と言うよりも、当の "森一郎" 先生の授業を受けていた。当時はまだ、"出題事例" に "統計的処理" を加えて、"頻出する英単語" をあぶり出し、そのデータをもとに効果的な英単語記憶をするという手法はめずらしいものであった。
しかし、考えてみると、入試試験に出題される素材というものは、掴みどころがないようであって意外と限られていたりするもののようだ。出題者側の姿勢に、重要なことは外したくない点、前例主義的安全に囚われる点があるかぎり、似たような内容となるからだと思われる。だから、"統計的処理" を踏まえての洞察から編み出された『試験にでる英単語は、"威力" を発揮し続け、今日に至っても受験生たちの眼を引いているわけだ。
こんなことを書いていると、当時のことが懐かしく思い出されて来る......。
そして、現在はモバイル向けの "アプリ、アプリ" の時代である。次のような記事まで現れている。
◆参照 アプリ開発私塾に小学生 スマホが迫るIT教育の変革/日本経済新聞 電子版/2012.07.31
となると、受験生たちが "頻出する英単語" に関心を寄せる様と同様に、モバイル向けの "アプリ" 制作者たちが、その "タイトル名" に目を向け、いわば "頻出タイトル名" に関心を寄せたとしても不思議ではない。
マーケティングの定石には、"二匹目、三匹目のドジョウ" 狙いがあるくらいだから、ヒットしがちな "タイトル名" 探しは、マーケティングにとっては "イロハ" なのかもしれない。
ということで、今回は、下記引用サイト記事:iPhone/iPad アプリのタイトルに最も使われている言葉は?/japan.internet.com/2012.07.30 を取り上げてみた。 <5.最も人気なのは「HD」
「HD」という言葉は、アプリの美しさを示すためのマーケティングターム。この言葉が上位にくること自体は不思議ではない。だが「Free」よりも上位にあったことは驚きだった。>とある点がやはり驚きである。 ちなみに<「HD」>とは、High Definition(ハイディフニッション)の略で、高解像度(高精細・高画質)を意味している。 つまり、モバイルジャンルのアプリでは、"内容はともかく(?)"、画像が "ハイディフニッション" であること(デバイス自体の "ハイディフニッション" 性を活かしていること)が "ともかく重視" されている気配が濃厚であるかのようだ......。
iPhone/iPad アプリのタイトルに最も使われている言葉は?/japan.internet.com/2012.07.30
iTunes App Store には、65万を超えるアプリが登録されている。では、そのアプリのタイトルでもっとも使われている言葉はなんだろうか?
タイトルは、アプリマーケティングにおける最重要な要素の1つ。利用者の関心を惹き付け、ダウンロードしてみたいと思わせるようなものでなければならない。
フランス Appsfire が、iTunes App Store 内のアプリのタイトルでよく使われる言葉を調査した。
同調査による、iOS アプリでよく利用される言葉のトップ25は次の通りだった。なお、各言葉の右にある数字は、その言葉がいくつのアプリで使用されているかを示している。
1. HD - 2万7,777
2. Lite - 2万1,690
3. Free - 1万8,511
4. iPad - 1万1,313
5. Pro - 9,024
6. Guide - 8,361
7. Mobile - 7,695
8. App - 6,142
9. iPhone - 5,441
10. Game - 5,377
11. Travel - 4,851
12. Radio - 4,633
13. World - 4,504
14. Map - 4,351
15. Dictionary - 4,220
16. Edition - 4,198
17. Calculator - 4,164
18. Kids - 3,852
19. English - 3,680
20. News - 3,611
21. Book - 3,254
22. Magazine - 3,009
23. Photo - 2,957
24. Puzzle - 2,835
25. Music - 2,764
この調査結果に対して、Appsfire は次の5つのポイントに注目した。 1.タイトルに「Free(無料)」が使われているアプリが非常に多い
これにより、利用者はアプリが無料であることをタイトルだけからでも判断できるようになる。2.だが、有料アプリであるにも関わらず、タイトルに「Free」が使われているアプリも数百件存在する
3.「iPad」もよく使われている
タイトルに「iPad」を含めることで、アプリがタブレットでの動作に最適化されたものであることを印象付けるのが狙いのようだ。4.「Lite/Free」という言葉が数多く使われている半面、「Pro」も良く使われる。
無料のお試し版で利用者を惹きつけ、その後「Pro」と呼ばれる有料版にアップグレードさせて投資を回収するビジネスモデルが、いまでも根強いことがわかる。5.最も人気なのは「HD」
( iPhone/iPad アプリのタイトルに最も使われている言葉は?/japan.internet.com/2012.07.30 )
「HD」という言葉は、アプリの美しさを示すためのマーケティングターム。この言葉が上位にくること自体は不思議ではない。だが「Free」よりも上位にあったことは驚きだった。
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