アップルは、"非創造的破壊"に屈することになるのか?アップル株下げ幅広げ12%急落!

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 このところ何かと "不安視" されて来た米アップルの、その株価が "大幅に急落" したという。
 下記引用サイト記事/【 引用記事 1 】:アップル株下げ幅広げ12%安、S&Pは一時1500の大台突破/REUTERS/2013.01.25 によれば、

 <24日午前中盤の米株式市場で、アップル株価が寄り付きから下げ幅を広げ、12%急落/ スマートフォン(多機能携帯電話)市場における同社の独占的地位が揺らいでいるとの懸念が再燃/ 時価総額にして500億ドル以上が吹き飛んだ計算/ 証券会社からは目標株価の引き下げが相次いでおり......> とある。

 すでに、米アップルに対する市場評価に関しては、"7inch iPadミニ" 発売が "革新なきアップル" を暗示するとして "ネガティブな見方" がなされていた。

 ◆参照 "7inch iPadミニ"発売に対するプロの眼は厳しい!それは"革新なきアップル"を暗示?( 当誌 2012.10.20 )

 その懸念が、市場評価としての株価にかなりシビァなかたちで具現化された、という主旨を伝えるのが、下記引用サイト記事/【 引用記事 2 】:コラム:米アップル、ついに「非創造的破壊」に屈す/REUTERS/2012.01.24 である。
 その論調は、米アップルへの大きな期待が裏返しとなり厳しい口調で綴られている。

 <米アップルはついに、「非創造的破壊」に屈してしまった。スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」やタブレット端末「iPad(アイパッド)」とともに走ってきた5年間はアップルを勢いよく投資の王国に向かわせたが、今やその足が止まろうとしている/ 23日の時間外取引では、500億ドル強の市場価値が消し飛んだ。これはヒューレット・パッカードとデルの時価総額合計にほぼ匹敵する/ 模倣品の数は増える一方で、利益率はどんどん低下/ アップルの営業利益率は6%ポイント近く下がって31.6%となった/ アップルに最も望まれるのは、......これまで大成功を収めてきたやり方である「違う方向に走り出す」こと/ アップルは独自開発のペースを加速させなければならない。......

 "創造者" に対しては、"エピゴーネン"( 優れているとされる先人のスタイル等をそのまま流用・模倣して、オリジナル性に欠けた作品を制作する者 )が追随に終始するのが世の常であろう。まして、何でもありとなった "市場経済" にあっては、その "えげつなさ" も不問とされる。
 だから、"創造者" が "不死鳥" であるためには、たったひとつの突破口しか残されていないことになる。
 間断なき "創造性" の発揮だけが、"創造者""創造者" であらしめ続ける......。

【 引用記事 1 】

 アップル株下げ幅広げ12%安、S&Pは一時1500の大台突破/REUTERS/2013.01.25

[24日 ロイター] 24日午前中盤の米株式市場で、アップル株価が寄り付きから下げ幅を広げ、12%急落している。前日引け後に発表された10─12月期決算が市場予想を下回ったことで、スマートフォン(多機能携帯電話)市場における同社の独占的地位が揺らいでいるとの懸念が再燃している。

 時価総額にして500億ドル以上が吹き飛んだ計算で、新型の「iPhone(アイフォーン)5」発売後につけた過去最高値の705.07ドルからは35%下落している。

 証券会社からは目標株価の引き下げが相次いでおり、計18社は平均で132ドル引き下げ612ドルとした。......

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

【 引用記事 2 】

 コラム:米アップル、ついに「非創造的破壊」に屈す/REUTERS/2012.01.24

 By Robert Cyran

[ニューヨーク 23日 ロイター BREAKINGVIEWS] 米アップルはついに、「非創造的破壊」に屈してしまった。スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」やタブレット端末「iPad(アイパッド)」とともに走ってきた5年間はアップルを勢いよく投資の王国に向かわせたが、今やその足が止まろうとしている

 第1・四半期(10─12月)決算の純利益が横ばいになったとの発表を受けた23日の時間外取引では、500億ドル強の市場価値が消し飛んだ。これはヒューレット・パッカードとデルの時価総額合計にほぼ匹敵する。

 模倣品の数は増える一方で、利益率はどんどん低下している。ティム・クック最高経営責任者(CEO)が、この「赤の女王の競争」(『鏡の国のアリス』に由来し、競争に生き残るために走り続けなければならないということ)から逃れるためには、本当のイノベーションが必要だ。

 漸進的な製品のアップグレードの積み重ねは、アップルがライバルの韓国サムスン電子と競争していく上でプラスに働いているが、その効果は限られる

 第1・四半期の売上高は前年同期比18%増加し、アイフォーンは約4800万台、アイパッドは2300万台を販売した。しかし残念ながら利益は従来のペースを維持できていない

 小型タブレット端末「iPad mini(アイパッドミニ)」は人気が出ているが、アイパッドほどもうからない。アイフォーン5も多くの顧客を引き付けたとはいえ、製造コストが高くつくことが判明している。アップルの営業利益率は6%ポイント近く下がって31.6%となった。

 本質的にアップルは、ルームランナーの上で現在の位置を維持するためにどんどん走るスピードを速くしている。もちろん懸念されるのは、環境の変化がアップルが走れなくなるほどの速さとなり、ライバルが追いついてしまうことだ。もしくはアップルが転んで、信頼性の劣る地図アプリだけでは済まないような役立たずの製品を投入してしまう展開もあり得る。

 投資家がそうした事態に備えているのは明らかだ。23日の時間外に株価が10%急落したことを考慮に入れると、株価は昨年の1株利益の約10倍となっている。

 アップルにとって時価総額の約3分の1に相当する1370億ドルのキャッシュ・流動性資産は、万が一に対する絶好のクッションではある。ただ、アップルに最も望まれるのは、配当支払いや自社株買い、あるいはちょっとだけ手直して価格を安くしたアイフォーンを販売することではない。

 これまで大成功を収めてきたやり方である「違う方向に走り出す」ことをするべきなのだ。

 アップルの目を見張るような成長は、人々が欲しいという認識さえなかったような製品を生み出してきたことに由来する。今後の対象が決済機能なのか、テレビやその他の秘密プロジェクトかはともかく、アップルは独自開発のペースを加速させなければならない。......

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

 それにしても、"エピゴーネン"がもたらす「非創造的破壊」という流れは、現代における "市場経済" の凄さを思い知らせて余りある...... (2013.01.26)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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