どういうものか最近は、"難しい病気" に見舞われる方が、自分の近辺にもおられることを知る。自身が相応の歳になったからなのかもしれない。その "難しい病気" の一つが、"脳腫瘍(のうしゅよう)" だ。
たとえば、以前にも "脳下垂体" という脳の深部にできた "腫瘍" の摘出手術をされた方を知っていたが、最近では、内臓がんを発症した方が、その治療中にがんが "脳に転移" し、放射線治療では収まらずに "外科手術" が必要となったというケースがある。
こうした脳の深部にできた "腫瘍" の摘出手術はどのように進められるのか、縁のない人には想像もできないはずだ。
ちなみに、サイトをサーチしてみると以下のようなサイトに出合った。
<東京大学医学部附属病院にて行われている下垂体腺腫の治療
●経鼻的内視鏡手術
●ガンマナイフ(定位放射線治療)
●高度イメージガイド下放射線治療装置での放射線治療
●内服薬や注射による薬物治療>( 脳下垂体腫瘍 神経内視鏡とガンマナイフ手術による低侵襲治療/脳プロブレム!.jp )
今日では、"外科手術" といえば "内視鏡" と言われるほどに、"内視鏡" を使った手術が一般化しているようだ。
上記の "経鼻的内視鏡手術" もその例であり、<従来、口腔内の粘膜を切開し、鼻腔に入る口唇下到達法(sublabial approach)が主流> であったのに対して、<(患者の)負担を軽減するために開発されたのが、この経鼻的内視鏡手術> だという。<神経内視鏡による鼻腔からの手術> だと説明されている。
と、こうした前提情報を踏まえた上で、下記引用サイト記事 : 脳の奥から腫瘍摘出、大阪市大 手術法確立/【共同通信】/2013.11.16 - 00:00 が報じる "新しい手術方法" に注目してみたい。
<脳の奥深くから腫瘍を摘出するため、耳の後ろの部分を切開する手術方法を大阪市立大の大畑建治教授(脳神経外科)らのチームが確立し、10年後の再発率を15%以下に抑えたとの研究成果/ 市立大と米ハーバード大以外ではほとんど使われていない手法で、大畑教授は「普及すればより多くの患者を助けられる」と話している> という。
"(患者の)負担を軽減" とあわせて、種々の "医療機器による制御" 可能性が、"執刀医たちの高度な技" をアシストするものと思われる......。
脳の奥から腫瘍摘出、大阪市大 手術法確立/【共同通信】/2013.11.16 - 00:00
脳の奥深くから腫瘍を摘出するため、耳の後ろの部分を切開する手術方法を大阪市立大の大畑建治教授(脳神経外科)らのチームが確立し、10年後の再発率を15%以下に抑えたとの研究成果が15日付の米医学誌電子版に掲載された。
市立大と米ハーバード大以外ではほとんど使われていない手法で、大畑教授は「普及すればより多くの患者を助けられる」と話している。
市立大によると、国内では年間約2万5千人に脳腫瘍が見つかり、うち約700人は頭の中心部にできる。
"内臓各部の病気" も辛いものには違いないが、"脳の内部/深部の病気" は、不安感を煽る分さらに辛いと思われる。
より高度な執刀技術が求められる "脳神経外科手術" に、"より安全性の高い手術方法" のさらなる開発と発展が期待されるところだ...... (2013.11.17)
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