この "法務局" と、 "略称:職安(愛称:ハローワーク)" とは同じ建物にあり、駐車場も共用しているため、後者の利用者が多いと予想してわざわざ "朝駆け" に及んだのである。いつぞやは、日中にノコノコと出向いたら駐車場が満杯であり、かなりの時間待たされたものであった。そんな苦い経験を思い起こし、それならばと朝一番の時間帯を選んだのだ。
その努力の甲斐あってか、駐車場もガラガラなら、 "法務局" に訪れている人もまばらであり、用件はあっという間に片付いた。ただ、こちらの方がボケていたためか、申請用紙を間違えたりして二度手間の記入になってしまったりしたから間抜けだった。
"法務局" に出向いた理由は、他にもあり、登記関係に関する "ちょっとした疑問" について情報を得たかった。
会社を運営していると、実業そのものも大変だけれど、登記関係に絡む一連の届け出や手続きというものが面倒くさい。かと言って、放っておいたりすると、 "罰金" というお目玉を喰らう。いつぞやも、つい定例的な手続きを怠ってしまい、確か "金5万円" だかの罰金を泣く泣く徴収されたことがあった。それ以来は、要注意となった。
朝一番の時間帯で、空いていたこともあり、その "ちょっとした疑問" の方にも担当者が懇切丁寧に応じてくれた。
その "ちょっとした疑問" というのは、要するに、二、三年前に改正された『新会社法』に関わる事項だったのである。いわゆる "規制緩和" 路線の成果のひとつと言えるのだろうか、会社設立や運営に当たっての種々の法規が "簡素化" されていたのだ。
いわゆる "有限会社" という設定もその際に発展的解消という位置づけでなくなったりしたはずであり、ほぉー制度が変わったんだなぁ、なんぞと気づいてはいたが、実はその全容にはさして関心を示さないでいた。
ところが、零細規模の自社なぞには、結構、関係するところがあったのである。いずれもそれらは、 "形式ばった面倒な手続き" が簡素化されたり、中には "不要" となったものもあるのだから、これは利用させてもらわない手はない、と再認識したのであった。
しかし、 "役所" の仕事場の空気は、相変わらず "ゆったり" としたものだと感じさせられた。こうして民間企業が、高い山か低い山かは別としても、いわば危なっかしい "稜線" に立たされて右往左往しているのに比べると、退屈ではあろうが平穏な平地の安全地帯で日向ぼっこしているような、そんな雰囲気を感じさせられたのだ。
こんな厳しい経済環境がしばし続くならば、またまた若い世代に "公務員志向" の風潮が強まったりもするのであろうか。
民間の "ベンチャー" 企業だからこそ、こんなに生き甲斐が獲得できるのだ、というような流れを作り出したいものである...... (2009.01.22)
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