そんなふうだったから、事前にクルマのタイヤチェーンを付けることはしなかったし、できれば雨に変わってくれた方がいいかな、と思ったりしていた。特に困る理由があるわけではなかったが、積もったら積もったでその後の除雪作業が面倒かな、と思ったに過ぎない。
むしろ、このカラカラ天気で "乾燥注意報" も出されていたことだし、 "お湿り" のための "雨" となった方がよかろう......、と。 "火災予防" と "インフルエンザ予防" のための恵みである。
ニュースなどによると、この乾燥状態によって各地で悲惨な火災が発生しているらしい。そして、その悲惨さは、火災で亡くなるのが大体がお年寄りや子どもたちだという点に尽きる。
昨夜もそんなニュースを耳にしながら、痛ましいことだと溜息をついたものであった。火災ばかりは、何の予兆もなく寝耳に水のごとき突然さで襲ってくるわけだからたまらない。ほんのちょっとした "不注意" なりが、家族の命を失わしめるような惨事にまで行き着くわけだから、生き残った者たちの悲しさや後悔の念はいかばかりかと同情せざるを得ない。
そんなことを、仕事帰りのクルマの中で考えて、帰宅したら "洗車用ホース" で庭木といわず、家の外壁といわず思いっきり水でも撒こうかしら......、とまじめくさって思ったほどであった。
まあ、そんなことをしても、出火原因である屋内の、家具類を含めた乾燥状態がどうなるものでもないわけだから、 "雨" でも降るしかしょうがないだろう、と矛を納めた。
細菌性の "風邪" にしても "インフルエンザ" にしても、病原体にとっては、気温の低さと空気の乾きとが好条件だと聞いている。これらもの被害もバカにしたものではなく、特に気掛かりなのは、 "H5N1" などの "パンデミック・フルー(新型インフルエンザ)" だと言わなければならない。
もし、この冬季にそんな事態が発生したら、 "金融・経済危機" で参っている人々を襲う猛威は計り知れないはずだ。いや、逆に言うならば、今は多くの人たちが過剰な不安やストレスを被り、さぞかし身体の "抵抗力" やら "免疫力" などを低空飛行させている時期だと想定されるため、インフルエンザ・ウイルスにとっては繁殖の好機だと観測できるのかもしれない。それだけに、 "予防対策" は例年以上に留意すべきなのであろう。
そんなふうに考えると、見た目には鬱陶しく、また肌寒くもある "雨" の天候も、捨てたものではない、と思えてくる...... (2009.01.09)
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