今日の天候は、実に申し分のない春の陽気となっている。
朝一のウォーキングも爽快な気分でこなすことができた。コース周辺の桜の樹は、ぎりぎり花見に応え得る状況というところか。未だ多くの花を湛えつつも、早、淡い黄緑色の葉を吹き出し始めている。どういうものか、そうした桜の花と淡い葉のコンビネーションを見ると、ゴッホの油絵を思い起こしてしまう。そうしたコンビネーションを印象的に描いた絵が何枚かあったように覚えている。
この季節、華やかなのは桜の樹に限らず、家々の花壇に植わった草花も色鮮やかな花を咲かせてまぶしいほどである。まさに、これが春なのだと実感させられる。
こんな天候の日は、できれば戸外で過ごしたいものだが、中々そこまでの気分にはなり切れず、せめてと思い事務所に向かうこととした。鬱陶しい書斎で過ごすよりは、採光だけは行き届いた事務所の方が気分が晴れやかになろうかと思った。
案の定、事務所の窓は戸外の溢れんばかりの春の光を存分に受け入れていた。また、戸外の空気も温暖な感触であったため、各所の窓を開け放ち、空気を入れ換えることとした。おまけに据え置きの扇風機で風の流れを作り出し、事務所全体を春の空気の流れにさらすことまでやってみることにした。こんなことで、仕事面でやや停滞しがちな昨今の会社の空気が、多少とも入れ換わってくれれば幸いという、甚だ虫の良い思いだったのかもしれない。
それにしても、この一ヶ月、インフルエンザもどきのしつこい風邪と、そして禁煙に伴う不快感とを背負って、とんでもない冥府魔道の暗闇を彷徨っていたかの感があった。
"あった" という過去の話にしてしまうにはまだ早過ぎるかとも思えるが、少なくともそうした状況を冷静に振り返ることができるだけ "まとも" になりつつあるのかもしれない。
客観的状況は、不気味に揺らぐ景気情勢をはじめとして何も変わってはいない。しかし、体調や気分・気力など主観側の雰囲気は、今、じわじわと好転しつつあると自覚する。日頃、これこそが "頼みの綱" だと思う自分としては、先ずはこれだけでもヨシヨシと言って満足すべきかと感じている。
気分を腐らせずに開放し続けているならば、目敏いチャンスは自ずから接近してくるはずのものである...... (2008.04.06)
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