ドットコム/2012.11.20
気象庁は20日、日本の紀伊半島沖から赤道近くに至る東経137度付近の海域で1984年以降、海の酸性化傾向が進んでいると発表した。産業活動などで大気中に排出される二酸化炭素(CO2)が増え、海に溶け込む量も増えているのが原因という。
酸性化がさらに進むと、プランクトンや貝類、甲殻類の殻・骨格から主成分の炭酸カルシウムが溶け出して成長しにくくなり、これらを餌とする魚類が減って漁業が打撃を受ける恐れがある。また、海が大気中のCO2を吸収する能力が低下し、地球温暖化を加速させる事態が懸念される。
地球上の数々の文明の多くは、戦争によってではなく、"自然災害" とその波及とによって滅びたと言われる。
"地球温暖化" による "人類滅亡" へのカウントダウンがはじまっているのだろうか...... (2012.11.23)
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