もうすっかり "Linux" の基礎知識まで "すっ飛んでいる" のには驚いた。と言っても、元々が大したものではなかったからなのだろう、"Ubuntu 11.04" の斬新なデスクトップ環境("Unity")を前にして、オロオロしている始末である。
しかも、まだリリースされて間もないこともあってか、詳細な解説情報が見当たらないと来ている。ネットのサイト情報も、旧バージョンの情報は多々あるようだが、新バージョン "11.04" に関するものはまだ少ない。
一応、"Ubuntu 11.04" に関する雑誌を入手はしてみたものの、余り参考にはならないのでガッカリした。大体、こうした技術誌ともアミューズメント誌ともつかない昨今流行りの雑誌類に期待をする方が間違っていた! のだろうが、それにしても、"巧遅拙速" で仕立て上げたという雰囲気が見え見えの内容で恐れ入った。
スポーツ新聞ではないが、やたらにタイトル文字ばかりが大きくてデザイン用フォントで強調されている。そんなことよりも、作業手順の解説の方だと読み進めて行くと、これがやたらに "極小の活字" となっていて、しかも参照するディスプレイの画面写真ときたら、拡大鏡でない限り判読できない......。
また、解説内容にしても、"落ち着いた親切さ" というものがなく、読者を立ち往生させることを何ともも思っていないかのような書き振りなのである。
そんなことで、短気な自分なぞは、二、三回その雑誌を床に叩き付けたくらいである......。
まあ、技術関連の解説本というものは、相手の知識水準がバラバラであろうからかなり難しいに違いない、と再認識させられた。
いや、こんな愚痴を書くのも、"Linux" の基礎の基礎知識まで "すっ飛んでいる" 自分が腹立たしかったからなのだろう。
ところで、OS の "ユーザー・インターフェイス" についての話だ。Windows (& Mac)は言うまでもなく "グラフィカルユーザーインターフェース(GUI、グーイ)" であり、それが飛躍的に普及する大きな原動力となったはずである。
それに対して、"Linux" の方も、早くから "GUI" モードへと接近はしていたものの、どちらかと言えば、"キャラクターユーザーインターフェース(CUI、クーイ)" であったはずで、肝心な局面となれば、 "コマンド・リスト" をカチャカチャと打ち込む事が少なくなかった。
ところが、昨今の "Linux" 系 OS は、Windows (& Mac)と見間違うほどに "GUI" 仕様に転じ切っている。
そして、さらに "スマートフォン、タブレット" の "ユーザーインターフェース" にまで接近しているかの模様である。特に、この "Ubuntu 11.04" デスクトップ環境("Unity")は、そのまま "スマートフォン、タブレット" のデスクトップになっても不思議ではない展開を見せている。
ところが、ここに、一つの "落とし穴(?)" が潜んでいるのかもしれない。
と言うのも、アプリケーションのインストール作業周辺では、"GUI" に沿った作業だけでは済まないことが少なからずあり、"ターミナル(端末)" 画面(Windowsで言えば "コマンド・プロンプト" 画面)を通しての "CUI、クーイ" 作業が必要となるからである。
そして、この作業では、"にわかに" Linux に関する知識が試されることになってしまうのである。もっとも、一般的なアプリケーションに関しては、<Ubuntu ソフトウェアセンター>という"GUI" ツールを活用することで、ラクラクとインストールすることが可能だ。しかし、その<Ubuntu ソフトウェアセンター>の "管轄外" のアプリケーションは、"CUI、クーイ" 作業で導入する以外に手がないのである。
今回、自分は、そうした "CUI、クーイ" 作業を通じて、あの "ePub Editor Sgil" をどうにかダウンロード&インストールすることに漕ぎ着けることができた。が、とある他のアプリケーションのインストールで躓き、ちょっとした "落とし穴(?)" に落ちてしまったのである。
そんなことで、Linux に関する基礎知識の "復旧" が必要だなぁ......、と実感しているところなのである。まあ、徐々に失われかけた知識と勘が戻りつつあるような気はしてはいるが、デスクトップ環境("Unity")に慣れることも含めて、それなりに時間が掛かりそうである...... (2011.08.10)
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