事務所の近くにあるこの "スーパー型ショップ" は、自宅の近所にもあり、しばしば買い物をしているが、そこも大抵が "満員御礼" である。自分なぞは、行列に並ぶのが億劫なものだから買うことを諦める場合もあるくらいだ。
やはり、 "食品関係" というのは "不況に強い" ものなのかなぁ、と感心したり羨ましく思えたりするのだ。まさに "不気味な不況" の中でのシンプルな感想である。
とは言っても、もちろんどの "食品関係" ショップも一様に繁盛しているわけではあるまい。品揃え、品質管理、そして言わずもがなの価格に魅力があったればこそ、 "行列ができる" ほどに売れているに違いない。
ただ、それでも "生活必需品" を商うということは "強み" であると思われる。 "デジタル家電" などは、無ければ無いで一向に差し支えないはずであろう。
まあ、 "ケータイ" などは、もはや "生活必需品" の範疇に食い込む様相を見せてはいるものの、何も、ハイエンドな最新バージョンである必要はなさそうだ。ちなみに "型落ち" でも安ければそれでいい、というユーザーも少なくないと聞く。だから、 "ケータイ" のメーカーなり、新機種販売店は商売にならないわけだ。
この傾向は他の家電製品の事情にも合い通じるのではなかろうか。
誰もが、「不況に強い業種・企業は何か?」という質問を発したがっているようだ。
ちなみに、ネットの掲示板などにもそうした質問が多く見受けられ、次のような回答が目についた。
<ガス・電気・食品関係ですかね。理由は簡単です。生活に必需するからです。
どんなに生活が苦しくなろうとも、食品を削ることにも限度がありますよね。また、生活が苦しくなくても、食品・電気・ガスというのは生活に欠かすことのできないものです。したがって、他の職種に比べれば並大抵の不況では困ることが無いのです。生活への密着度が高いほど、需要が切れる危険が少なくなりますので、結果として「不況に強い」と言うことになるのです。こんなところでいかがですか?>
<不況の方が儲かるという産業はありません。あえて言えば何と言っても「公務員」でしょう。ハローワークは大繁盛ですから。
不況でも比較的落ち込みが少ない業種は、おっしゃる通り「公共性の高い業種」つまり電気、ガス、鉄道、放送局など大手マスコミでしょう。本来は医療関係もそうでしょうが、どうも昨今威勢が悪い。食品はよく言われますがごく一部の大手以外は非常に参入も容易で数も多いので決して楽な業界じゃありません。参入が容易で競争の激しい業界は不況に弱いと思います>(以上、YAHOO JAPAN 知恵袋より)
実のところ、自分自身も「不況に強い業種・企業は何か?」という "命題" が、昨今は "寝ても醒めても" 頭のどこかにこびり付いて離れないような気配がしてならないのだ。それほどまでに、今回の "不況" は、 "同時多発的" であり、 "全面沈下的" な、そんな様相を呈している。
つまり、 "沈下" せず、また今後も "日の目を見る" 位置を保ち続けられる "一角" はどこにあるのだろうか、と注目せずにはいられない。
そんな関心だけに振り回されるつもりはないが、それでもこの命題への緊張関係を持たずして今後のビジネスを構想することは、やはり無謀過ぎることになりそうである...... (2009.01.23)
コメントする