今回注目する下記引用サイト記事 : がん患者の7割が「標準治療」 全国の拠点病院など調査 月舘彩子/朝日新聞 - apital/2018.08.02 - 06:00 は、 <国立がん研究センターは2日、2014年に肺がんや乳がんなどの9項目について、全国の病院で「標準治療」を受けた患者は73%だったと発表する。標準治療とは、専門学会が科学的根拠に基づき診療指針で推奨するもの。高齢や体調が悪いなどの理由から実施されなかった場合を除くと、6項目で実施率が90%を超えた。 全国のがん診療連携拠点病院など424施設で治療を受けた患者約56万5千人分のデータを分析した。公表は今回で3回目。13年分の実施率は72%だった> と報じている。
<......がん対策基本法では、がんによる死亡を減らすため、全国どこでも適切ながん治療を受けられるよう、体制整備を進めることを定めている。同センターの東尚弘・がん登録センター長は「調査に参加した施設では、がん医療水準の均てん化が進んでいると思う。この結果を元に、各病院で未実施理由を検証するなどして診療の改善につなげてほしい」と話す。 実施率が高かったのは、「肝臓がんの手術前検査」90・9%、「早期の肺がんの手術または放射線治療」88・7%。一方、低かったのは「乳房切除後の再発リスクが高い乳がん患者への放射線治療」35・7%、「肺がんの手術後化学療法」44・1%だった。未実施の理由は、肝臓や腎臓の機能が低下するなど他の病気や全身状態の悪化によるものや、患者・家族の希望など。手術や化学療法は、高齢になるほど実施率が低下していた。 結果の詳細は、同センターのホームページ ( https://www.ncc.go.jp/jp/cis/divisions/health_s/health_s/010/index.html 別ウインドウで開きます) で、見ることができる。 <アピタル:ニュース・フォーカス・その他> http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/ (月舘彩子)> とある。
がん患者の7割が「標準治療」 全国の拠点病院など調査 月舘彩子/朝日新聞 - apital/2018.08.02 - 06:00
国立がん研究センターは2日、2014年に肺がんや乳がんなどの9項目について、全国の病院で「標準治療」を受けた患者は73%だったと発表する。標準治療とは、専門学会が科学的根拠に基づき診療指針で推奨するもの。高齢や体調が悪いなどの理由から実施されなかった場合を除くと、6項目で実施率が90%を超えた。
全国のがん診療連携拠点病院など424施設で治療を受けた患者約56万5千人分のデータを分析した。公表は今回で3回目。13年分の実施率は72%だった。
がん対策基本法では、がんによる死亡を減らすため、全国どこでも適切ながん治療を受けられるよう、体制整備を進めることを定めている。同センターの東尚弘・がん登録センター長は「調査に参加した施設では、がん医療水準の均てん化が進んでいると思う。この結果を元に、各病院で未実施理由を検証するなどして診療の改善につなげてほしい」と話す。
実施率が高かったのは、「肝臓がんの手術前検査」90・9%、「早期の肺がんの手術または放射線治療」88・7%。一方、低かったのは「乳房切除後の再発リスクが高い乳がん患者への放射線治療」35・7%、「肺がんの手術後化学療法」44・1%だった。未実施の理由は、肝臓や腎臓の機能が低下するなど他の病気や全身状態の悪化によるものや、患者・家族の希望など。手術や化学療法は、高齢になるほど実施率が低下していた。
結果の詳細は、同センターのホームページ ( https://www.ncc.go.jp/jp/cis/divisions/health_s/health_s/010/index.html 別ウインドウで開きます) で、見ることができる。
<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>
「標準治療」の比率が高まり、<がん医療水準の均てん化が進んでいる> 実情は了解できる。 だが、「標準治療」が実施されるのは、患者側の意思、選択というよりも、概ね、病院側による推奨、選択というべきか。
患者側の主たる関心は、<医療水準の均てん化......云々> よりも、「標準治療」を構成している種々の治療選択のまさに "エビデンス" であり、"延命効果などの統計的事実" なのではなかろうか。 とりわけ、「標準治療」に含まれる "化学療法(抗がん剤)" が放つ "短期/長期の副作用" に関しては、これこそ、充実した調査がなされるべきではなかろうか...... (2018.08.03)
コメントする