"ボルケーノ" と同様に "危機" の "マイナス・エネルギー" 測定が ......

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 今日は "立春"。二十四節気の一つであり、はじめて春の気配が現れてくる日だとされる。もっとも、これは暦の上の話である。実際の東京地方の今日は曇天でもあり、まだまだ肌寒い。
 ただ、今年の関東地方はほとんど降雪らしきものがない。確か "初雪" がどうしたとかのニュースを聞いた覚えはあるものの、クルマのタイヤ・チェーンの心配をするほどではなかった。
 日本海側では相変わらず大雪に見舞われているらしいが、その結果と言ってもいいのだろう、太平洋側はカラカラに乾燥した天気が続いている。
 まだまだ降雪については予断を許さない時期であろうが、このまま春へと滑り込んで行きそうな気もしないではない。

 まあ、 "春へと滑り込んで" 欲しいのは、むしろ "景気" の方であるが、こいつはなかなかそうも行きそうにない。
  "景気" に関して新たに公表される事実は、もういいよ~! と言いたくなるようなとんでもない "悪材料" ばかりのようである。
 ボロボロと出てくるがごときの "悪材料" は、今回の "危機" の得体の知れない底深さと、回復に要する期間の長さとを指し示すかのようである。
 要するに、騒がれている割には、 "危機" の実態がきちんと掌握され切ってはいない、というのが実情のようであり、言ってみれば、その "外延"が十分には見定められていないような気がする。

 今、ふと先日観た "ボルケーノ" というドラマ(by NHK)のことを思い起こした。
映画でもあったようだが、<突如ロサンゼルスを見舞った火山活動による災害の恐怖とそれに立ち向かう人々の勇気を描いたパニック・スペクタクル大作。>ということだ。
 そういえば、つい最近、あの "浅間山" が噴火を始めたという報道もあり、まんざら絵空事ではないのかも知れない……。
 で、そのドラマでも注目を引いたのは、やはり、 "噴火のエネルギー測定" であった。つまり、その火山の根っこにある "地下マグマ" の総量がどの程度であるかが、口火を切られた噴火の後に発生する被害の、その規模に決定的な影響を及ぼすからなのである。
 ドラマでは、地震科学者がこの点に悩み、また、政府関係者たちも "パニック" 発生を危惧して大いにその点に注目する。そして、諸般の政治的事情も絡み、 "地下マグマ" のエネルギー総量は過小評価されてしまうことになる。それが、その後の被害を膨大なものに導くことにもつながる……。

 今回の "金融・経済危機" も、まさにドラマ(映画)の "ボルケーノ" と同様に、 "危機" そのものの "マイナス・エネルギー" がどの程度のものであるのかという点が大いに注目され、また測定されるべきなのであろう。
 今回の "金融危機" の "口火" は、米国住宅業界に絡む "サブプライム問題" であったことは周知の事実であるが、当然考えられていい問題は、その "口火" たる "噴火" の地底に、一触即発という危険なかたちで控えていた "地下マグマ" がどんなふうであったのかという点なのであろう。
 つい先日も知らされたが、 "サブプライム問題" 的な金融領域の現象は、米国住宅業界にとどまることなく、米国自動車業界(とくにGM)にも典型的なかたちで存在していたというではないか。(c.f. "NHKスペシャル" )
 やはり、 "危機" の正体というものは、 "口火" 事件のレベルだけで掌握することはできないのであり、その "根っこ" を含めた "構造" として把握する以外に正確さを欠くように思えるのである。

 これらに加えて、日本経済の場合には、 "外需(対米輸出)" 依存という長年の問題含みの "構造" も鎮座した。日本にとっての "危機" は比較的に "軽症" であったと言う向きもあったが、この "構造" が持つ "マイナス・エネルギー" が目に見えるかたちで認知されるのは、これからということなのではないかと思える。
 誰しも、 "マイナス現象" の規模分析なんぞはしたがらないだけに、真実を知りたいと考える者は、自身の手や頭を煩わす以外にないのかも知れない…… (2009.02.04)













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