Net攻防戦?ねじれ?"ネット上の反体制活動支える検閲回避技術,米国が開発支援" ......

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 "アラブの春" 以降、"SNS" を活用する反体制活動スタイルが一般化する状況下で、各国政府はネットの規制や "検閲" で応じている実情が伝わっている。
 ネット検閲は、良く知られた中国のみならず、インド、イラン、シリア、キューバなどでも行われているとされ、最近では米国自身でさえ "ネット規制法案(SOPA)" が浮上しその行方が注目されてもいる。また、米国では言わずと知れた "OWS運動" が潜伏し、この "検閲" 問題では微妙なな立ち位置にあるかにも見える。

 ◆参照 ツイッター社:法律違反の投稿削除措置/検閲助長の恐れ/その背景と詳細事情!( 当誌 2012.01.30 )
 ◆参照 インドで「中傷サイト」削除 フェイスブックとグーグル/【共同通信】/2012.02.07

 下記引用サイト記事:ネット上の反体制活動支える検閲回避技術、米国が開発支援/CNN.co.jp/2012.02.06 によれば、オバマ政権は発足以降、インターネットの検閲を迂回(うかい)して民主化活動家が連絡を取り合い、組織化できるようにする技術の開発を支援してきた。こうした開発に取り組む非政府組織に総計7000万ドル(約53億5000万円)以上の助成金を提供している。>という。
 外交上は独裁政権の維持を支持し、他方では政権の弱体化につながる技術の開発を支援するのは偽善だとの声もある。>とのことでもあるし、国内の "OWS運動" との関係では "ねじれ?" ではないのか、という老婆心も禁じえない......。

 が、<言論の自由と人権保護>の "守護神" を自任する米国は、他国の"ネット検閲" 体制に風穴を開ける "検閲回避技術" の開発支援を続ける......。


 ネット上の反体制活動支える検閲回避技術、米国が開発支援

 「革命」をオンラインから支える技術の開発が進められているという

(CNN) デジタルな領域を拠点とする活動家たちが、世界各地で行われている検閲や通信制限に対抗する取り組みを進めている。

 中立的調査機関ニューアメリカファウンデーションでオープンテクノロジーイニシアティブを率いるサシャ・マインラスさんもその一人だ。ワシントン郊外にある目立たないビルの一角で、政府や秘密警察の検閲を回避できるネットワーク技術の開発が進められている。

 イランやシリア、キューバなど世界各地で表現の自由が政府によって抑圧されている。対象は公共の場だけでなくインターネット上にも及ぶ。

 オバマ政権は発足以降、インターネットの検閲を迂回(うかい)して民主化活動家が連絡を取り合い、組織化できるようにする技術の開発を支援してきた。こうした開発に取り組む非政府組織に総計7000万ドル(約53億5000万円)以上の助成金を提供している。

 万能の解はない問題だとの認識に立ち、国務省は20以上の迂回技術の開発を支援している。また、各国で鎮圧に用いられている技術やその程度を調査する活動にも資金を提供している。これまでに約8000人の活動家を支援したという。


米国は検閲を回避するための技術開発を支援している

 マインラスさんたちは、検閲が比較的難しい携帯電話などの小型端末を使って政府の防護措置を迂回する技術を国務省の助成を受けて開発している。最新のプロジェクトで開発しているのは、メッシュネットワーク( ※ 引用者注 )技術を使って無線通信の集約局を通らずに携帯電話やコンピューターを接続する技術だ。集約局を経る通信は政府機関の検閲が容易だからだ。

 クリントン米国務省長官は昨年行った演説で「個人が見解を自由に述べたり首長に請願を行ったり、自身の信条に基づいた信仰を実践したりする権利は普遍的なものであり、公共の場であれ個人のブログであれ、その価値はかわらない」と述べている。国務省が行っている開発支援も、言論の自由と人権保護の推進を目的としている

 外交上は独裁政権の維持を支持し、他方では政権の弱体化につながる技術の開発を支援するのは偽善だとの声もある。しかし、マインラスさんは「通信は基本的人権だと思う。根底にある社会的公正がわれわれの原動力だ」と語った。 ネット上の反体制活動支える検閲回避技術、米国が開発支援/CNN.co.jp/2012.02.06

( ※ 引用者注 )

 メッシュネットワーク

 通信機能を持った端末同士が相互に通信を行うことにより、網の目(mesh)状に形成された通信ネットワーク。特に、無線LANの通信機能を持った端末同士で形成されたもの。
 一般的に無線通信で形成されるネットワークは、基地局やアクセスポイントなどが中心となり、個々の端末はそれらとの間で通信を行う形態(スター型ネットワーク)が多い。これだと、中心からの電波の届く範囲しか通信できず、かつその通信範囲は固定的である。
 これに対し、メッシュネットワークでは通信機能を持った機器が相互にデータを送受信することにより、ネットワークを形成する。データはバケツリレー式に伝送され、隣の端末へ、そのまた隣の端末へ...と転送を繰り返して目的の端末まで運ばれる。いずれかの端末がインターネットなど外部と接続されていれば、メッシュに参加しているすべての端末から接続することができる。
 メッシュネットワークに参加する個々の端末は隣と通信できればいいので、弱い出力で通信できればよい。また、端末が破損したり離脱したりしても代替経路を確保しやすく、中心が不通になるとネットワーク全体が停止してしまうスター型ネットワークよりも障害に強い。
 ただし、メッシュネットワークは中心が存在しない構造のため、通信経路の探索や伝送制御(無限ループの防止など)を適切に行うために高度なルーティング技術が必要とされる。また、ユーザ認証などにより参加する端末を限定しないと、外部の第三者がメッシュに参加して情報が漏洩するといったリスクもある。......>
メッシュネットワーク/goo ビジネス EX


 いくつかの国々での "ネット検閲" が無くなることを望む声は少なくないであろう。米国のこうしたスタンスは、それに呼応しているのであろうが、それにしても何とも "複雑な心境" にさせられる事実ではある...... (2012.02.10)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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