"瞬間湯沸し的なビジョン" から人々の心を "鼓舞する" ようなビジョンへ ......

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 こう寒いと調子が狂ってしまう。今日の気温は、12、3度にまで下がっている。曇天の上に小雨までパラついているので終日気温も下がったままだ。
 身体を動かしている分にはどうということもなく、ウォーキングなどはむしろ快適でさえあった。だが、じっとしてのデスクワークとなると足元に暖房器具が欲しくなる。
 この何日かこんな冷えた天候だということもあってか、風邪気味のような冴えない気分が続いている。
 新型インフルエンザが猛威を振るっている時期だけに、たとえその種のものではなく季節性の風邪でも紛らわしいのでなりたくないものだと用心をしている。
 しかし、 "用心をする生活" というのは "中途半端な気分" で嫌なものだ。力(りき)んでがんばってはいけないようで、かといってラフな気分となればとことんダラけて身を持ち崩すよう(?)でもあり、その頃合を窺うというのが煩わしく鬱陶しいわけだ。

 ところで、よくよく考えてみると、この時代状況自体が "中途半端な気分" で充ちているような気がしないでもない。芳しくない経済状況に対して "用心" することが欠かせず、皆が "竦(すく)む" 構えとなっている。かといって、 "降りる" わけにもゆかない。
  "模様眺め" 、 "様子見" といった力(りき)むわけでもなく休むわけでもないという、まさに中途半端な姿勢を取り続けさせられているのが大方ではないかと......。
 さらに言うならば、この "中途半端な気分" は単に芳しくない経済状況だけに起因しているのではなく、大きなビジョンが見失われ、方向性が上手く見出せずにいる時代環境全体から染み出していそうな気もする。
  "中途半端さ" はあちこちに見出せそうだ。
 政権交代は成し遂げられたものの、人々の生活感覚・感触はこれといって変わり映えがしない。長期に渡った悪政による負の遺産とその余韻がどっかりと横たわっているからしかたがないのかもしれない。しかし、これから何がどう変わってゆくのかという "交通標識" が見当たらないというのも、薄ら寂しいと言えば言えそうである。
 また、辛口のある人が、東京都知事が先々のオリンピックに拘り "性懲りもなく" エントリーするというのも、要するに都の行政に対する今後のビジョンが描けないからだと言い放っていたものだ。実にその通りだという気がする。

 ただ、この時代環境において、人々の "中途半端な気分" を覚醒させて "熱き心(小林旭?)" へと誘うような、そんなビジョンを構築するのも並大抵のことではなかろう。
 と言うか、そうした種類の "瞬間湯沸し的なビジョン" に固執した "ビジョン観" 自体が塗り替えられなければならないからこそ、何とも冴えない時代的気分が漂っているのかもしれない。
  "こけおどし" のビジョンは願い下げだとして、人々の心を "鼓舞する" ようなビジョンというものはどのようにして可能なのであろうか...... (2009.11.13)












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