昨今のような "不安と不幸" とが満ち溢れた時代環境にあっては、"うつ病" ならずとも、"抑うつ" 的気分を訴える人は少なくないのではないかと思われる。
◆ 参照 < 抑うつ(よくうつ、Depression)とは、気分が落ち込んで活動を嫌っている状況であり、そのため当人の思考、行動、感情、幸福感に影響が出ている状況のこと。
抑うつに陥った人々は、悲壮感、不安感、空虚感、絶望感、焦燥感、罪悪感、短気、痛み、気分が休まらない、などの感情となっている。彼らはかつて喜びに満ちた活動であったことに対して意欲を失っており、食欲衰退するか過食となり、集中力や記憶力や意思決定に問題を起こし、自殺について考慮・挑戦・宣言し、不眠、過眠、疲労感、エネルギー喪失、長期の体部の痛み、消化系の不良などを訴える。
抑うつが全て精神疾患であるとは限らない。抑うつは人生の出来事の一つとして通常の反応であり、ごく一部の医学的な症候についてが医学的治療や薬物療法の対象となる。抑うつは、精神的徴候の主訴もしくは合併症状の一つである。抑うつは、精神医療において最も頻繁に見られる状態像であり、診療においては「熱が38度ある」程度の情報でしかない> ( ウィキペディア - 抑うつ )
しかし、他方では、"抗うつ薬" に対して、副作用ほかの懸念を感じている人が少なくないのも現状のようである。
そんな状況下で、"リノール酸" という、日頃なれ親しんでいる "不飽和脂肪酸" 改良の "抗うつ薬" が開発されようとしている。
今回注目する下記引用サイト記事 : リノール酸を改良、うつ改善効果 動物実験で兵庫医科大/中日新聞/2014.06.01 - 15:51 は、<飲むのは微量で、効果が高い抗うつ薬を作りたい> という研究動向を伝えている。
<植物油などに含まれるリノール酸を改良した物質が、うつの改善に役立つとみられることを、兵庫医科大の西崎知之主任教授(神経統合生理学)のチームが1日までに動物実験で明らかにした/ うつは、神経細胞の接合部の間で分泌される神経伝達物質セロトニンが不足するのが一因とされる。西崎教授らはセロトニンの量と、それに反応する受容体を増やすことに成功し、「飲むのは微量で、効果が高い抗うつ薬を作りたい」と話している/ チームは、植物性脂肪に多い不飽和脂肪酸が学習機能を高める点に注目。その一種のリノール酸を、体内で吸収されずに脳の視床下部に届くように改良した> とある。
<リノール酸を、体内で吸収されずに脳の視床下部に届くように改良> という点が "ポイント" のようである。
リノール酸を改良、うつ改善効果 動物実験で兵庫医科大/中日新聞/2014.06.01 - 15:51
植物油などに含まれるリノール酸を改良した物質が、うつの改善に役立つとみられることを、兵庫医科大の西崎知之主任教授(神経統合生理学)のチームが1日までに動物実験で明らかにした。
うつは、神経細胞の接合部の間で分泌される神経伝達物質セロトニンが不足するのが一因とされる。西崎教授らはセロトニンの量と、それに反応する受容体を増やすことに成功し、「飲むのは微量で、効果が高い抗うつ薬を作りたい」と話している。
チームは、植物性脂肪に多い不飽和脂肪酸が学習機能を高める点に注目。その一種のリノール酸を、体内で吸収されずに脳の視床下部に届くように改良した。
(共同)
いずれにしても、"抑うつ" 的気分を持続、長期化させていては、"免疫力" ほかの "自然治癒力" の妨げにもなりかねない。
一般的に起こりがちな "セロトニン不足" の解消対策程度は心掛けたいものだ...... (2014.06.03)
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