"足し算"よりも"引き算"が効く時代!規制やジャマの解除で未来を若者達の手に! ......

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 新年を迎えると、何か心も "改まる" 気がするから不思議と言えば不思議だ。こう言っては身も蓋もなくなるが、決して新年それ自体に何かが "改まる" ための仕掛けがあるわけではない......。にもかかわらず、みんなでこぞって "改まる" かのような暗示をかけ合い、そんな気にもなりつつ御屠蘇なんぞを飲んで新年を祝う......。
 まあ、それで良いと言わざるを得ないのだろう。たとえ、実質的には何の変化もなく、たとえば国の財政はますます悪化を続け、政治選択がワケの分からない方向へと雪崩込み、現政権の行方にせよ、今後の経済動向にせよ不透明さが増していようとも、もちろん国民生活が最悪の危うさに突入しつつあっても、ひょっとしたら今年は "改まる" のかもしれないと、無理矢理にでも信じようとしなければ、お節料理が喉をも通らないわけだから......。

 新年と旧年との入れ替わり、つまり "新旧交代" は、カレンダーの「年」(や市場の製品など)についてはスムーズそのものであるが、その他の様々な重要な事柄については何ともギクシャクとしているように見える。
 中でも、権力、利権などにまつわる領域・組織での "新旧交代"、"世代交代" ほど頑固な停滞感に包まれたものはない。"既得権益" 勢力の為せる技(保身!)だと言ってしまえばそれまでではある。しかし、現状の世界全体がカウントダウン的な危機に覆われている時、 "新旧交代"、"世代交代" は、何よりも喫緊の課題だと思われる。しかも、多くのソリューションにとって、この方策が最も効果的かつ決定的ではないかと......。

 これらに関しては、以下2点に絞って考えてみたい。

 1.現代は、"足し算" よりも "引き算" が効く時代!
 2."未来" とは、若年世代の管理下にあるべきもの!

 1."足し算"よりも"引き算"が効く時代! というのは、"成熟社会" と言われる現代では、"余計なもの" が "足枷(あしかせ)" となりがちだからなのである。モノをはじめとしたいろいろな知識や観念・想念という存在が、溢れ返っている。
 それらは、活用可能性の有無という懸念(c.f.リサイクル)もさることながらが、その存在自体が "新たな現象" 発生の妨げになってはいないかと危惧される点なのである。
 簡単に例示するならば、大量排出の "生活ゴミ" が典型であるだろうし、人の頭脳活動で言うならば、思考にとっての最大の敵とされる "病んだ感情" などが思い浮かぶ。
 現代にとって妥当な方策とは、これ以上に "足し算" を駆使してさらなる "溢れ" をもたらし制御不能に至ることではなくて、適切な "引き算" を駆使しながら "血流の良い空間" を緊急確保することではないか......、と。

 とりわけ "足枷" となっている "溢れ" で見過ごせないものが、二つある。
 一つは、もはや "賞味期限" の過ぎた "旧世代" が、組織などにおける "意思決定" ポストの多くを占めまくっている事態である。
 もう一つは、行政ジャンルの問題になるが、時代的背景があって作り出され、今ではとっくに使命を終えている "特別行政法人" や種々の "規制" がそれであり、これらは逼迫した国家財政の "足枷" となっているだけではなく、民間の活力を奪い、民間からの新しい挑戦の大きな妨げとなっているだけだという点である......。
 妥当な "引き算" によってこそ、安直な "足し算"(増税!)に勝る効果が期待できるというのが、現代という時代の実情ではないかと思えてならない。蛇足ながら、 "" にも傾倒したことがあるジョブズ氏は、きっと "引き算" というアプローチが、真理への一つの重要なルートであることを心得ていたのではなかったか......。

 2."未来" とは、若年世代の管理下にあるべきもの! というのは、読んで字のごとくである。つまり、"未来" とは、そこで生きる若年世代によってこそ管理され、統治されるべきものであって、"棺桶に半分足を突っ込んだ" 世代が "お為ごかし" に引っ掻き回すものであってはならないはずであろう。まして、説得力あるビジョンならまだしも、現状の "帳尻合わせ" の域を出ない愚策では話にもならない。(年金制度、「税と社会保障一体改革」!)新制度は当事者(若い世代)に任せろ、が正解に近いと言わざるを得ないのである。

 時代変化が "緩やか" で比較的 "未来" が見通しやすい時代環境にあっては、年長者が社会的経験を活かしてリーダーシップを発揮するケースは一般的であったかもしれない。しかし、幸か不幸か現代とはそうした環境ではないのが実態だ。
 しかし別に、年長者を敬う必要がないと言っているのではない。敬う基準は、決して組織におけるリーダーシップの有無だけであろうはずはなく、若い世代が知り得ていない人間的美徳を年長者が輝かせていることはいくらでもあるからだ。
 ただ、政界や組織の上層では、要するに "保身" 以外ではないかたちで、空疎な "未来" を語り、後続の進路と発展を妨げる結果だけに終わっているケースが多過ぎる! 困ったことに、彼らは、思考にとっての最大の敵とされる "病んだ感情" をもあわせ持っているために、自身のポジショニング発の不幸な事態さえ呑み込めないでいる......。

 "新旧交代"、"世代交代" という時代の緊急課題について勝手なことを述べたが、こんなことを考えさせるきっかけにもなったサイト記事を以下のとおり引用しておきたい。

 <「若い人たちに加担する」という自分の立ち位置>を、村上憲郎(元グーグル日本法人社長兼米本社副社長)氏は強調している。( 若者のエネルギーこそ日本の希望、「大人のチェック」は最小限に 村上憲郎のグローバル羅針盤(18)/日本経済新聞/2012.01.03
 

<何しろ若者たちは、いつの時代にも、「『禁止すること』を禁止する!」と、心のどこかで叫んでいるからだ。
 この主張は、いわゆるパラドックスであり、若者たちは、さしずめ「『クレタ人は嘘(うそ)つきだ』というクレタ人」かもしれないが、この危ういパラドックスを生きることこそ、若者の特権であり、そのエネルギーの源泉の一つである。
 私が「若い人たちに加担する」と言う意味は、「この危ういパラドックスを生きる若者たちを支持する」という意味であり、その理由は、「若者のエネルギーの源泉を守りたい」からです。
 そのエネルギーこそが、この国に残された数少ない希望のひとつであるという打算でもあることは否定しません。しかしながら、そうであろうとなかろうと、いずれにせよ、未来は若者のものであることは間違いないからです。...... 私が、やろうとしていることは、日本の若い人達の「そんなもん原則許可でしょ」という当然の想いに加担することです。>
(同上サイトより)

 本来を言えば、"未来" を背負わざるを得ない点とそのパワーが内在しているはずの若い世代自身が、"保身" で身動きが取れなくなっている "年長組(? 保育園の年長組)支配層" に "花道付き勇退" をセッティングしてやるべきなのだろう。が、したたかな彼らは、一筋縄では行かない "組織武装" で身を固めてもいる。
 と言っても、彼らは "保身" 志向の人々ならではの "ウイークポイント" を抱えていると囁かれてもいる。"ポリティカル・スキル" も培っておく必要がありそうか...... (2012.01.04)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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