かねてより問題視され、ここに来て再び "言語道断!" の犯罪を引き起こしている沖縄駐留の米兵による事件についての話だ。
日本政府の対応が "弱腰" であることは、周辺諸国との "領土問題" へのそれ以上に奇異な感触を国民に与え続けている。
そうした文脈もあってか、この問題へのわれわれ自身の受けとめ方も "他人事" 的な曖昧さをなしとはしないのが現状......。
"やはり、問題だよ!" と覚醒させる感があったのが、下記引用サイト記事:米紙社説「地位協定の改定必要」/沖縄タイムス/2012.11.04 であった。
<米紙ニューヨーク・タイムズは3日付で「沖縄の怒り」と題する社説を掲載した。相次ぐ米兵による事件で「沖縄県民は怒りを表現する形容詞が不足する状況に達している」などと緊張の高まりを指摘した上で、沖縄の懸念に迅速に対応するには、日米地位協定の改定と在沖米軍の県外移設が不可欠とし、沖縄の異議を真剣に受け止めない米政府の対応に警鐘を鳴らしている。>
"腐れ縁" 的な日米軍事同盟云々以前の "ヒューマンな問題" として、"毅然とした態度表明" と "抜本的対策" とを講じなければならないはずであろう。
もし、事件被害者が自分の知人・友人であったらと想像することは、決して "感情論" 云々ではないはずである。 "ヒューマンな憤り" 以外ではなく、むしろこの点を蔑ろにするとすれば、一切の道義は底を割ることになろう。
米軍とて一切の "大義" を失い、モラール低下にも繋がるこうした事態を十分に警戒しているはずに違いなかろう。
とかく、相変わらずの "長いものには巻かれろ" の処世訓に縛られ続けてきたわれわれ日本人! これを継続させるならば、 "立ち腐れニッポン" しか見当たらなくなる......。
米紙社説「地位協定の改定必要」/沖縄タイムス/2012.11.04
【平安名純代・米国特約記者】米紙ニューヨーク・タイムズは3日付で「沖縄の怒り」と題する社説を掲載した。相次ぐ米兵による事件で「沖縄県民は怒りを表現する形容詞が不足する状況に達している」などと緊張の高まりを指摘した上で、沖縄の懸念に迅速に対応するには、日米地位協定の改定と在沖米軍の県外移設が不可欠とし、沖縄の異議を真剣に受け止めない米政府の対応に警鐘を鳴らしている。
同紙は、相次ぐ米兵らの事件で、米軍普天間飛行場への海兵隊垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備ですでに炎症を起こしていた島の緊張がさらに悪化したと指摘。一方で、在沖米軍の地理的優位性を説く日米両政府に対し、県民の見解は無関係だと受け止めているといった温度差なども説明した。
また、2米兵暴行事件では、米当局が謝罪や夜間外出禁止を発令したものの、仲井真弘多知事は日本の司法制度下での裁判を可能にする日米地位協定の改定を求めていると指摘。こうした要請に対し「米国防総省は抵抗するだろう」との同紙の見解を示した上で、地域の安定に在日米軍の継続的駐留の重要性を主張する米政府は「沖縄の正当な懸念に迅速に対処する必要がある」とした。
米軍をより厳しい監督下に置くだけでなく、在沖米軍を日本本土やハワイ、グアムなど県外へ移動させる必要があるとの主張を展開し、日米両政府は、沖縄が唱えている異議を真剣に受け止める必要性があると説いた。
社説は、9月に掲載された「沖縄のオスプレイ」を執筆したアンドリュー・ローゼンタル論説委員が執筆した。
今回の記事を知ることで改めて気づかされたのは、どこの国にも "聡明なジャーナリスト" もいれば、"愚かなジャーナリスト失格者" もいる、ということであった ...... (2012.11.04)
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