隠せば無くなるものでもないでしょ!"エネルギー白書"に「原発ゼロ目標」は記述せず!

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 やはり、"事実を事実として公正に扱わない" のはマズイ!
 しかも、その事実が国民の安全と生命に関わる基本問題ともなれば、政府の "独善的姿勢" は目に余るものとなる。この「由らしむべし、知らしむべからず」の姿勢こそが、自民党政府の "一貫して変わらないDNA(!?)" なのだと改めて感じさせられた。

 問題は、下記引用サイト記事:「原発ゼロ目標」は記述せず 12年度版エネルギー白書/【共同通信】/2013.06.14 - 09:50 にある「原発ゼロ目標」の扱いに関する以下の点である。

 <政府は14日、2012年度版のエネルギー白書を閣議決定した。前民主党政権と現自民党政権にまたがる12年8月から13年3月までの動きを対象としたが、民主党政権が12年9月に革新的エネルギー・環境戦略で「原発ゼロ目標」を決定したとの記述は見送られた

 これに対し、<世論の高い関心を集めた事実を記載しないことに、客観性を疑問視する声も出そうだ> と記事は指摘している。

 なお、<白書(はくしょ)とは、日本の中央省庁の編集による刊行物のうち、政治社会経済の実態及び政府の施策の現状について国民に周知させることを主眼とするもの。......>( ウィキペディア

なのであって、対象をめぐる客観的な "事実関係" や "民意の意向" などが政権の思惑で "編集" されて良いはずがない
 さしたることではないかのように受け取る向きもあるかもしれないが、はっきり言ってこうした "手法/手口" こそは、民主主義社会での民意を歪めて行くものとして見過ごされるべきではないと思われる。

 現安倍政権が、"原発推進" ならばそれはそうとして公明正大に主張して、民意の判断を仰げばよい。しかし、前民主党政権が閣議決定した「原発ゼロ目標」のあった事実そのものを、現政府にとって "不都合な事実" と言わぬばかりに、まるで猫の習性 "ねこばば" のように隠すことはなかろう

 ちなみに、自宅の飼い猫の一匹は、いつも執拗なほどに、自分の糞や吐いたものを隠そうとする。近辺にあったスリッパなどをわざわざ引き寄せて隠す。しかし、臭いは消せない。だから、それが露見するばかりか、吐いたものを覆い隠すために使われたスリッパや雑誌などを汚して、なおのこと大きな顰蹙を買うことになる......。

 どうも、"参院選" を意識した安倍政権は、自勢力にとって "不都合な事実" については、ことごとく衆目から逸らそうと躍起になっているかのようだ。誰だかが "隠し球選挙" と揶揄しているようだが、当らずとも遠からずだ......。
 この特徴は、"三本の矢" の "三本目" の "成長戦略" を見ていても同じことだ。当り障りのないことは並べ立てるものの、誰もが日本経済改革のために必須だと見込んでいる "痛みを伴う改革" については、選挙に "不都合な事実" だと見てか、"知らんぷり" よろしく "ねこばば" パスを決め込んでいるすべては、選挙にて "白紙委任状" を頂いてからのことだ! とお目論み(?)なのであろうか。

 "歴史認識" も、"憲法改変" も、そして今回の「原発ゼロ目標」対応に関しても、共通している点は、"不都合な事実" や波風の立つ案件については、極力 "ダンマリ" を押し通そうとする点ではなかろうか......。

 「原発ゼロ目標」は記述せず 12年度版エネルギー白書/【共同通信】/2013.06.14 - 09:50

 政府は14日、2012年度版のエネルギー白書を閣議決定した。前民主党政権と現自民党政権にまたがる12年8月から13年3月までの動きを対象としたが、民主党政権が12年9月に革新的エネルギー・環境戦略で「原発ゼロ目標」を決定したとの記述は見送られた

 作成した経済産業省は「ゼロ目標は戦略の柱ではないためだ」と説明しているが、世論の高い関心を集めた事実を記載しないことに、客観性を疑問視する声も出そうだ

 一方で、安倍晋三首相が国会で行った「前政権が掲げた30年代に原発稼働ゼロを可能にするという方針は具体的な根拠を伴わない」などの答弁は詳しく紹介している


 "参院選" 前には、政府にとっての "不都合な事実" は隠す、と言えば、政府が14日に発表した "第四の矢"="「骨太の方針」/財政再建に向けた取り組み" でも、物議を醸す点については隠されたままだ
 歳出のうちの "社会保障" についても「聖域とせず見直す」と明記しているようだが、 "社会保障" を "聖域" とはしないという政府姿勢によって、国民への "給付削減や負担増" を一体どのように実施しようとしているのか?
 そうした国民にとって切実な案件すら隠し通したままで "白紙委任状" を頂戴したい! では、当然納得し難いはずであろう。しかも、「聖域とせず見直す」べき領域が多々残されている実情にもかかわらずだからなおさらである...... (2013.06.16)













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