大人の "記憶" とは、 "連想的" なメカニズムによる "記憶" ......

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 ネットでのウェブページの閲覧時には、できるだけ読み流してしまうことを避け、少しでも留意した記事は "保存" しておくようにしている。
 その "保存" にあたっては、かつてここにも書いたとあるソフト・ツールを使うようにしている。そのツールは、保存したい範囲を指定すると、ウェブ・ページとしての体裁を保持したまま、また出典サイト名と日時をも含めて、所定のフォルダーにコンパクトに保存してしまう優れものなのである。
 そのツールの便利な点はほかにもあるが、とりあえず、気ままにネット・サーフィンをしたとしても、スナップ・ショットよろしく、自分が関心を向けた記事のすべてを保存できる点と、そのデータが再閲覧し易いように整理されるのがありがたいわけだ。

 実は、今日、この点を再確認することになったのは、うっかりして、とある記事をこのツールで保存しそこねていて、後になってどこのサイトであったかとバタバタ探しまくったからなのである。結局、朝一番に閲覧して、なるほどなぁ、なんぞと感心した当該記事は見つからずじまいとなっている。
 歳のせいもあるし、似たようなウェブ・サイトを多々巡るということもあろう、あの記事はどこに出ていたのかを後で思い出そうとすると、結構、混乱してしまうことになるのである。探して探せないこともないのであるが、そこそこの時間を要してしまい、何となく徒労感を自覚することになるわけだ。
 そうしたことから、以前にも書いたとおり、ネット・サーフィンをする際には、同時に "スクラップ・ブック" でも作るかのように、多少とも注意を払った記事は "保存" するようにしているのである。

 ところで、何かを "記憶" するということは、単純にそのことだけを思い出せる状態にするということなのであろうか。まあ、それも重要なことであろう。子どもの記憶とは、まるで写真でも撮ったかのようにとある事柄を機械的に再現するものだと言われる。そうした意味での "記憶" も、もちろん重要な脳生理的な能力なのではあろう。とかく "物忘れ" を気にすることになる高齢者にとっては、とても真似のできることではなく羨ましいかぎりであるが。
 これに対して、何かを "記憶" するということのもうひとつの "脳内現象" とでも言うべきことは、当該の事柄を、 "既存の問題意識" などの文脈に何らかの形で関係付けるという形で発揮されるのではないかと思える。いわゆる、 "連想的" なメカニズムによる "記憶" である。子どもの記憶に対して、大人や熟年者の記憶は、むしろこうした裏技で成り立っていそうな気もする。
 つまり、自分側の関心のありように関係づけて、当該の事柄を脳内に留めたり、必要な場合には再現させたりするというような方式かと見える。
 となると、こうした側面での "記憶" の機能というものは、 "自分側の関心のありよう" が、十分に活性化されていたり、 "アクティブ" な状態となっているならば、生き生きと作用するのかもしれない。逆また真であり、 "自分側の関心のありよう" や "問題意識" や、さらに一般化して言えば、生きることへの情熱のありようが、そのまま "記憶" のありように反映されてくるのかもしれない。そんなふうな気がしている。

 もちろん、どうでもいいことを事細かく "記憶" している必要なぞはないわけだと思う。 "記憶" の良し悪しが問われていいと思うのは、自身なりの現時点での貴重な問題意識や考え方を構成したり、あるいは密着した、そんな事柄群ではないかと思っている。
 これは、 "記憶" というものは、 "過去" と関係している以上に、意外と "現在" とこそ強く関係していると言われることと似ていそうだ...... (2008.04.10)













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