「イラ菅」転じて「チャラ菅」となる?/普天間基地移設問題"日米共同声明"案件で! ......

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 <オバマ大統領が菅新総理大臣に祝意を伝えるため、アメリカ側からの申し出で>オバマ大統領と菅新総理大臣との間での電話会談が行われたとのことだ。

< アメリカのホワイトハウスは、オバマ大統領と菅新総理大臣との間で日本時間の6日未明に行われた電話会談で、北朝鮮やイランなど日米両国と国際社会が直面する多くの課題に取り組むため、両首脳が緊密に連携していくことで一致したという声明を発表しました。
 この声明は、ホワイトハウスが5日、発表したもので、それによりますと、今回の電話会談は、オバマ大統領が菅新総理大臣に祝意を伝えるため、アメリカ側からの申し出で行われました。
 この中で両首脳は、北朝鮮やイランなど日米両国と国際社会が直面する多くの課題に取り組むため、緊密に連携していくことで一致したということです。また、声明によりますと、両首脳は、日米同盟の重要性を互いに強調したうえで、両国のパートナーシップと緊密な連携が、両国の国民、それに世界の安定と平和に大きく貢献することを確認しました。さらに、両首脳は、今月カナダで開かれるG8=主要国首脳会議にあわせて会談することを楽しみにしていると述べ合ったということです。
 今回の電話会談について、在米の日本政府の関係者はNHKの取材に対し、「きわめて友好的な雰囲気で行われ、オバマ大統領も満足していたようだ」と話しています。>(米声明 日米首脳が連携で一致/NHKニュース/6月6日 13時7分

 まあ、両者にとって今回は差し当たってこうした "ハッピートーク" を交える以外は考えにくいはずだろう。
 まさか、「そちら側が "強引過ぎる" から "先代" の顔も潰れたし、日本国内は大変なことになった。この国をなめたらイカンゼヨ!......」とは、いくら<「イラ菅」>新首相であっても口走る場ではなかろう。
 しかし、米国側はこの間の "過度なプレッシャー" 戦術を気にかけていないわけでもなさそうである。

< 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は4日、菅直人新首相について、「イラ菅」と呼ばれる短気な人物でもあり、米軍普天間飛行場の移設問題でオバマ政権が日本政府に再び圧力をかければどのような反応を見せるか不安が残ると報じた。
 同紙は、菅氏は厚生・福祉問題では実績があるが、外交問題での手腕は未知数だと指摘。今後、普天間問題で日米共同声明の履行に沖縄県民が激しく抵抗するのは確実で、政治パフォーマンスにたけた菅氏が実際に履行に踏み切るかどうか「疑問が残る」とした。
 さらに米コロンビア大のカーチス教授の「菅氏は良好な日米関係を望むだろうが(米にとって)鳩山氏よりはるかに厳しい交渉相手」とのコメントを紹介した。(共同)>(「イラ菅」に不安 米紙、外交は未知数/産経ニュース/2010.6.5 14:45

 確かに、普天間基地移設問題での"日米共同声明"においては、 "キャンプ・シュワブ辺野古崎地区" への移転を勝ち取ったかのような米国側ではある。そして、これは "国家間" の締結事項だと改めて強調してもいる。
 しかし、いくら "契約至上主義的" な米国であっても、 "基地" という性格を考えるならば、周辺住民のみならず県民が大反対をしている現状を安閑として受け容れることはできないのではなかろうか......。
 次のような見方もある。視点は "新内閣" が前途多難であるという点に置かれているが、これはとりもなおさず、当該問題に関する "米国側" も同じことだと思われる......。

<「普天間凍結」という最悪の事態
 もう一つは普天間問題だ。5月28日に普天間基地移設問題について日米共同声明が出された。そこには普天間基地を「キャンプ・シュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域」に移し、訓練移転については「徳之島の活用が検討される」と明記されている。だが、明記すれば基地は辺野古に移るのか。
 そうはならない。沖縄の人々は「私たちはだまされた。蚊帳の外に追い出され、日米両政府が勝手に決めた」と大反対である。地元の反対で辺野古に移せる可能性はほぼゼロだ。その結果、「普天間凍結」となる。この最悪の事態は、菅さんになっても変えることはできないだろう。
 こうした大きな難問を抱え、新内閣は発足する。民主連立政権の前途は多難である。>(田原総一朗の政財界「ここだけの話」/ダブル辞任で政治は混迷、「普天間凍結」

 おそらくこの問題は想定される以上に時間を掛けてじっくりと協議して行くしかないと見える。だが、少なくとも現時点では、米国側が "ナーバス" になる順番となっているのかもしれない。
 今後も "ルーピー鳩山" 何ぞと一国の首相をコケにするような無礼な迫り方を米国側が繰り返すならば、もはや "攘夷派" はいない時代だとはしても、「イラ菅」が "君子豹変" して「チャラ菅」( "日米共同声明" は "チャラ" にしましょう!)に転ずることがないとは、必ずしも言い切れないからだ。いや、そこまでの "過激" さには至らなくとも、上記の<「普天間凍結」>状態の前で、結果的に "牛歩戦術" が続いてしまうことは決して否定できないかと思われる......。
 そうなれば、当初の目的であった普天間基地周辺住民の "不幸" は取り除かれないのは痛恨の極みではあるが、米国側の "名誉と良識あるスタンス" が醸成されていく可能性は高まって行くのではなかろうか...... (2010.06.07)













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