やはり、とてつもなく "恥ずかしい!" ことだ言うべきか......。
"地球温暖化" 問題が、ますます目に見えるかたちで現象化しており、世界中の人々がその結果としての "異常気象" の深まりに慄いているにもかかわらず、日本政府は、過去に表明した "温室効果ガス排出削減の目標値" を撤回して大幅に引き下げたのである。
つい先日にも、「結局は "先進国が温暖化をもたらし、途上国がその被害を受ける構図" !」という記事( ◆ 参照 結局は"先進国が温暖化をもたらし、途上国がその被害を受ける構図"!"COP19"が示す!( 当誌 2011.11.15 ))に着目したばかりだ。
本来を言えば、そうした<構図> の "加害的立場" であることを踏まえて、日本なぞは "温室効果ガス削減" に関する国際的世論を導く役割を担って当然のはずではなかろうか。
ところが、今回の "削減目標の引き下げ" においては、余りの理不尽さに、"途上国" のみならず "先進国" からも "批判の声" が上がっているというのである。
下記引用サイト記事 : COP19 日本の新目標に批判相次ぐ/NHK NEWS WEB/2013.11.16 - 05:02 は、以下のように報じている。
<地球温暖化対策として、日本政府が決定した温室効果ガスの新たな削減目標について、温暖化対策を話し合う国連の会議、COP19に参加している先進国や途上国からは、これまでの目標より削減する数値が大幅に低くなっていることから批判の声が相次ぎました>
<今回の目標は、......1990年と比べると25%削減するというこれまでの目標に比べて大幅に数値が低くなるうえ、1990年より排出量は3.1%増加する>
<南太平洋の島国フィジーの代表は、「日本など先進国が以前、約束したとおりに温室効果ガスの削減を進めていないことに失望しています」と日本の姿勢を強く批判/ ブラジルの代表は、......「先進国の一部の国がこれまでの目標を撤回したことを注視する必要がある」と述べ/ EU=ヨーロッパ連合の代表も、「......日本の新たな目標は各国の取り組みを前進させようという会議の議論に明らかに逆行するものだ」と指摘/ 途上国だけでなく先進国からも批判の声>
と伝えている。
グローバルな緊急課題よりも、目先の自国経済を優先して憚らない日本政府の姿勢を、国際社会に強く印象づけた格好となっているわけだ......。
COP19 日本の新目標に批判相次ぐ/NHK NEWS WEB/2013.11.16 - 05:02
地球温暖化対策として、日本政府が決定した温室効果ガスの新たな削減目標について、温暖化対策を話し合う国連の会議、COP19に参加している先進国や途上国からは、これまでの目標より削減する数値が大幅に低くなっていることから批判の声が相次ぎました。
政府は温暖化対策として、2020年までに温室効果ガスの排出量を2005年と比べて3.8%減らすという新たな目標を15日決定しました。
今回の目標は、国内の原発がすべて停止していると仮定していて、1990年と比べると25%削減するというこれまでの目標に比べて大幅に数値が低くなるうえ、1990年より排出量は3.1%増加することになります。
これについてCOP19では、EU=ヨーロッパ連合の代表が「各国の取り組みを前進させようという会議での議論に明らかに逆行するものだ」と指摘したほか、中国政府の代表が「落胆を言い表すことができない」と述べるなど、先進国や途上国から厳しい批判の声が上がっています。
日本政府の代表団で、外務省国際協力局の南博参事官は「新しい目標に厳しい反応が出ることは予測していた。われわれとしては否定的な影響を全体の交渉に与えないように努力していきたい」と話していました。各国の批判
南太平洋の島国フィジーの代表は、「日本など先進国が以前、約束したとおりに温室効果ガスの削減を進めていないことに失望しています」と日本の姿勢を強く批判しました。
ブラジルの代表は、15日に開いた記者会見で「先進国の一部の国がこれまでの目標を撤回したことを注視する必要がある」と述べ、日本がこの問題により野心的に取り組むよう働きかけていくとしています。
EU=ヨーロッパ連合の代表も、「今回の会議では2020年までの削減目標も大きな焦点となっている。日本の新たな目標は各国の取り組みを前進させようという会議の議論に明らかに逆行するものだ」と指摘し、途上国だけでなく先進国からも批判の声が上がっていました。
"原発ゼロ" への選択に躊躇し、かつまた "地球温暖化" 問題( "温室効果ガス削減"課題 )にも不誠実だとすれば、現行政府が固執している "経済成長" の中身は "実に虚ろなもの!" としか見えてこない。尤も、安倍政権は、この国この社会の将来像に関しては、一貫して "曖昧" にし続けているようであるが...... (2013.11.18)
コメントする