<DVDの映像を無線で直接スマートフォンやタブレットに飛ばして視聴できる>というアイテムに注目が集まっている。( 下記引用サイト記事:iOS / Android端末で直接DVDが見られるWiFi搭載DVDドライブ、ロジテック直販限定 6980円/engadget日本版/2012.10.19 )
屋内での "DVD 視聴" ならば、TVなりPCなりで十分賄える。また、ポータブルといえば、そうした専用プレーヤーもある。
従って、わざわざ "スマートフォンやタブレット" で観る必要性があるのかどうか......、その点にやや引っ掛かりはする。
ただ、より精細な表示画面を備えた上に、文句なくポータブルであり、キッチンであろうが、バスルーム(要防水カバー)であろうがどこへでも持ち運べる "スマートフォンやタブレット" ならば、"DVD 視聴" の場所に制限がなくなることは確かだろう。
また、昨今は "タブレット" をクルマに搭載する人も少なくなさそうだから、車内での活用というケースが十分に想定される。
"スマートフォンやタブレット" 向けの、"WiFi 機能搭載" の "周辺機器" が一つの潮流になっているのか......。
ハードウェア: 2012年10月 アーカイブ
"不審なITの仕掛け" である "ボット" ウイルスが引き起こした事件が、一般ユーザーをも戦々恐々とさせた一週間であった。
しかし、"不審さ" においては "並外れた規模" の "摩訶不思議(?)" がまかり通っているという。
"不審なITの仕掛け" としては "超一級" とも言うべき "バックドア" と呼ばれる "仕掛け" だ。
<バックドアとは、一度侵入に成功した攻撃者が、後から何度も侵入するために仕掛けておく秘密の入り口のことを指す。バックドアを仕掛けておくことで、たとえ侵入時に利用した脆弱性を使えなくされたとしても、攻撃者は自らが知り得る秘密の入り口から容易に侵入することができる。>( 連載:不正侵入の手口と対策/@IT/2002.12.25 )
『鬼平犯科帳』のシリーズには、盗賊の一味である大工が、後のシゴトのために "隠れ侵入口" を細工するという話もあるが、まさにこれが"バックドア" である。
大工の苦しい言い訳としては、不測の緊急時に施工者として介入する......とでも言うのかもしれないが、もちろん言語道断の仕業以外ではない。
ところが、建造物以上に複雑で専門的洞察を要する "ITの世界" では、ネット上の "急ぎばたらき(?)" のみならず、IT機器製品の内部に、こうした "仕掛け" が施される場合もあるというのだ。
下記引用サイト記事:「中国通信大手の機器は危険」米下院委/WIRED JAPANESE EDITON - BUSINESS/2012.10.09 は、これらに類したリスクを報じている。
<米下院情報特別委員会は、中国政府とつながりがあると見られる中国の民間企業2社の機器(ルーター、スイッチ等)の購入を米国の通信会社は避けるべきだとする報告書をまとめた>とあり、その理由は、製品内部に、セキュリティ上の脅威となるバックドアが埋め込まれており、<中国政府が米国の通信に対するスパイ行為やサイバー戦争を行うために利用される可能性が懸念される>というものである。
ちなみに、今年の春には以下のような報道もあった。
<ケンブリッジ大の研究者Sergei Skorobogatov氏が、半導体チップの挙動やその動作などをスキャンする手法を開発した。その手法を用いて米軍で採用されている中国製の半導体チップを調査したところ、製造者によってバックドアが埋め込まれていることを発見したという( Gigazineの記事)。このチップは軍事用で、原発、公共交通機関でも使用されているらしい。>( 中国製の半導体チップに「バックドア」が発見される/Slashdot/2012.05.29 )
ただ、米国内にはこれまで、"痛し痒し" の事情もあったようだ。下記記事内にも、<1994年に可決された連邦法のCALEA(法執行のための通信援助法)では、多くのVoIPシステムを含めた米国のあらゆる電気通信について、捜査当局が盗聴できるようにすることを求めている>とあり、バックドアという問題は、米国の議員にとって扱いにくいものでもあると指摘している。
にもかかわらず今回、米下院委がアクションを起こしたというのは、"米中関係" に "緊張" が高まり始めたか(?)のようにも窺える......。
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