アルツハイマー型認知症治療薬の模索、正解分からず試行錯誤!"予防薬"へのシフトも!

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 アルツハイマー型認知症治療薬の模索は、決定打を欠く推移の中、"治療薬ではなく、予防薬を!" とい動向が表面化している。

 ◆ 参照 当誌過去の "アルツハイマー 予防薬" 関連記事
 (1) アルツハイマー、治療より予防!進む創薬研究 効果を確認 原因たんぱく質の蓄積防ぐ!/当誌 2014.09.18
 (2) <「タウの方がアミロイド・ベータに比べて標的として望ましいことがはっきりしてきた」......そして予防医薬としては、何と、"既存薬" から有力な候補が複数挙がっている......> ( アルツハイマー病治療薬、安すぎて開発できず!?"国の資金を投じた医師主導の判断は?!/当誌 2018.02.05


 今回注目する下記引用サイト記事【100歳時代プロジェクト 認知症薬に挑む】(中) 正解分からず試行錯誤 予防薬にシフトも/産経ニュース/2018.09.17 - 13:00 は、  <アルツハイマー型認知症の原因は、脳内にアミロイドベータ(Aβ)が蓄積するためか。エーザイとバイオジェンが共同開発中の新薬候補が初めて症状の改善や進行を止める可能性を示したことは、Aβの蓄積が認知症の要因とする「Aβ仮説」が再び"創薬の中心"となる可能性を示した。  気になる研究結果もある。東京大の岩坪威(たけし)教授らのグループが5月に発表した研究結果によると、もの忘れが多くなるといった発症前の段階である「軽度認知障害(MCI)」と判定され、―― 中略 ――患者によって進行速度や症状の出方に差があることも示した。  アルツハイマー型認知症の原因を、「タウ」と呼ばれる別のタンパク質に求める説もある。―― 中略 ――  一方で、Aβをターゲットとする従来の考え方とは異なるアプローチで、成果を出している会社がある。後発ながらフィルムで培った独自技術で新薬開発に挑んでいる富士フイルムだ> と報じている。

 <......同社が開発中の治療薬「T-817MA」は、米国で実施した第2段階の臨床試験(治験)で、発症初期の患者の認知機能低下を抑制する効果が確認された。記憶をつかさどる「海馬」の萎縮を抑える傾向もみられ、最終の第3段階の治験を目指している。  同社医薬品事業部の伴寿一(ばん・としかず)部長は「私たちは、脳内の免疫細胞が異常化した悪玉ミクログリアによって脳内の免疫バランスが崩れ、脳神経の崩壊が進み、認知症が発症するという仮説に立っている。T-817MAは、悪玉ミクログリアを正常化させる作用を持つ可能性がある」と解説する。  他の多くの製薬会社がAβの蓄積を防いだり、蓄積したAβを減らしたりすることを狙っているのに対し、神経細胞の障害を軽減し保護することで認知症を防ごうというものだ。フィルムの酸化を防ぐ化合物の研究などが、新薬開発に生かされているという。  ただ、効果がみられたのは発症から平均2・6年以内の初期の患者で、症状が進行してしまうと効かない可能性がある。試行錯誤を経て、同社の開発コンセプトは、認知症を治す「治療薬」から発症を防ぐ「予防薬」へと移行しつつある―― 中略 ――  治療薬から予防薬へのシフトは世界的な潮流だ。症状が進んでしまうと、治療薬の効果が出にくいことはさまざまな臨床研究で証明されつつあり、軽度の認知症認知症予備軍であるMCIの段階で投与し発症を遅らせる方が有効だという考え方が強まっている。  問題は、もの忘れが多くなるといったMCI段階で該当者が医療機関にかかるケースは少なく、新薬開発に欠かせない治験の対象者を見つけるのが困難なことだ。新薬が世に出たときも、投与による予防を図るにはMCIの早期発見が重要となる。そうした需要に、日本発の技術が応えようとしている。 (道丸摩耶)> とある。

 【100歳時代プロジェクト 認知症薬に挑む】(中) 正解分からず試行錯誤 予防薬にシフト/産経ニュース/2018.09.17 - 13:00


 アルツハイマー型認知症の原因は、脳内にアミロイドベータ(Aβ)が蓄積するためか。エーザイとバイオジェンが共同開発中の新薬候補が初めて症状の改善や進行を止める可能性を示したことは、Aβの蓄積が認知症の要因とする「Aβ仮説」が再び"創薬の中心"となる可能性を示した。

 気になる研究結果もある。東京大の岩坪威(たけし)教授らのグループが5月に発表した研究結果によると、もの忘れが多くなるといった発症前の段階である「軽度認知障害(MCI)」と判定され、―― 中略 ――患者によって進行速度や症状の出方に差があることも示した。

 アルツハイマー型認知症の原因を、「タウ」と呼ばれる別のタンパク質に求める説もある。―― 中略 ――

 一方で、Aβをターゲットとする従来の考え方とは異なるアプローチで、成果を出している会社がある。後発ながらフィルムで培った独自技術で新薬開発に挑んでいる富士フイルムだ。

 同社が開発中の治療薬「T-817MA」は、米国で実施した第2段階の臨床試験(治験)で、発症初期の患者の認知機能低下を抑制する効果が確認された。記憶をつかさどる「海馬」の萎縮を抑える傾向もみられ、最終の第3段階の治験を目指している

 同社医薬品事業部の伴寿一(ばん・としかず)部長は「私たちは、脳内の免疫細胞が異常化した悪玉ミクログリアによって脳内の免疫バランスが崩れ、脳神経の崩壊が進み、認知症が発症するという仮説に立っている。T-817MAは、悪玉ミクログリアを正常化させる作用を持つ可能性がある」と解説する。

 他の多くの製薬会社がAβの蓄積を防いだり、蓄積したAβを減らしたりすることを狙っているのに対し、神経細胞の障害を軽減し保護することで認知症を防ごうというものだ。フィルムの酸化を防ぐ化合物の研究などが、新薬開発に生かされているという。

 ただ、効果がみられたのは発症から平均2・6年以内の初期の患者で、症状が進行してしまうと効かない可能性がある。試行錯誤を経て、同社の開発コンセプトは、認知症を治す「治療薬」から発症を防ぐ「予防薬」へと移行しつつある―― 中略 ――

 治療薬から予防薬へのシフトは世界的な潮流だ。症状が進んでしまうと、治療薬の効果が出にくいことはさまざまな臨床研究で証明されつつあり、軽度の認知症認知症予備軍であるMCIの段階で投与し発症を遅らせる方が有効だという考え方が強まっている

 問題は、もの忘れが多くなるといったMCI段階で該当者が医療機関にかかるケースは少なく、新薬開発に欠かせない治験の対象者を見つけるのが困難なことだ。新薬が世に出たときも、投与による予防を図るにはMCIの早期発見が重要となる。そうした需要に、日本発の技術が応えようとしている。 (道丸摩耶)

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

 治療薬から予防薬へのシフトは世界的な潮流だ。症状が進んでしまうと、治療薬の効果が出にくいことはさまざまな臨床研究で証明されつつあり、軽度の認知症認知症予備軍であるMCIの段階で投与し発症を遅らせる方が有効だという考え方が強まっている> というのが現況なのであろうか...... (2018.10.05)













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