"STAP"(「stimulus triggered acquisition of pluripotency」(刺激惹起性多能性獲得)の略)という "万能細胞" の作製が、世界の注目を集めたことは、昨日触れたばかりである。
ただし、<未だマウスからの作製の段階であり、人間の細胞からSTAP細胞が作れるかは不明のようであるが、大きな期待が寄せられている> ( 新型"万能細胞:STAP(スタップ)細胞" 酸の刺激だけで作製成功!ES細胞/iPS細胞に続く!( 当誌 2014.01.31 ) ) という、"制限付き" の現状だとされていた。
だが、新たな "追加報道" によると、当該の"共同研究グループ"( 理化学研究所チーム、ハーバード大チャールズ・バカンティ教授ら )では、既に、"人間の細胞からのアプローチ" に迫るべく、"サル" を対象とした治療研究が進んでいる、とのことである。
下記追加引用サイト記事 : サルで実験 ハーバード大、脊髄損傷を治療/msn 産経ニュース/2014.01.31 - 08:30 は、以下のように現状の進展状況を報じている。
<細胞に刺激を与えることで、さまざまな種類の細胞に変化できる能力を持たせた新しい万能細胞「STAP(スタップ)細胞」を使い、米ハーバード大のチームが脊髄損傷のサルを治療する研究を始めていることが30日、分かった。人間の細胞を使った作製も研究しているという/ 人工的に脊髄を損傷してまひを起こさせた複数のサルからSTAP細胞を作製し、移植に利用する実験を2011年から始めている/ 詳細は明らかにできないものの、「驚くべき結果が出ている」と話し、回復効果があったと示唆。さらに「最近になって、人間の皮膚にある線維芽細胞からもSTAP細胞を作製してみたが、まだ十分に細胞の性質を明らかにできていない」と述べた> とある。
"万能細胞/STAP" 研究の進展は、その "水面下" での進行も露わになってくると、益々、サプライズの度を強めて行きそうだ......。
【 追加引用サイト記事 】
サルで実験 ハーバード大、脊髄損傷を治療/msn 産経ニュース/2014.01.31 - 08:30
細胞に刺激を与えることで、さまざまな種類の細胞に変化できる能力を持たせた新しい万能細胞「STAP(スタップ)細胞」を使い、米ハーバード大のチームが脊髄損傷のサルを治療する研究を始めていることが30日、分かった。人間の細胞を使った作製も研究しているという。
マウスの細胞で世界初の作製を報告した30日付英科学誌の論文を理化学研究所チームと共同で執筆したハーバード大のチャールズ・バカンティ教授が取材に答えた。人工的に脊髄を損傷してまひを起こさせた複数のサルからSTAP細胞を作製し、移植に利用する実験を2011年から始めているという。
現在は論文発表の準備をしているため詳細は明らかにできないものの、「驚くべき結果が出ている」と話し、回復効果があったと示唆。さらに「最近になって、人間の皮膚にある線維芽細胞からもSTAP細胞を作製してみたが、まだ十分に細胞の性質を明らかにできていない」と述べた。
【 追加参照サイト記事 】 (理化学研究所のプレスリリース)
◆ 体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見――細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導――/独立行政法人理化学研究所 広報活動/2014.01.29
今や、こうした最先端での研究は、言うまでもなく "特許取得" (先行利益!)と直結しているだけに、"水面下"、"非公開" での進展部分が少なからず控えているというわけなのであろう...... (2014.02.01)
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