"がん免疫療法" と言えば、昨今では "免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」 が思い起こされる。 が、以前より試みられて来た "がん免疫(細胞)療法" というアプローチも、根強く支持されているようだ。
◆ 参照 当誌過去の "がん免疫療法" 関連記事
○ <"がん免疫(細胞)療法" は、従来からのがん治療の "三大療法"(除去手術/抗がん剤/放射線)とは一線を画している。 患者の体内に備わっている "免疫" システムを最大限に活用して、がん細胞を撃退するという点、そして "三大療法" が大なり小なりに伴う "副作用" が回避できるという点などに大きな特徴があると考えられている。 それだけに、この "がん免疫(細胞)療法" は、"がんの第4の治療法" として根強い期待を集めている。......> ( "がん免疫(細胞)療法"/最近の各種動向一覧!最新:腫瘍細胞免疫回避の一要因 PD-L1!/当誌 2014.04.17 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 免疫の「司令塔」使い、膵臓がんを治療 和歌山県立医大/朝日新聞 - apital/2016.12.08 - 08:10 は、 <膵臓(すいぞう)がんの患者向けに、免疫の「司令塔」となる樹状細胞にがんの目印を認識させ、がんへの攻撃を強める治療法の治験を始めると、和歌山県立医大が7日、発表した。がん免疫療法の一種で、うまくいけば、2022年の承認申請を目指す。 樹状細胞は、がん細胞を攻撃するT細胞に「攻撃せよ」と命じる役割をする。治験では、膵臓がんの患者から採血し、試験管内で樹状細胞に育ててがんの目印を与えた後、注射で患者の体内に戻してがん細胞への攻撃を促す> と報じている。
<......対象は、抗がん剤が効かなかった膵臓がんの患者185人。半数に樹状細胞と別の抗がん剤、残りの半数には偽薬と抗がん剤で治療する。同大病院を含む約20施設で来年から5年間かけて効果を比べる。 治験には、バイオベンチャー「テラ」(東京都)が協力。同社によると、この治療法は10年以上前からおもに自由診療で1万例以上実施され、重い副作用は確認されていないという。 がん免疫療法でも、免疫のブレーキ役の分子に作用する新薬「オプジーボ」などの免疫チェックポイント阻害剤とは仕組みが異なる。山上裕機教授は「まずはこの治験で効果を検証してから、免疫チェックポイント阻害剤との併用を検討したい」と話している> とある。
免疫の「司令塔」使い、膵臓がんを治療 和歌山県立医大/朝日新聞 - apital/2016.12.08 - 08:10<
膵臓(すいぞう)がんの患者向けに、免疫の「司令塔」となる樹状細胞にがんの目印を認識させ、がんへの攻撃を強める治療法の治験を始めると、和歌山県立医大が7日、発表した。がん免疫療法の一種で、うまくいけば、2022年の承認申請を目指す。
樹状細胞は、がん細胞を攻撃するT細胞に「攻撃せよ」と命じる役割をする。治験では、膵臓がんの患者から採血し、試験管内で樹状細胞に育ててがんの目印を与えた後、注射で患者の体内に戻してがん細胞への攻撃を促す。
対象は、抗がん剤が効かなかった膵臓がんの患者185人。半数に樹状細胞と別の抗がん剤、残りの半数には偽薬と抗がん剤で治療する。同大病院を含む約20施設で来年から5年間かけて効果を比べる。
治験には、バイオベンチャー「テラ」(東京都)が協力。同社によると、この治療法は10年以上前からおもに自由診療で1万例以上実施され、重い副作用は確認されていないという。
がん免疫療法でも、免疫のブレーキ役の分子に作用する新薬「オプジーボ」などの免疫チェックポイント阻害剤とは仕組みが異なる。山上裕機教授は「まずはこの治験で効果を検証してから、免疫チェックポイント阻害剤との併用を検討したい」と話している。
http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/ (合田禄)
"がん免疫(細胞)療法" に関してはいろいろな評価がある中、"免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」 への注目や期待と相俟って、上記記事のように、重ねて期待が寄せられつつあるかのようだ...... (2016.12.11)
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