今回注目する下記引用サイト記事 : 大腸がん・人工肛門・抗がん剤をへて...二つを「卒業」 伊藤隆太郎/朝日新聞 - apital -/2018.10.25 - 06:00 は、 <大腸がんを切除して人工肛門(こうもん)(ストーマ)になった漫画家の内田春菊さん(59)は、手術後の2016年6月から2週間おきに計6回、「ダメ押し」の抗がん剤治療を受けた。 何度かおなかをこわし、排泄(はいせつ)物が水っぽくなった。皮膚に貼っているストーマの面板(プレート)と皮膚の隙間に排泄(はいせつ)物が入り込むと装具がはがれだす。あわてて風呂場でシャワーをあびた。下痢は抗がん剤の副作用で、腸の運動を制御する神経が不調になるためだ。だが、当初は副作用だと知らず食事のせいかと疑った> と報じている。
<......元からある肛門と違い、人工肛門は「出す、閉じる」を自分の意思で制御できない。いつ出るのか分からず戸惑ったが、次第に規則性をつかんだ。食後すぐに出ることが多いので、それまで入浴は待つなど、工夫するようにした。 だが年末年始はお酒を飲む機会が増え、腸が弱ってまたおなかをこわした。外出先でストーマ装具が足りなくなり、慌てて探し回ったのをきっかけに内田さんは、17年春に断酒を決意する。酒好きで知られるだけに、周囲から「あの内田さんが?」といぶかしがられたが、断酒を続けている。 「それともう一つ、やめたことがある」と内田さん。恋愛だ。3回の結婚と離婚を繰り返し、付きあった男たちは「ヒモ体質」だったり暴力をふるったりしたという。たまたま今回、闘病直前に恋人と別れた。おかげで気持ちが楽だったという内田さん。「付き合う相手はもういらない」と話す。 抗がん剤での治療中は、精神的に追い詰められる時もあった。学校に行かずに寝ていた次女(18)にいら立ち、「またがんになったら、あんたのせいだから」と髪をつかんだこともある。 こうした経緯を内田さんは赤裸々に漫画に描いた。大腸がんが見つかって手術を受けるまでは今年1月刊の「がんまんが」に、その後のストーマ生活は、10月10日に出版されたばかりの「すとまんが」(いずれもぶんか社コミックス)に、掲載されている。 11月には書き下ろしの小説も出る。この夏はこれらの作品の仕上げに追われた。がんという大病も、今は「おいしいネタ」と受け止めている。 (伊藤隆太郎)> とある。
大腸がん・人工肛門・抗がん剤をへて...二つを「卒業」 伊藤隆太郎/朝日新聞 - apital -/2018.10.25 - 06:00
大腸がんを切除して人工肛門(こうもん)(ストーマ)になった漫画家の内田春菊さん(59)は、手術後の2016年6月から2週間おきに計6回、「ダメ押し」の抗がん剤治療を受けた。
何度かおなかをこわし、排泄(はいせつ)物が水っぽくなった。皮膚に貼っているストーマの面板(プレート)と皮膚の隙間に排泄(はいせつ)物が入り込むと装具がはがれだす。あわてて風呂場でシャワーをあびた。下痢は抗がん剤の副作用で、腸の運動を制御する神経が不調になるためだ。だが、当初は副作用だと知らず食事のせいかと疑った。
元からある肛門と違い、人工肛門は「出す、閉じる」を自分の意思で制御できない。いつ出るのか分からず戸惑ったが、次第に規則性をつかんだ。食後すぐに出ることが多いので、それまで入浴は待つなど、工夫するようにした。
だが年末年始はお酒を飲む機会が増え、腸が弱ってまたおなかをこわした。外出先でストーマ装具が足りなくなり、慌てて探し回ったのをきっかけに内田さんは、17年春に断酒を決意する。酒好きで知られるだけに、周囲から「あの内田さんが?」といぶかしがられたが、断酒を続けている。
「それともう一つ、やめたことがある」と内田さん。恋愛だ。3回の結婚と離婚を繰り返し、付きあった男たちは「ヒモ体質」だったり暴力をふるったりしたという。たまたま今回、闘病直前に恋人と別れた。おかげで気持ちが楽だったという内田さん。「付き合う相手はもういらない」と話す。
抗がん剤での治療中は、精神的に追い詰められる時もあった。学校に行かずに寝ていた次女(18)にいら立ち、「またがんになったら、あんたのせいだから」と髪をつかんだこともある。
こうした経緯を内田さんは赤裸々に漫画に描いた。大腸がんが見つかって手術を受けるまでは今年1月刊の「がんまんが」に、その後のストーマ生活は、10月10日に出版されたばかりの「すとまんが」(いずれもぶんか社コミックス)に、掲載されている。
11月には書き下ろしの小説も出る。この夏はこれらの作品の仕上げに追われた。がんという大病も、今は「おいしいネタ」と受け止めている。
(伊藤隆太郎)
<がんという大病も、今は「おいしいネタ」と受け止めている> と言うほどの "タフネス、したたかさ" が、"二人に一人のがん時代" には、必須なのかもしれない...... (2018.10.26)
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