"ハード" と "ソフト" とは一体的な存在の "側面" に過ぎない? ......

| | コメント(0) | トラックバック(0)
 何日か前の晩であった。晩酌の酔いを醒ますべく戸外に出てみた。
 雨がやみ、程よい風が吹き実に心地良かった。何気なく夜空を見上げると、濃いネービー・ブルーを背景にして、途切れ途切れとなったいくつもの白っぽい雲が、右手方向から左手方向へと滑るように流れて動いていた。
 小さな塊の雲たちは、まるでさまざまな動物たちが一斉に移動しているようだと思えた。あの巨体の雲は、バッファローか? あれは、ムササビか? あれは、オオアリクイのように見える。下の方でこじんまりとして移動しているのは野ウサギの群れか? 後ろの上方で流れ、前の一群に追いつこうとでもしているのは、獲物を狙うワシのようにも見える。
 天空に広がった巨大なスクリーンにダイナミックに展開するその光景は、子どもならずとも、大いに空想力を刺激するものであった。
 神秘的とさえ思えたそんな光景に目を奪われていたら、ふと、他愛もないことを考えていた。
 この世には、確かに物質という "ハード" が存在する。と同時に、その "ハード" を反映したり、あるいは逆に作用したりする "ソフト" (観念、精神、意味......)という範疇の存在も確実に存在する......。
 いや、物質はいつか消滅する定めにあるが、ひょっとしたら "ソフト" というものは不滅なのであろうか......。そして、その "ソフト" は、あの "蠢く雲たち" のように、この天空を人知れず充たしているのであろうか......。
 あるいは、 "ハード" と "ソフト" との境界は人為的、日常的な世界での便宜であって、実のところは一体的な存在の "側面" に過ぎないのかもしれない......。

 ほろ酔い加減の気分と、頭上の神秘的な光景は、相俟って、自分にそんな "超常的" なことを夢想させていたのであった。
 しばしば、宇宙飛行士たちは、地上での視点を超越した "宇宙" のただ中での視点を得た時、まさに "超常的" な想念を抱く......、と言われたりしてきた。
 おそらく、そうした現象は多分に起こりえるような気がする。しかし、この自分なんぞは、宇宙へも、それどころか名だたる自然の名勝地にさえも足を運ばず、ただただ酔った気分で自宅前の通りに出ただけで "大層な想念" を得た気になっている。
 実に、安上がりな経験であった...... (2009.07.02)












【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: "ハード" と "ソフト" とは一体的な存在の "側面" に過ぎない? ......

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://adhocrat.net/mt/mt-tb.cgi/811

コメントする

2020年11月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          














関連サイトへのリンク


  • 電子書籍(eBooks)制作にフォーカスしたサイト
  • 明けない夜はないことを確信するサイト
  • Green(地球環境改善)にフォーカスしたサイト
  • ソフトウェア技術者やSEのための評価と育成、人事考課制度を考えるサイト
  • さまざまな業種・業態でご利用可能なモバイル活用の予約システム!
  • 創作小説『海念と保兵衛』のサイト
  • 創作小説『かもめたちの行方』のサイト
  • 当ブログ推奨の商品を展示したAmazon ストアー!
  • 当AdhocBlogブログの過去のエントリー
  • 株式会社アドホクラット当時のサイト

★売れ筋! No.1!
家庭用"放射線測定器"

日本通信 bモバイルWiFi ルータ+1 ヶ月定額SIM BM-U300W-1M
価格:¥ 20,208
国内配送料無料 Amazon





このブログ記事について

このページは、yasuo hiroseが2009年7月 2日 16:43に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は、
 「<コンビニ弁当などの飼料化事業>の行き詰まりは残念 ......
です。

次のブログ記事は、
 「ノーコストでありながらジワリと迫ってくるような新規性 ......
です。

最近のコンテンツは、
 インデックスページ
で見られます。

過去に書かれたものは、
 アーカイブのページ
で見られます。

年月別アーカイブ

最近のトラックバック