こういう "生きもの" たちの生命力旺盛でダイナミックな話題には好感を持ちます。
自分なんぞは、半年かけて自転車走行延べ2000キロ余りなのに、渡り鳥ではなく、あのヒラヒラ頼りなく飛ぶ蝶の一種が、何と、<およそ1500キロを1か月余りで移動> したというのだから "見上げて" しまう......。
下記引用サイト記事:アサギマダラ 沖縄から東京へ/NHK NEWS WEB/2013.06.29 - 18:41 は、次のように報じている。
<渡り鳥のように長い距離を移動することで知られるチョウの仲間、「アサギマダラ」の東京で捕獲された1匹が、沖縄からおよそ1500キロ移動してきたものと分かりました。これほどの距離を北に移動して見つかるケースは珍しく、生態を知るうえで注目されています>
しかも、おもしろいのは、渡り鳥の調査では "足環"(1羽1羽の鳥が区別できる記号や番号がついた標識)が使われるのに対して、蝶の生態調査では、"羽の空き領域" に、ペンでアルファベット・数字などをマーキングして放つ......、という点だ。いわば "タトゥー(入れ墨)" というか、いや、"トライアスロン" の選手たちの腕に記されたマーキングと言った方が、この際適切なのかもしれない。
この日本は、まるで "沖縄" を "見捨てるような仕打ち(?)" を繰り返しているにもかかわらず、さすが、雄大な自然に身を任せる "生きもの" たちは、そんな事どこ吹く風とばかりに、年々歳々真実一路の営みを続けているというわけだ......。
アサギマダラ 沖縄から東京へ/NHK NEWS WEB/2013.06.29 - 18:41
渡り鳥のように長い距離を移動することで知られるチョウの仲間、「アサギマダラ」の東京で捕獲された1匹が、沖縄からおよそ1500キロ移動してきたものと分かりました。これほどの距離を北に移動して見つかるケースは珍しく、生態を知るうえで注目されています。
【 NEWS 動画より抜粋 】
アサギマダラは、春から初夏にかけて繁殖や生活に適した場所を求めて南から北に向かい、秋には越冬のため再び南に移動する渡り鳥のような習性があり、移動経路を調べようと羽にマークをして放す調査には各地で市民が参加しています。
今月9日、東京の高尾山でマークのあるアサギマダラを東京の大学院生、粟野雄大さんが捕獲して撮影しました。
調べたところ、ことし4月29日、沖縄県中城村でマークされたアサギマダラと分かり、直線距離でおよそ1500キロを1か月余りで移動したことになります。
粟野さんは「沖縄から飛んできたと知り、驚くと同時にうれしく思った。撮影後、放したので、旅を続けてさらに遠くで見つかってほしい」と話していました。
アサギマダラの調査結果を集めている京都学園大学の非常勤講師、藤井恒さんによりますと、夏から秋に南に向かう移動では2000キロを超える記録がありますが、北に向かう移動では、途中で繁殖するものが多く、台湾から滋賀県までおよそ1800キロを移動した平成12年の記録が最高で、今回はそれに次ぐ長さだということです。
藤井さんは「南下するものは再び捕獲されることが多く、ルートも徐々に分かってきたが、北向きの移動については確認される例が少なく、沖縄から東京まで渡った今回のケースは移動経路や生態を知るうえで貴重だ」と話しています。アサギマダラとは
アサギマダラは半透明の薄い青色の模様があり、羽を広げると10センチほどになる大型のチョウです。
東南アジアや中国、日本などに広く分布し、春から初夏にかけて繁殖や生活に適した場所を求めて南から北に向かい、秋には越冬のため再び南に移動する渡り鳥のような習性があります。
専門家によりますと、アサギマダラのように飛ぶ力が強く、1000キロを超えるような長い距離を移動することが確認されているのは数種類で、身近にいるモンシロチョウやアゲハチョウなど多くのチョウは、これほど長い距離は移動しません。市民参加の調査定着
詳しい移動経路や越冬場所など分かっていないことが多いアサギマダラの調査には、研究者だけでなく市民も参加していて、身近な自然観察として定着しています。
調査では、羽の半透明の部分に捕獲した日付や場所、その人のイニシャルなどを書き込んで放します。
マークのあるアサギマダラを見つけた場合、インターネットの掲示板に投稿すれば、マークをした人などとのやりとりで、どこから来たのか確認できます。
最近は台湾や中国などでも調査に参加する人たちが増え、2000キロを超える移動が確認される例も見つかっています。
"渡り鳥" の "ナビゲーション能力" は、"地磁気" に依拠しているらしいとは見られているものの、未だ真実は解明されていないようだ。では、1000~2000キロを移動するアサギマダラのような蝶もまた、特殊な "ナビゲーション能力" を備えているのだろうか。
となれば、蝶に "軽佻浮薄" のレッテルを貼っていた自分の、その浅はかさを恥じ入るばかりだ...... (2013.07.01)
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