人間の "死" に "まともに向き合うこと" と "メンタルケア、ターミナルケア" ......

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 ことさら、花見の宴会のごとき日常の空気を白けさせるつもりはない。ただ、あまりにも、 "本来ある事実" に目を背け過ぎる気がする。 "命あるものが最終で迎えるもの" に、 "まともに向き合うこと" をしないのが、現代文明の病的な習性であり、空々しさであり、嘘っぽさのようである。
 そして、人は突然、その "空々しさ" と "嘘っぽさ" との日常の地平から、たった独りで "突き落とされる" ことになる。想像だにすることがなかった恐怖と孤独の空間へと......。高死亡率の疾病に罹患する場合がこれであろう。
 昨日から、まるで "寝た子を覚ます" かのようなタッチで、 "癌罹患(がんりかん)" について書いている。わざわざこうしたテーマに接近することもなかろうに、という向きもないではない。
 しかし、いろいろな事に対して "まともに向き合うこと" を避けたり、先送りにし続けている風潮がいたたまれない。身近な人間関係から、生活習慣、政治的問題と、ありとあらゆる事柄に対して、自分を含めての話だが、われわれは "回避" と "先送り" の姿勢を常套手段としつつお茶を濁し続けている。
 まあ、 "まともに向き合うこと" ばかりが打開策ではないこともわかる。スマートな間接的アプローチによって、さりげなく事を往なすことで可能であればそれに越したことはなさそうだ。しかし......。

  "まともに向き合うこと" が多すぎる中で、先ずは、もはや決して "他人事" なんぞではあり得ない事柄、それは "癌罹患" であるとともに "自分や身近な者の終末" という事柄であるが、それらに関心を寄せたい、と思ったのである。
 漸く、最近では一部のメディアでも "終末医療(ターミナルケア / Terminal Care)" という視点で、 "死" の問題が取り上げられるようになった。
 言ってみれば、 "死" の問題とは決して宗教のジャンルだけの専売特許ではないはずだろう。 "生" を "ケア" するのが医療であれば、医療当事者たちは、 "生" と地続きで、あるいは "生" と裏腹な事実である "死" の問題を視野から外してよいわけがない。不自然極まりないと感じ続けてきた。
 まして、 "死" の問題の半分は、 "意識を持つ存在としての人間" だからこそ生じる問題のはずである。だから "死" の問題を軽視したり蔑(ないがし)ろにしたりするアプローチは、 "人間(の尊厳)" を蔑ろにすることに繋がっていかざるを得ない。

 < "癌告知" に欠かせないものは、不安のただ中で彷徨う患者に、 "死と背中合わせ" の疾病である "癌" と "果敢に闘い切る勇気" を、鼓舞して止まない "メンタルケア" ではないのか!>と昨日は書いた。
 いずれ将来は、医療技術の画期的進展によって "癌" という疾病そのものが撲滅される日が到来するはずであろう。しかし、この<推定無罪>の恩恵を享受できるのは、人称を持つ個々のリアルな個人ではない。茫漠たる集合人称である "人類" だと言うべきなのであろう。
 もちろん、これを貶(けな)す理由はない。しかし、医療現場には、 "人類" がベッドに横たわっているのではなく、 "固有の人生" を背負ったリアルな個々の患者さんたちが苦しんでいるわけだ。 "人類" という "集合値" では置き換えが効かない、個人の死に対する不安と恐怖で苛まれた個人が......。
 この辺のリアルな事情から、 "癌治療" にあっては、 "メンタルケア" の比重を高めることがどうしても必須だと考えるのである。

 先日、「どう向き合う? がん"代替療法"」(NHK / 追跡!A to Z / 2010.03.20 )というTV番組を観た。
 その時に痛感したことは、<がん"代替療法">が、 "有効かどうか" のグレーゾーンを多々残したままで、多くの癌患者さんたちに迎え入れられている現状は、要するに "不安と恐怖で苛まれた" 癌患者さんたちに対する "メンタルケア" が圧倒的に不十分だからではないか、という点以外ではなかった。当然充実されて然るべき "メンタルケア" 体制が心もとないならば、 "限りなく黒に近い" ケースもあるはずの<がん"代替療法">に、癌患者さんたちの "藁をもすがる" 視線は向かってしまうのだろう。

< 日本人の3人に1人の死亡原因となっている「がん」。手術、放射線、そして抗がん剤の三大治療の他に、患者が頼りにしているのが健康食品などの「代替療法」だ。患者の2人に1人が使い、その市場規模は1兆円とも言われている。
 しかし、患者たちは今、大きな悩みに直面している。インターネット上などで情報が氾濫する中、どの情報を信頼していいかわからないのだ。日本では、国が「代替療法」の効果を検証したり有効性を研究したりしていないため、患者は自力で情報収集しなければいけない状況に置かれている。
 また、患者の不安な気持ちにつけこんで商売する悪質な業者が後を絶たない中、警視庁では、そうした業者の摘発に力を入れている。さらに、厚生労働省も患者が代替療法についての正しい情報を見極められる仕組みを作ろうと動き出した。がん患者の多くにとって拠り所になっている「代替療法」。どう付き合っていけばいいか、考える。 >(「どう向き合う? がん"代替療法"」(NHK / 追跡!A to Z / 2010.03.20 )

 これから益々この国の癌患者数は増大して行くものと思われるが、 "癌治療" における "メンタルケア" の比重が "順当に高められること" を声を大にして叫んでおきたい...... (2010.04.14)













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