春に向かう季節の推移とともに、猛威を振い続けたインフルエンザの流行も幾分減少しているようだ。( c.f. インフルエンザの発生状況について/厚生労働省/H25.03.01 )
しかし、油断できないのがインフルエンザであり、悪化させて重症化すると思わぬリスクを招くことにもなりかねない。しかも、現状では "重症化した" インフルエンザに薬は効きにくい......。
そんな中で、下記引用サイト記事:インフルエンザの抑制物質を発見/NHK NEWS WEB/2013.03.08 は、朗報を伝えている。
元より、<インフルエンザは重症化するとタミフルなどの抗ウイルス薬が効きにくくなり、有効な治療方法の開発が課題になっていました> とあるが、<重症のインフルエンザの治療薬の開発などが期待できる> というそうした "新物質" を発見したというのである。
<魚の油に含まれる脂肪酸に由来する物質がインフルエンザウイルスの増殖を抑えるとともに、症状が悪化したときの治療にも効果がある> ということで、<魚の油に含まれるドコサヘキサエン酸が化学変化した「プロテクチンD1」という物質> が特定されたのだそうだ。
インフルエンザの抑制物質を発見/NHK NEWS WEB/2013.03.08
魚の油に含まれる脂肪酸に由来する物質がインフルエンザウイルスの増殖を抑えるとともに、症状が悪化したときの治療にも効果があると秋田大学などの研究グループが発表し、グループでは「重症のインフルエンザの治療薬の開発などが期待できる」としています。
この研究は、秋田大学大学院医学系研究科の今井由美子教授を中心とする研究グループが行ったもので、アメリカの科学雑誌「セル」の電子版に発表しました。
それによりますと、インフルエンザが重症化する過程を調べたところ、魚の油に含まれるドコサヘキサエン酸が化学変化した「プロテクチンD1」という物質が、インフルエンザウイルスの増殖を抑えることが分かったということです。
さらに、重症のインフルエンザのマウスにこの物質と従来の抗ウイルス薬を投与したところ、抗ウイルス薬のみのマウスよりも生存率が上がったということで、症状が悪化したときの治療にも効果があるとしています。
インフルエンザは重症化するとタミフルなどの抗ウイルス薬が効きにくくなり、有効な治療方法の開発が課題になっていました。
今井教授は「課題となっている重症のインフルエンザの治療薬の開発などが期待できる」と話しています。
上記の "魚の油に含まれるドコサヘキサエン酸" とは、聞いたことがあると思ったら、健康増進効果をねらう "サプリメント" コマーシャルの "DHA" のこと。
日本の食卓から遠のいた "魚"(の油) が思わぬかたちで役立ちそうだ...... (2013.03.09)
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