今日あたりは "株価" の方は幾分 "素面(しらふ)" に戻っているようだ。
しかし、先日も書いたように、ここ最近の株価動向にはやはり "異様さ" を禁じえないでいる。実経済の動きに何がしかの明るい展望が見えてきたわけでもないのに、連日のように上昇気流を示しているからだ。
率直に言って、この時代特有の "まやかし" をここでも見る思いがしている。政府が、瀕死の重傷患者に "カンフル注射" をするかのごとく、 "景気刺激策" を講じている部分はわからないわけではない。ただ、政府がやるべきは、目先の高揚感をかもし出すことではなく、末永い長期的展望に立って、地道に新しい地平を準備することのはずである。
相変わらずの "ばらまき" 戦術では先々のことが余計に心配となるばかりだ。しかも、このところ再びというか、一向に変わらないと言うべきか、国民の血税が、政治的に蠢くハイエナ業者たちに流れ込むという官製不祥事が続いているのを知らされると、不透明な政府の動きに "仮差し押さえ" 的な措置にも似た "一時ストップ" を講じたくもなる。
しかし、先日も書いたように、ここ最近の株価動向にはやはり "異様さ" を禁じえないでいる。実経済の動きに何がしかの明るい展望が見えてきたわけでもないのに、連日のように上昇気流を示しているからだ。
率直に言って、この時代特有の "まやかし" をここでも見る思いがしている。政府が、瀕死の重傷患者に "カンフル注射" をするかのごとく、 "景気刺激策" を講じている部分はわからないわけではない。ただ、政府がやるべきは、目先の高揚感をかもし出すことではなく、末永い長期的展望に立って、地道に新しい地平を準備することのはずである。
相変わらずの "ばらまき" 戦術では先々のことが余計に心配となるばかりだ。しかも、このところ再びというか、一向に変わらないと言うべきか、国民の血税が、政治的に蠢くハイエナ業者たちに流れ込むという官製不祥事が続いているのを知らされると、不透明な政府の動きに "仮差し押さえ" 的な措置にも似た "一時ストップ" を講じたくもなる。
今日書こうとしていたのは、このところの株価上昇の "異様さ" の背景に、やはりあの "ヘッジファンド" がまたまた動き始めていそうだという点なのである。 "ヘッジファンド" は一時ハイエナとの異名をとったものだったが、この世界金融危機の打撃から再び起き上がろうとしているのを知ると、 "ゾンビ" だと言った方がいいのかもしれない。
多分、各国で行われている景気修復のために湯水のごとく投入されているマネーをいち早く掻き集めているのが "ヘッジファンド" なのであろう。
本来であれば、ここは "抗がん剤" の投入で、世界金融危機を導いた "がん" 細胞を壊滅させるべきなのであろうが、危機に瀕した母体を活性化させるべく体力増強策を講じたところ、 "がん" 細胞がいち早く元気になろうとしている構図のようである。
先日のNHKの番組で、そのカラクリのひとつが解き明かされていた。
各国の "年金基金" が、この間の世界金融危機で被った手痛い打撃を、結局はまたぞろ "ヘッジファンド" に任せて修復しようという動きがあるのだという。
各国の "年金基金" は、世界的な "人口高齢化" などによって財政構造が悪化する事態を救うべく、 "ハイリターン" を売り物にする "ヘッジファンド" に依存していたのだそうだ。一定程度の効果はあったらしいが、結局は、この世界金融危機によって史上稀に見る大損失に見舞われたのだという。
そしてこうなってしまうと、地道な利殖で修復することはほとんど不可能と目され、再度、 "ハイリターン" を売り物とする "ヘッジファンド" に頼るしかないのだそうだ。
まさに、大火傷を治すために、再び "灼熱の炎" に手を出すしかないというらしい。
しかし、言うまでもなく、 "ヘッジファンド" は "ハイリターン" と裏腹に "ハイリスク" という側面を持っている。表裏一体でしかないわけだ。
その上、現経済、あるいは投資市場の "地合" は、 "右肩上がり" ではないだけに、きわめて大きな落差を秘めた不安定な環境にあると思える。つまり、 "ハイリスク" が尋常ではない状態だということだろう。
こんな時期にあっては、スピィーディな投資判断はもちろんのこと、競合を欺く "トリッキー" な投資アクションすら当然視されそうである。
ということで、老後に備えて最も安全でなければならない "年金基金" が、カジノ的資本主義の博打のようなリスキーさに曝されているというのは何とも見ていられない。
下降の傾斜が甘くない今のような時代には、もっと "臆病" となって足元を固めるのが良作なのではなかろうか...... (2009.06.16)
多分、各国で行われている景気修復のために湯水のごとく投入されているマネーをいち早く掻き集めているのが "ヘッジファンド" なのであろう。
本来であれば、ここは "抗がん剤" の投入で、世界金融危機を導いた "がん" 細胞を壊滅させるべきなのであろうが、危機に瀕した母体を活性化させるべく体力増強策を講じたところ、 "がん" 細胞がいち早く元気になろうとしている構図のようである。
先日のNHKの番組で、そのカラクリのひとつが解き明かされていた。
各国の "年金基金" が、この間の世界金融危機で被った手痛い打撃を、結局はまたぞろ "ヘッジファンド" に任せて修復しようという動きがあるのだという。
各国の "年金基金" は、世界的な "人口高齢化" などによって財政構造が悪化する事態を救うべく、 "ハイリターン" を売り物にする "ヘッジファンド" に依存していたのだそうだ。一定程度の効果はあったらしいが、結局は、この世界金融危機によって史上稀に見る大損失に見舞われたのだという。
そしてこうなってしまうと、地道な利殖で修復することはほとんど不可能と目され、再度、 "ハイリターン" を売り物とする "ヘッジファンド" に頼るしかないのだそうだ。
まさに、大火傷を治すために、再び "灼熱の炎" に手を出すしかないというらしい。
しかし、言うまでもなく、 "ヘッジファンド" は "ハイリターン" と裏腹に "ハイリスク" という側面を持っている。表裏一体でしかないわけだ。
その上、現経済、あるいは投資市場の "地合" は、 "右肩上がり" ではないだけに、きわめて大きな落差を秘めた不安定な環境にあると思える。つまり、 "ハイリスク" が尋常ではない状態だということだろう。
こんな時期にあっては、スピィーディな投資判断はもちろんのこと、競合を欺く "トリッキー" な投資アクションすら当然視されそうである。
ということで、老後に備えて最も安全でなければならない "年金基金" が、カジノ的資本主義の博打のようなリスキーさに曝されているというのは何とも見ていられない。
下降の傾斜が甘くない今のような時代には、もっと "臆病" となって足元を固めるのが良作なのではなかろうか...... (2009.06.16)
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