"地球温暖化" によって野生の動物たちが可愛そうなことになっている事情は、最近、至るところで取り上げられている。そうしたことに "慣れっこ" になることを警戒しなければなるまい。
"他人の痛み" は感じられなくなった現代人にとって、人間以外の動物たちのことなぞに構っていられない、というのが悲しい現状なのであろうか。
そして、現在は、 "世界同時不況" という時代環境の中で、人間たちの生活苦の問題が最優先化されているかのようだ。もちろん、その問題が最優先化されるのは当然のことであるに違いない。
ただ、こんな時期には、人の関心のベクトルが、どんどん "内向き" となってしまい、その結果、 "公共的な事柄" や "基本的な事柄" などがなおざりにされやすくなる、そんな点が気になるのである。
"生活が掛かっているのだから" といういわば "反論し難い言葉" をますます多用しながら利己主義的な生き様を正当化する人たちも増えいるらしい。
"他人の痛み" は感じられなくなった現代人にとって、人間以外の動物たちのことなぞに構っていられない、というのが悲しい現状なのであろうか。
そして、現在は、 "世界同時不況" という時代環境の中で、人間たちの生活苦の問題が最優先化されているかのようだ。もちろん、その問題が最優先化されるのは当然のことであるに違いない。
ただ、こんな時期には、人の関心のベクトルが、どんどん "内向き" となってしまい、その結果、 "公共的な事柄" や "基本的な事柄" などがなおざりにされやすくなる、そんな点が気になるのである。
"生活が掛かっているのだから" といういわば "反論し難い言葉" をますます多用しながら利己主義的な生き様を正当化する人たちも増えいるらしい。
ところで、今日、新聞社サイトで目についた記事に以下のようなものがあった。
<南極のペンギン泥まみれ、雨増え・氷減り・エサ減る>( YOMIURI ONLINE 2009.02.09 )と題された記事であり、添えられた写真には、 "ヒゲペンギン" の小さなヒナが泥まみれになり、目をしょぼつかせるような表情で呆然と立っている姿が写されていた。
昔、ベトナム戦争が激しかった頃、戦災で丸裸になった小さな子どもが兵士たちの間で泣き叫んでいる、そんな写真のあったことを思い出したりした。
世界の巨大な矛盾は、何の責任もない小さな子どもや生きものたちに無慈悲にも襲いかかる、というのが現実の定番なのであろう......。
<南極大陸から南米に突き出す南極半島で急速な温暖化が進んでいる。生命に満ちた真夏の半島と周辺の島々。そこではペンギンが生暖かい雨に打たれていた。......
ヒゲペンギンは毎年11~12月に卵を産み、1月にヒナがかえる。巣立つまで親鳥の口移しで大量のオキアミを食べる。
ひと組の親子が目に留まった。ときおり降る雨のなか、ヒナは必死に親を追うが、ぬかるんでうまく走れない。親を見失い、途方に暮れたように天を仰いだ。......
地球の年平均気温は過去100年で0・74度上がったが、南極半島は60年で3度。国立極地研究所の高橋晃周准教授によると、ロバート島に近い別の島では、ヒゲペンギンやアデリーペンギンが過去30年で半減。原因として温暖化に伴う氷の減少が指摘されている。
海に浮かぶ氷の底はオキアミが食べる藻類の宝庫。「氷の減少で藻が減り、それを食べるオキアミも減る。その結果、オキアミを食べるペンギンの生存率も低下した」という仮説だ。>( 同上 )
...... (2009.02.19)
<南極のペンギン泥まみれ、雨増え・氷減り・エサ減る>( YOMIURI ONLINE 2009.02.09 )と題された記事であり、添えられた写真には、 "ヒゲペンギン" の小さなヒナが泥まみれになり、目をしょぼつかせるような表情で呆然と立っている姿が写されていた。
昔、ベトナム戦争が激しかった頃、戦災で丸裸になった小さな子どもが兵士たちの間で泣き叫んでいる、そんな写真のあったことを思い出したりした。
世界の巨大な矛盾は、何の責任もない小さな子どもや生きものたちに無慈悲にも襲いかかる、というのが現実の定番なのであろう......。
<南極大陸から南米に突き出す南極半島で急速な温暖化が進んでいる。生命に満ちた真夏の半島と周辺の島々。そこではペンギンが生暖かい雨に打たれていた。......
ヒゲペンギンは毎年11~12月に卵を産み、1月にヒナがかえる。巣立つまで親鳥の口移しで大量のオキアミを食べる。
ひと組の親子が目に留まった。ときおり降る雨のなか、ヒナは必死に親を追うが、ぬかるんでうまく走れない。親を見失い、途方に暮れたように天を仰いだ。......
地球の年平均気温は過去100年で0・74度上がったが、南極半島は60年で3度。国立極地研究所の高橋晃周准教授によると、ロバート島に近い別の島では、ヒゲペンギンやアデリーペンギンが過去30年で半減。原因として温暖化に伴う氷の減少が指摘されている。
海に浮かぶ氷の底はオキアミが食べる藻類の宝庫。「氷の減少で藻が減り、それを食べるオキアミも減る。その結果、オキアミを食べるペンギンの生存率も低下した」という仮説だ。>( 同上 )
...... (2009.02.19)
コメントする