高齢者の "肺炎(肺炎球菌)" が取り沙汰される昨今である。"ワクチン予防接種" も不可欠かと思われるが、それ以外にも注意すべきことがありそうな気配である。
今回注目する下記引用サイト記事 : 肺炎の重症化 免疫細胞に鍵 新潟大助教ら仕組み解明/新潟日報モア/2017.01.07 は、 <新潟大歯学部の土門久哲助教(36)=微生物学=らの研究グループは5日までに、肺炎を引き起こす原因となる「肺炎球菌」によって発症する肺炎が重症化する仕組みを明らかにした。肺炎球菌の持つ毒素で免疫細胞が溶け、本来、細菌を殺すなど体を守る働きをする酵素が過剰に漏れ出て、肺の細胞を傷つけていた。従来よりも効果的な肺炎の治療法の開発につながる可能性がある。 研究成果は英科学誌「サイエンティフィック・リポート」の電子版に掲載されている> と報じている。
<......土門氏によると、重症化する肺炎は、多くの人が喉に持っている肺炎球菌が引き起こす。のみ込んでも胃に入れば肺炎にならないが、のみ込む力が弱っている高齢者は誤って肺に入り、発症する事例が多い。 研究では、肺の中で肺炎球菌が死ぬことで、内部の毒素が放出されることが分かった。 毒素は直接、肺の細胞を傷つけるのではなく、免疫細胞を溶かすことを観察。免疫細胞内から漏れた酵素が肺の細胞を傷つけるという段階的な仕組みを明らかにした=図参照=。 土門氏によると、従来、肺炎は肺炎球菌を抗生物質で殺す治療が中心だが、研究により、毒素の放出が防げていないことが分かった。 土門氏は「肺炎球菌の毒素と、免疫細胞の酵素の働きをいずれも抑えれば、より効果的に治療できる可能性がある」と話した> とある。
肺炎の重症化 免疫細胞に鍵 新潟大助教ら仕組み解明/新潟日報モア/2017.01.07
新潟大歯学部の土門久哲助教(36)=微生物学=らの研究グループは5日までに、肺炎を引き起こす原因となる「肺炎球菌」によって発症する肺炎が重症化する仕組みを明らかにした。肺炎球菌の持つ毒素で免疫細胞が溶け、本来、細菌を殺すなど体を守る働きをする酵素が過剰に漏れ出て、肺の細胞を傷つけていた。従来よりも効果的な肺炎の治療法の開発につながる可能性がある。
研究成果は英科学誌「サイエンティフィック・リポート」の電子版に掲載されている。
土門氏によると、重症化する肺炎は、多くの人が喉に持っている肺炎球菌が引き起こす。のみ込んでも胃に入れば肺炎にならないが、のみ込む力が弱っている高齢者は誤って肺に入り、発症する事例が多い。
研究では、肺の中で肺炎球菌が死ぬことで、内部の毒素が放出されることが分かった。
毒素は直接、肺の細胞を傷つけるのではなく、免疫細胞を溶かすことを観察。免疫細胞内から漏れた酵素が肺の細胞を傷つけるという段階的な仕組みを明らかにした=図参照=。
土門氏によると、従来、肺炎は肺炎球菌を抗生物質で殺す治療が中心だが、研究により、毒素の放出が防げていないことが分かった。
土門氏は「肺炎球菌の毒素と、免疫細胞の酵素の働きをいずれも抑えれば、より効果的に治療できる可能性がある」と話した。
各種の疾病の原因は、主としてウイルスや細菌だと考えられるが、これらを撃退するはずの免疫機能自体が原因となること( c.f. アレルギー )も無いではない。 上記記事が指摘する事実は、免疫細胞自体が絡む "驚きの現象" かと思われる...... (2017.01.08)
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