昨日、当誌で "アルツハイマー病" に関する記事を扱った際、その末尾を以下のように締め括った。
<現在、さまざまな病気に関係している "たんぱく質/アミノ酸/酵素" の研究も、"遺伝子工学" などと併せて急速に進展しているようである。
したがって、"アルツハイマー病" の原因とされている "「アミロイドβ」というたんぱく質" 自体の解明が、ブレイクスルー的な駆け上がり方で進むことも存外遠くないのかもしれない......> ("ホップ"にアルツハイマー病を予防できる成分!"発症を遅らせる"ことができると確認!( 当誌 2011.02.04 )) と。
"単なる予感" で書いたに過ぎなかったのだが、<"たんぱく質/アミノ酸/酵素" の研究も、"遺伝子工学" などと併せて急速に進展しているようである> という点が、"その翌日の記事" ですかさず報道されたことには驚きである。
下記引用サイト記事 1/ 2 : アルツハイマー病で脳に蓄積 「アミロイドβ」制御する遺伝子発見/TBS News i/2014.01.04 - 05:00 / 脳内に原因物質ためる遺伝子発見 アルツハイマー病/【共同通信】/2014.01.04 - 05:00 は、"遺伝子工学" を援用したアプローチで、"アルツハイマー病" を発症させる "タンパク質「アミロイドβ」" の量を "制御する遺伝子「KLC1E」" が突き止められた、というのである。
<アルツハイマー病で脳に蓄積するアミロイドβというタンパク質の量を制御する遺伝子を、大阪大学などの研究グループが発見しました/ アルツハイマー病になりにくい体質のマウスがいることを発見/ アルツハイマー病で脳内に蓄積するアミロイドβと呼ばれるタンパク質の量を制御している遺伝子があることを突き止めました> (【 引用記事 1 】)
<脳にたまるアミロイドベータの量が少ないマウスは、「KLC1E」という遺伝子の働きが弱いことを突き止めた> (【 引用記事 2 】)
<この遺伝子から作られる物質を培養したヒトの神経細胞で人工的に減らしてみると、アミロイドβの量も抑制されることを解明> (【 引用記事 1 】) とある。
この "「KLC1E」という遺伝子" の働きをめぐる研究が順調に進展するならば、"アルツハイマー病" の新たな予防/治療法につながって行く可能性が大いに期待されそうである......。
【 引用記事 1 】
アルツハイマー病で脳に蓄積 「アミロイドβ」制御する遺伝子発見 /TBS News i/2014.02.04 - 05:00
( 動画より抜粋 )
アルツハイマー病で脳に蓄積するアミロイドβというタンパク質の量を制御する遺伝子を、大阪大学などの研究グループが発見しました。
大阪大学の森原剛史助教らの研究グループは、アルツハイマー病になりにくい体質のマウスがいることを発見し、その遺伝子を調べました。その結果、アルツハイマー病で脳内に蓄積するアミロイドβと呼ばれるタンパク質の量を制御している遺伝子があることを突き止めました。
この遺伝子から作られる物質を培養したヒトの神経細胞で人工的に減らしてみると、アミロイドβの量も抑制されることを解明したということです。
研究グループでは、「アルツハイマー病の新たな治療法につながる可能性がある」としています。(04日05:00)
【 引用記事 2 】
<...... チームは、アルツハイマー病になりにくい体質のマウスを発見し、遺伝子の働き方をほかのマウスと比べた。その結果、脳にたまるアミロイドベータの量が少ないマウスは、「KLC1E」という遺伝子の働きが弱いことを突き止めた ......> ( 脳内に原因物質ためる遺伝子発見 アルツハイマー病/【共同通信】/2014.01.04 - 05:00 )
上記記事で注目される「KLC1E」という遺伝子 発見の、そのトリガーとなったのは、アルツハイマー病になりにくい体質のマウスの発見!であったと思われる。この "スプリングボード的な、前段での発見" が持つ意義の大きさに気づかざるを得ない。
それにしても、生体における "遺伝子" の働きの絶妙さには驚かされる...... (2014.02.05)
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