"痛ましい事故" が発生した。
詳細は、下記引用サイト記事:【 引用記事 1 】天井板のつり下げ部位に異常か/NHK NEWS WEB/2012.12.02/【 引用記事 2 】天井板崩落 トンネルの構造は/NHK NEWS WEB/2012.12.02/【 引用記事 3 】 崩落事故 "複数の遺体を発見"/NHK NEWS WEB/2012.12.02 のとおりで、現在もなお "確認作業" が進められている。( <二次災害のおそれがあるため、重機を使った本格的な救助作業ができない状態で、警察と中日本高速道路と共に現場の確認作業>を進めている状態 )
"事故原因" などはまだ分かっていないが、やはり気になったのはこの "中央自動車道/笹子トンネル" の "古さ" だ。<笹子トンネルが完成した昭和52年ごろ>というから、"経過年数" は "35年" ということになる。
トンネルの形式としては、今回の形式のものは<現在は一部のトンネルにしか残っていない>とあるから、やはり "古さ" に目を向けることは意味がありそうな気がする。
<天井板は、1枚当たりの幅が5メートル、奥行きが1.2メートル、厚さ8センチのコンクリート製の板で、1枚当たりの重さは1トン余りある>だそうであり、今回はそれらが<数十枚の単位で落下>したというのだから、こうした可能性もある(あった!) "構造" 自体に対して恐ろしさを禁じえない。
地震が多発しているだけに、"耐震強度" が気になる。そして、この懸念と併せて、全国各地の "老朽化" した公共施設の危険性! についても俄かに気になりはじめる......。
【 引用記事 1 】
天井板のつり下げ部位に異常か/NHK NEWS WEB/2012.12.02
2日、山梨県の中央自動車道のトンネルの中でコンクリート製の天井の板が数十メートルにわたって崩れ落ち、複数の車が巻きこまれました。
トンネルの構造に詳しい大阪大学名誉教授の谷本親伯さんは、「天井板は、中央部分からつり下げた鋼材と、トンネルの壁から出っ張った台座に載せて、金具で固定されている。天井板がV字のようになっていたので、つり下げている金具に何らかの問題があったのではないか。一般論でしか言えないが、古いトンネルなので、この金具の部分が地下水などの影響で腐食していたり、地震や車の振動で劣化していたりする可能性が考えられる。
また、何らかの原因で地盤が動いて金具がずれたり抜けたりした可能性も考えられる」と指摘しています。
【 引用記事 2 】
天井板崩落 トンネルの構造は/NHK NEWS WEB/2012.12.02
...... 中日本高速道路八王子支社の担当者は、「詳しい状況は確認中だが、天井板がこれほど広範囲に崩れる事故は過去に聞いたことがない」と話しています。
中日本高速道路の八王子支社によりますと、事故があった笹子トンネル上り線は全長4784メートルで、崩れた場所は大月側の出口からおよそ1.7キロの地点とみられるということです。
崩落した「天井板」は、片側2車線の路面の上の高さ4.5メートル余りのところに水平に設置され、半円状のトンネルの上部と車が走る空間とを仕切っています。
天井板は、1枚当たりの幅が5メートル、奥行きが1.2メートル、厚さ8センチのコンクリート製の板で、1枚当たりの重さは1トン余りあるということです。
今回の事故では長さ50メートルから60メートルにわたって、天井板が数十枚の単位で落下したと見られています。
天井板は半円状のトンネルの上部からつり下げられたレール状の鋼材と、トンネルの左右の壁に突き出る形で設けられているコンクリートの台座の上に、1.2メートルの間隔で連続して敷き詰められています。
天井板を支える鋼材はトンネルの上部に接する部分と天井板を載せる部分がレール状につながっていて、天井板と同じ1.2メートルの間隔でトンネル上部のコンクリートの壁にボルトで固定されています。
また、天井板は道路の中央を境に左右2枚ずつあり、中央にある鋼材や左右の壁の台座とそれぞれボルトで固定されています。
1.2メートルの間隔でつり下げられた鋼材の間には、垂直に立てた別のコンクリートの板がはめられてトンネル上部の空間が左右に仕切られていて、それぞれトンネル外部からの空気と内部の排気とを分けて通し、換気を行う役割を果たしています。
中日本高速道路によりますと、天井板で換気のための空間を設ける構造のトンネルは、笹子トンネルが完成した昭和52年ごろは一般的で、同じ中央自動車道の長野と岐阜の県境を通る「恵那山トンネル」の下り線などにも採用されているということです。
しかし、近年、機械を使って換気するタイプのトンネルが増えたため、現在は一部のトンネルにしか残っていないということです。
八王子支社によりますと、笹子トンネルでは5年ごとに定期点検を行っていて、今回の現場付近ではことし9月から10月にかけて天井板の上の空間に人が入り、目視やたたいて音を確認するなどの検査を行いましたが、異常は見られなかったということです。
中日本高速道路八王子支社の担当者は、「詳しい状況は確認中だが、天井板がこれほど広範囲に崩れる事故は過去に聞いたことがない」と話しています。( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
【 引用記事 3 】
崩落事故 "複数の遺体を発見"/NHK NEWS WEB/2012.12.02
2日、山梨県の中央自動車道のトンネルの中でコンクリート製の天井の板が数十メートルにわたって崩れ落ち、総務省消防庁によりますと、少なくとも3台の車が巻き込まれました。 警察によりますと、このうち1台から複数の遺体が確認されたということです。
【 NEWS 動画より抜粋 】 ......
複数の車が崩落に巻きこまれたのが警察の監視カメラで確認され、中に入った消防によりますと、2台が下敷きになっているほか1台の軽自動車が火災を起こし、少なくとも3台が巻き込まれたということです。
警察によりますと、午後3時すぎ、下敷きになっている1台のワゴン車から複数の遺体が見つかったということです。
これまでに2人がけがをして病院で手当てを受けていますが、このうち、やけどをして病院に運ばれた女性が「一緒に乗っていたほかの5人がどうなったか分からない」と話していて、警察は女性が乗っていたのはこのワゴン車の可能性もあるとみて確認を急いでいます。
消防によりますと、ほかにもトンネルの中に取り残されている人がいる可能性があり、正午すぎには、下敷きになったとみられるトラックの会社から「運転手の男性からトラックの中に閉じ込められているので救助してほしいと連絡が入った」と通報がありました。
男性がけがをしているかどうか分かっていないということです。
消防は、二次災害のおそれがあるため、重機を使った本格的な救助作業ができない状態で、警察と中日本高速道路と共に現場の確認作業を進めています。
トンネルの中では、下敷きになった車のほかに乗っていた人が自力で避難したおよそ20台の車が残っています。......
中日本高速道路は午後3時から会見を開き、金子剛一社長は「このような大きな事故を起こしてしまい、大変申し訳ありません。行方不明の方がいるので救出第一に対応したいと思います。原因についてはこれから確認していきます」と陳謝しました。( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
これを機に、全国各地の "老朽化" した公共施設の危険性! に警鐘が鳴らされることを期待したい...... (2012.12.03)
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