"Apple/iBooks Author(eBook editor)" について書いておきながら、実際的な着手が延び延びとなってしまった。
◆参照 "Apple/iBooks Author(eBook editor)"を使おうとMacPCで開発環境を整備する!( 当誌 2012.02.05 )
この間に、ちょっとした "iBooks Author"の "使い方解説本" なども出版されたので、尻を叩かれる思いで書き始めることにした。
今回は、 "iBooks Author" の "使い方" の "いろは" の "い" を解説しつつ、"ePub 電子書籍" 制作でも活用した "自作小説" を素材とし "実作業" で作成したその "画像(7点)" を以下で紹介してみたい。
◆ 参照 お薦め!"iBook Author"の"使い方解説本":"Mac Fan [特別付録] iBooks Author START GUIDE"!( ADHOCRAT 2012.03.14 )
■ "電子書籍" 制作は、"Sigil" での "ePub" 制作も捨て難いが......
これまで、"電子書籍" 制作は、専ら "Sigil" での "ePub" 制作に傾注して来た。当ブログのサイドバーの "検索" で検索していただければお分かりのとおり、その "実作業歴(?)" についてはかなり克明に記して来たつもりだ。
◆ 参照 自然な音声合成ナレーション付"ePub小説(for iPod)"Sample 2本 ダウンロード可!( 当誌 2011.06.28 )
◆ 参照 オリジナル電子書籍("海念と保兵衛","かもめたちの行方") Sample版の"DL"ご案内( ADHOCRAT 2011.11.04 )
別に "Sigil" での "ePub" 制作に飽きたわけではない。
"Sigil" もりっぱに "WYSIWYG"( "What You See Is What You Get"、「見たものが、手に入るもの」)方式であるし、日々、進化を遂げている。
ただ、今のところ、"Audio、video" などのメディアを組み込もうとすると、 "Sigil" だけでは手に余る。他の方法を併用しなければならない。
しかも、昨今の "電子書籍" は "Audio、video" などのマルチメディアと無縁でいるわけにはわかない。また、このご時世であるため、"制作スピード" もより一層求められている。
いや、今やこの時代環境が求める "電子書籍" 制作とは、"制作スピード" が "命!" なのではないかと感じている。
つまり、より "コンテンツ" に精通した者が、"WYSIWYG" 方式で支援されたツールを駆使して、"種々のマルチメディア" をふんだんに盛り込みつつ "あっと言う間に仕上げる!" というのが "本命" ではないか、と。
その点、この "Apple/iBooks Author(eBook editor)" は、この "時代的要請" に見合ったツールではないかと思う。
このツールは、"電子書籍" 制作と言うよりも、"電子教科書" 制作用としてリリースされたはずだが、"教科書" とは、"そのジャンルに精通した者"(教師、研究者......)が、"分かり易さ" 志向で "マルチメディア" を活用し、"必要な時にタイムリーに" 制作される、そんな対象ではないかと思えるからだ。
■ "iBooks Author" を "直観的に使う" ための "いろは" の "い"
"iBooks Author" は、"WYSIWYG" 方式が貫かれたツールなので、何よりも "直観的に使う" ことが要!となる。"使いこなす! 使い倒す!" アプローチのことである。
とは言っても、最小限である "いろは" の "い" は心得ておかないと先へは進めないに違いない。
1. ビューアー "iPad" は、"横長" に置いて閲覧すること!
何をくだらないことを、と思うかもしれないが、この "iBooks Author" で制作された "iBooks" は、"横長" に置いて最適に閲覧できる設計になっている。
これ向けに制作されたコンテンツ "Life on Earth" のレビュアーの中に、"縦長" 閲覧をしていて "ページが長過ぎる!" と嘆いている方がおられた......。だから、あえて断るわけである。
また、ちなみに "ページめくり" は "スライド方式" となっていて、あの "ページめくりアニメ" はない(ようだ......)! ことにがっかりしないこと。
2. "編集済みファイルのプレビュー" と "編集済みファイルの保存" の仕方
"iBooks Author" をインストールして使おうとした方が、戸惑うのは、最初に "テンプレートセレクタ" の画面から任意の "テンプレート" を選び、タイトル名や、チャプタ名などを編集した後、さてどうするか? であろう。
(1)編集済みファイルのプレビュー
この "プレビュー" 機能が、 "iBooks Author" での編集の大きなメリットであろう。編集過程での "出来栄え" が、実機 "iPad" で逐一確認可能なのは他のツールでは叶わないことであったからだ。
① 先ずは、手持ちの "iPad" を "USB 接続" して Mac PC 側が認識してることを確認しておく。
② 次に、Mac PC 側の "iBooks Author" で、<ファイル> → <書き出す......>へと進み、 "ブック名.ibooks" を "書き出す" 。
③ その上で、メニューバーの<プレビュー>アイコンをクリックする。すると、"USB 接続" された "iBooks" の本棚に、 "Proof" という "たすき" 掛けの "編集中の iBooks" が登場する!
もちろん、これを タップ すると "出来栄え" がリアルに表示される!
(2)編集中 or 済みファイルの保存の仕方
"編集中 or 済みファイル" は、 "ブック名.ibr" として保存することができる。( これは、 "ブック名.ibooks" とは別であり、 "iBooks Author" での編集がいつでも "再開" できるファイルとなる。 )
① Mac PC 側の "iBooks Author" で、<ファイル> → <保存 or バージョンを保存......>へと進めば所定箇所に保存される。
② 所定箇所の当該の "ブック名.ibr" をクリックすると、いつでも編集作業を "再開" することができる。
以上のような "使い方" の "いろは" の "い" を心得ておくことが、詳細な編集作業の進め方を知る以前に必須かと思われる。実作業の流れが実感できれば、 "直観的に使う" ことが加速されるはずだからである。
詳細な編集作業の進め方 については、また機会を改めるとし、今回は、以下に "自作小説" を素材として "実作業" で作成したその "画像(7点)" を紹介することで、"実作業" の参考にしていただければと思う。
( 注.埋め込み可能な Audio 拡張子は「.m4a」 )
"Apple/iBooks Author(eBook editor)" というツールは、実に豊富な機能を搭載していて魅力的であるが、何よりの魅力は、使い慣れることで "直観的に使う" ことができ、スピーディに "iPad" 向け "電子書籍" が制作可能な点であろう...... (2012.03.19)
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