意外なことに、従来、"身近な薬" として重宝がられてきた "既存の薬" が、まったく別の病気や症状に "効き目(効能)" を持つというような事実があるという。
すでに以前、以下のような記事やTV番組に注目したことがあった。
<手術が難しい脳腫瘍のがん幹細胞に効く化学物質> ( "がん幹細胞"をたたく"新薬"候補!"身近な薬"="スルファサラジン"の臨床研究:慶応大!( 当誌 2013.10.02 ) ) が、何と "リウマチの治療薬" と同成分だったというのであった。
<慶応義塾大学の佐谷秀行教授と永野修講師らは、がんを生む親玉とされる「がん幹細胞」をたたく新薬候補の作用を胃がん患者の臨床研究で確かめた。大腸炎の治療に使う薬の成分をがんにも応用したところ、数人の患者でがん幹細胞が減ったという。抗がん剤や放射線が効かず、再発や転移の元凶といわれてきたが、攻略の糸口をようやくつかんだ。数年内にもがんの根治につながる薬の実用化を目指す。 ...... 「身近な薬」:"スルファサラジン"(潰瘍性大腸炎や間接リウマチの治療薬) のことである。> ( "がん幹細胞"をたたく"新薬"候補!"身近な薬"="スルファサラジン"の臨床研究:慶応大!( 当誌 2013.10.02 ) )
"利用され続けてきた薬" だけに、すでに "安全性" については折り紙つきのはずだから、"専門家による正しい処方" がなされたならば、新薬以上の "安全性" が期待できるのであろう。そこに "大きなメリット" があるのだと思われる。
下記引用サイト記事 : 乗り物酔い止め薬に骨伸長効果 低身長症の治療へ期待も/【共同通信】/2013.12.05 - 07:00 は、次のように報じている。
<名古屋大大学院医学系研究科の鬼頭浩史准教授(整形外科学)らのグループは、乗り物の酔い止め薬に使われる「メクロジン」に、骨の伸長促進作用があることを突き止め、4日に米オンライン科学誌プロスワンで発表した/ 難病、軟骨無形成症の治療に応用できる可能性がある> と。
これまでに、頻繁に "乗り物酔い止め薬" のお世話になって来た人たちは、知らず知らずのうちに "骨の伸長促進" を図ってきたことになるのであろうか、とバカなことを想像したりした......。
乗り物酔い止め薬に骨伸長効果 低身長症の治療へ期待も/【共同通信】/2013.12.05 - 07:00
名古屋大大学院医学系研究科の鬼頭浩史准教授(整形外科学)らのグループは、乗り物の酔い止め薬に使われる「メクロジン」に、骨の伸長促進作用があることを突き止め、4日に米オンライン科学誌プロスワンで発表した。
成人でも120~130センチと極端な低身長をもたらす難病、軟骨無形成症の治療に応用できる可能性がある。安全性が確認され長く使用されてきた薬であり、早期の臨床治験も期待できるという。
鬼頭准教授によると、軟骨無形成症は遺伝子の突然変異により、1万5千人に1人ほどの割合で生まれる。
上記記事のような "別な効能も持つ薬" という事実に接する時、直接的には関係がないが、次のようなことを、ふと想起した。
地球上の未開地(そんな場所が残されているのかどうかは......)に人知れず生息している植物などには、予想外の "治療薬" になり得る成分が含まれている可能性が否定できない......、という説である。そうした植物が、そのまま "種の絶滅" を迎えてしまうならば、人類にとって計り知れない損失となる......、という言説を耳にしたことがあった...... (2013.12.06)
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