"病態の研究や創薬開発" を効果的に推進するためには、"患者が抱えた体内の病巣" を対象として、治療、観察するアプローチだけではいかにも足りない。 そこで研究環境として設けられるのが、"体外のシャーレなどでの人工培養組織" ということになる。
今回注目する下記引用サイト記事 : 大腸がんを皿で培養、薬の開発に期待 慶大発表/朝日新聞/2016.05.20 - 09:25 は、 <大腸がんの様々なタイプの組織を皿の中で人工的に培養する技術を開発したと、慶応大学の佐藤俊朗准教授らのグループが19日付の米科学誌セル・ステム・セル電子版に発表した。患者のがんを生きたまま解析することが可能となり、がんの病態の研究や創薬への応用が期待できるという> と報じている。
<......これまでは患者のがん組織を体外で培養するのは極めて難しかった。 佐藤准教授によると、グループは、大腸がんの組織を特殊なゼリー入りの培養皿に浸し、たんぱく質などを「栄養」として与える技術を確立。性質の異なる55タイプの大腸がん組織を培養することに成功したという。マウスに培養したがん組織を移植すると、転移や遺伝子変異などの性質も再現された。 佐藤准教授は「悪性度や転移の速さ、遺伝子の変異の有無など、ほぼすべてのタイプの大腸がん組織を培養できた。患者のがんに合う薬の開発を進められる可能性がある」と話す。(熊井洋美)> とある。
大腸がんを皿で培養、薬の開発に期待 慶大発表/朝日新聞/2016.05.20 - 09:25
大腸がんの様々なタイプの組織を皿の中で人工的に培養する技術を開発したと、慶応大学の佐藤俊朗准教授らのグループが19日付の米科学誌セル・ステム・セル電子版に発表した。患者のがんを生きたまま解析することが可能となり、がんの病態の研究や創薬への応用が期待できるという。
これまでは患者のがん組織を体外で培養するのは極めて難しかった。
佐藤准教授によると、グループは、大腸がんの組織を特殊なゼリー入りの培養皿に浸し、たんぱく質などを「栄養」として与える技術を確立。性質の異なる55タイプの大腸がん組織を培養することに成功したという。マウスに培養したがん組織を移植すると、転移や遺伝子変異などの性質も再現された。
佐藤准教授は「悪性度や転移の速さ、遺伝子の変異の有無など、ほぼすべてのタイプの大腸がん組織を培養できた。患者のがんに合う薬の開発を進められる可能性がある」と話す。
(熊井洋美)
最終的に求められるのは、<患者のがんに合う薬の開発を進めること> であるに違いなく、上記記事での研究にはその可能性があるという...... (2016.05.24)
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