"飲んで効く肥満予防薬(!?)" は、現代人の少なからぬ夢なのかもしれない......。
ダイエットの努力もせずに "肥満予防" とは虫の良い願望かとも思われるが、運動が必要とされながらもそれが病状から叶わないという病気の人もいることだろう。そう考えると、"運動療法の代わり" になるという観点から、"飲んで効く肥満予防薬(!?)" は、れっきとした治療薬と見なされる......。
実は、そうした飲み薬の "候補物質" が発見されたようなのである。
下記引用サイト記事:糖尿病やメタボの新治療薬になるか/NHK NEWS WEB/2013.10.31 - 04:16 によると、
<体内で血糖値を下げたり脂肪を燃やしたりする物質を東京大学の研究チームが発見し、糖尿病やメタボリックシンドロームの新たな治療法の開発につながると期待されています> とある。
ところで、もともと人の身体には<血糖値を下げたり脂肪を燃やしたりする「アディポネクチン」というホルモンの分泌>(いわゆる "善玉ホルモン" ) があるという。
東京大学大学院の門脇孝教授らの研究グループは、この「アディポネクチン」と<同じ働きをする物質を探し出し「アディポロン」と名付け> この物質を治療薬の材料候補とした、というわけなのである。
マウス実験(経口投与する実験)でも、<「アディポロン」を糖尿病のマウスに投与したところ30%だった生存率が70%にまで高まったほか、脂肪肝のマウスでも症状の改善が見られた> との成果が挙がったという。<数年以内の実用化> が目指されているらしいが、待ち望む向きも少なくないのかもしれない......。
糖尿病やメタボの新治療薬になるか/NHK NEWS WEB/2013.10.31 - 04:16
体内で血糖値を下げたり脂肪を燃やしたりする物質を東京大学の研究チームが発見し、糖尿病やメタボリックシンドロームの新たな治療法の開発につながると期待されています。
東京大学大学院の門脇孝教授らの研究グループは血糖値を下げたり脂肪を燃やしたりする「アディポネクチン」というホルモンの分泌が糖尿病の患者や、運動不足などからメタボリックシンドロームになった人では、大幅に減っていることを突き止めています。
今回、研究グループは、600万種類以上の物質の中からこのホルモンと同じ働きをする物質を探し出し「アディポロン」と名付けました。
そして「アディポロン」を糖尿病のマウスに投与したところ30%だった生存率が70%にまで高まったほか、脂肪肝のマウスでも症状の改善が見られたということです。
研究を行った山内敏正講師は「重い心不全の人や太りすぎで膝や腰の悪い人は運動が必要でもできないことがある。この物質が有効な治療薬になるよう数年以内の実用化を目指したい」と話しています。( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
同研究グループは、<600万種類以上の物質の中からこのホルモンと同じ働きをする物質を探し出し......> とあるが、洞察力の方もさることながら、こうした "追跡" を叶える "技術" があることにも驚き入ったものだ...... (2013.11.01)
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