"どう対応すれば良いのか" が周囲の人には分からないという点、それが災いしているのかもしれない。 そして逆に、そこから "偏見" さえ生まれているとも見られている。もっと、"てんかん" という病気を "正しく理解" すべきだと思われる。
今回注目する下記引用サイト記事 : 「てんかん」正しく理解 26日はパープルデー 名古屋でイベント/東京新聞/2015.03.17 は、<二十六日は脳の病気「てんかん」を正しく理解してもらう「パープルデー」。世界各地で啓発行事があり、国内でも初の一般向けイベントが名古屋市で計画される。主催団体は「当日は紫色の物を身につけ、患者に勇気を与えて」と訴えている。> と報じている。
"脳の病気「てんかん」を正しく理解してもらう" ことで、"偏見" を一掃し、 "患者を勇気づけたい" というイベントだそうだ。
<二十六日は脳の病気「てんかん」を正しく理解してもらう「パープルデー」。世界各地で啓発行事があり、国内でも初の一般向けイベントが名古屋市で計画される。主催団体は「当日は紫色の物を身につけ、患者に勇気を与えて」と訴えている。 (佐橋大) パープルデーは二〇〇八年、カナダのてんかん患者で、当時九歳の少女キャシディ・メーガンさんがアイデアを出し、地元の州のてんかん協会が始めた。メーガンさんにとって紫色は孤独のイメージといい、「病気を正しく知ってもらい、患者が孤独に悩まないように」との願いが込められている。今では米国など十カ国以上に広がっている。 てんかんは脳の神経細胞が一時的に過剰に働くことで、けいれんを起こしたり、意識を失ったりする。日本国内では約百万人の患者がいるという。発作を必要以上に心配されるなど、偏見のため、患者が周囲に病気を伝えづらい状況はまだある。就職に不利になると心配し、周囲に言い出せず孤独を感じる患者もいる。約七割が薬で発作を抑えられることも、十分知られていないという。 ...... てんかんの発作は「意識を失う」というイメージが強いが、実は多種多様だ。意識がなくならない一瞬の発作や、意識はあるが体がうまくコントロールできなかったり、意識があるように見えるが、ボーッとした状態になったり、理にかなわない行動をしたりする。一日に何回も発作が起きる人もいれば、二~三年に一度だけという人も。眠っている間だけ、発作がある人もいる。 生まれたときの低酸素や、脳炎、脳出血、脳外傷など、原因が推測されるケースもあるが、原因不明とされることも少なくない。小児期だけでなく、高齢期の発症も珍しくない。 治療は脳の神経細胞の興奮を抑えたり、興奮の伝達を抑えたりする「抗てんかん薬」を継続服用する薬物療法が中心。外科治療の選択肢もある。発作が完全に止まらなくても、発作の起きやすい時間に発作で支障がある行動を避けるなどの対処法もある。> とある。
「てんかん」正しく理解 26日はパープルデー 名古屋でイベント/東京新聞/2015.03.17
二十六日は脳の病気「てんかん」を正しく理解してもらう「パープルデー」。世界各地で啓発行事があり、国内でも初の一般向けイベントが名古屋市で計画される。主催団体は「当日は紫色の物を身につけ、患者に勇気を与えて」と訴えている。 (佐橋大)
パープルデーは二〇〇八年、カナダのてんかん患者で、当時九歳の少女キャシディ・メーガンさんがアイデアを出し、地元の州のてんかん協会が始めた。メーガンさんにとって紫色は孤独のイメージといい、「病気を正しく知ってもらい、患者が孤独に悩まないように」との願いが込められている。今では米国など十カ国以上に広がっている。
てんかんは脳の神経細胞が一時的に過剰に働くことで、けいれんを起こしたり、意識を失ったりする。日本国内では約百万人の患者がいるという。発作を必要以上に心配されるなど、偏見のため、患者が周囲に病気を伝えづらい状況はまだある。就職に不利になると心配し、周囲に言い出せず孤独を感じる患者もいる。約七割が薬で発作を抑えられることも、十分知られていないという。
二十六日の行事は、病気の治療に関わる医療従事者などでつくる「全国てんかんリハビリテーション研究会」が計画。名古屋市内で「パープルデーパーティー in 名古屋」を開き、病気を題材にしたクイズ大会や、紫色の物を身につけた人の衣装を審査、表彰する「パープルコンテスト」もある。夕方からは市中心部にある名古屋テレビ塔が、紫色にライトアップされる。
研究会の運営委員長で、同市内で精神科診療所を開く、てんかん専門医の福智寿彦さん(50)は「誰もがなり得る病気。発作は長く続かない。周囲の人は体を揺すったり、口に物をくわえさせたりせずに落ち着いて対応を」と呼び掛ける=表。会場に来られなくとも、紫色の物を身につければてんかん患者を応援する意思を示せる。「これを機に理解が広がり、患者さんが病名を明かしやすい社会になれば」と話している。
◇てんかんの発作は「意識を失う」というイメージが強いが、実は多種多様だ。意識がなくならない一瞬の発作や、意識はあるが体がうまくコントロールできなかったり、意識があるように見えるが、ボーッとした状態になったり、理にかなわない行動をしたりする。一日に何回も発作が起きる人もいれば、二~三年に一度だけという人も。眠っている間だけ、発作がある人もいる。
生まれたときの低酸素や、脳炎、脳出血、脳外傷など、原因が推測されるケースもあるが、原因不明とされることも少なくない。小児期だけでなく、高齢期の発症も珍しくない。
治療は脳の神経細胞の興奮を抑えたり、興奮の伝達を抑えたりする「抗てんかん薬」を継続服用する薬物療法が中心。外科治療の選択肢もある。発作が完全に止まらなくても、発作の起きやすい時間に発作で支障がある行動を避けるなどの対処法もある
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( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
上記の記事中に、<発作中にしてはいけないこと> として <体を揺する 抱きしめる たたく 大声をかける 口に物をくわえさせる> などが挙げられている。これらについて誤解していた人も少なくないのではなかろうか...... (2015.03.20)
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