だが、どういうものか "病院" に出向いたり、医者と対面すると "妙な期待感(?)" や "根拠薄弱な信頼感(?)" に染まっている自分に気づくことになる。
その理由の一つには、自分側に "元気がない" からという "ハンディ(?)" を伴っていることが災いしているに違いない。"元気がない" からこそ病院通いに至るわけだから、これまた当然の話ではあるが。
もちろん、"専門家" と "非・専門家" という歴然とした立場の違いによることは否定できまい。
しかし、眼の前の "患者" よりも、院内 LAN に接続したPCの操作にのみ関心を向け、"効率的診断" を一義としているかのような医者に接すると、「医はビジネス」という印象が募らざるを得なくなる。 そして、"インフォームド・コンセント( informed consent )" というタームが脳裏をよぎり、眼の前の "医者の見立て" について、可能な限り自身の頭で考えようとしたりする......。最悪の場合は、"深入りする前に別な病院を探さなくては......" と思いを巡らしたりもするわけだ。
いつもながらのこうした "病院/医者不信(?)" の中で見出したのが次の著作であった。その内容は以下に引用した "目次構成" からも推測できようかと思う。
近藤 誠 (著)『 医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法 』[新書/アスコム 2012/12/13]
【 目次構成 】
■ 第1章 どんなときに病院に行くべきか
心得1「とりあえず病院へ」。あなたは医者の"おいしい"お客様
心得2「老化現象ですよ」と言う医者は信用できる
心得3 医者によく行く人ほど、早死にする
心得4「血圧130で病気」なんてありえない
心得5 血糖値は薬で下げても無意味で、副作用がひどい
心得6 世界一売れるコレステロール薬の「病気を防ぐ確率」は宝くじ以下
心得7 がんほど誤診の多い病気はない ほか
■ 第2章 患者よ、病気と闘うな
心得12 一度に3種類以上の薬を出す医者を信用するな
心得13 軽い風邪で抗生物質を出す医者を信用するな
心得14「抗がん剤を使えば寿命が延びる」と言う医者を信用するな
心得15 がんの9割は、治療するほど命を縮める。放置がいちばん
心得16「医者から薬をもらう」を習慣にしてはいけない ほか
■ 第3章 検診・治療の真っ赤なウソ
心得20 がん検診は、やればやるほど死者を増やす
心得21「乳がん検診の結果は、すべて忘れなさい」
心得22 胃を切り取る前に、知っておきたいこと
心得23 1センチ未満の動脈瘤、年間破裂率は0・05% ほか
■ 第4章 100歳まで元気に生きる「食」の心得
心得27 体重、コレステロールを「減らさない」健康法を選ぶ
心得28 ピンピン100歳への体づくりは「毎日タマゴと牛乳」から
心得29 ビールは1日にロング缶2本までなら「百薬の長」
心得30 ビタミン・ミネラルの摂りすぎで早死にする
■ 第5章 100歳まで元気に生きる「暮らし」の心得
心得34 22時から2時にどっぷり眠る。「超」早寝早起き健康法のすすめ
心得35 石けん、シャンプーを使わないほど、肌も髪も丈夫になる
心得36 大病院にとってあなたは患者ではなく被験者
心得37 「手当て」でストレスを癒す ほか
■ 第6章 死が恐くなくなる老い方
心得42 ポックリ逝く技術を身につける
心得43 いきなり進行がんが見つかったらどうするか
心得44 喜怒哀楽が強い人ほどボケない
心得45 100歳まで働き続ける人生設計をする ほか
今回、注目する下記引用サイト記事 : 中村勘三郎さん がん検診したことで死期が早まったとの意見も/マイナビニュース/2014.02.21 は、この著作についての記事である。
<初期であろうと末期であろうと、がん患者はなるべく臓器を温存したほうが生活の質も上がり、むしろ寿命が延びる/ がん検診をすると、患者にされてしまう可能性があるので注意が必要です。例えば日本では、胃がん細胞が上皮内にとどまった状態の非浸潤がんでも、がんと診断されます。しかし欧米では、周囲の健康な組織までがん細胞が浸み出すように増殖した浸潤がんのみをがんと定義しています。欧米では認められていない8~9割の症状を、日本ではがんと言っているのです/ がん検診は誤診も問題にされてきたが、近年は「検診自体に意味がない」というのが世界の医療の潮流/ がん検診したグループとしないグループの死亡率には、変化がないというデータ......> とある。
中村勘三郎さん がん検診したことで死期が早まったとの意見も/マイナビニュース/2014.02.21
近著『医者に殺されない47の心得』が108万部のベストセラーになっている医師の近藤誠さんは、25年間、独自のがん治療法を訴え続けてきた。
「初期であろうと末期であろうと、がん患者はなるべく臓器を温存したほうが生活の質も上がり、むしろ寿命が延びる」──それが近藤医師の考え方だ。さらに、がん検診について、すればするほど、がん患者にされてしまう。誤診や、検診による大量の被ばくにも大きな問題がある。がん検診をしても寿命は延びない、とその不必要性を説く。
「がん検診をすると、患者にされてしまう可能性があるので注意が必要です。例えば日本では、胃がん細胞が上皮内にとどまった状態の非浸潤がんでも、がんと診断されます。しかし欧米では、周囲の健康な組織までがん細胞が浸み出すように増殖した浸潤がんのみをがんと定義しています。欧米では認められていない8~9割の症状を、日本ではがんと言っているのです」(近藤医師、以下「」内同じ)
がんと診断されると、医師の勧めで手術や抗がん剤を施されることが極めて多い。また、がん検診は誤診も問題にされてきたが、近年は「検診自体に意味がない」というのが世界の医療の潮流だという。
「がん検診したグループとしないグループの死亡率には、変化がないというデータが出ています」
CTやPET検診は放射線の被ばく量が多く、それが発がんの引き金になるという指摘もある。
中村勘三郎さん(享年57)は自覚症状がない状態で人間ドックに入り、食道がんが見つかった。すでにリンパ節への転移があったが、食道全摘手術を選択。誤嚥により肺炎を併発、亡くなった。「検査でがんとわかり、手術を行ったことが死期を早めた」というのが近藤医師の意見だ。
※女性セブン2014年3月6日号
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
"二人に一人はがん罹患" と言われる時代だけに、身の回りの知人にも多くのがん罹患者がおられる。実情をつぶさに知らされることは少ないにしても、"病院/医者" の "言うがまま" のスタイルで治療を受けられている方がほとんどのようだ。
<「抗がん剤を使えば寿命が延びる」と言う医者を信用するな/がんの9割は、治療するほど命を縮める。放置がいちばん/大病院にとってあなたは患者ではなく被験者> などの指摘については、じっくりと反芻してみることが必要なのかもしれない...... (2014.02.22)
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