国内初「疲労」専門クリニック!予防医学の観点に立ち健康と病気の"中間的段階"ケア!

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 "" を治すのが "名医" であることは誰でも分かるが、更に優れた "名医" ともなると、"未だ発症していない病" を治すのだそうである。( c.f.「上医は未病を治(じ)す」)
 つまり、"" を "未然に防ぐ" ところの「予防医学」に徹する、ということになりそうである

 昨日は、「フレイル(frail)」( "老化現象" )という "健康と病気の「中間的な段階」" を指すことばに、あえて注目してみたのだが、要するに「予防医学」の視点と文脈が、現在、差し迫った課題として急浮上しているかに思えるからであった。( 統一名称「フレイル(frail)」と改名された"老化現象"!高齢化社会に即した学会対応!?/当誌 2014.05.22 )

 "健康と病気の「中間的な段階」" から、もしそこからの "微妙なアラーム" を的確に読み取り、対処できるならば、おそらく "" は "未病" のままであり続けるのであろう。これこそが「予防医学」の眼目!かと思われる

 今回注目してみたいことばは、昨日からの流れで言えば「ファティーグ(fatigue)」、つまり "疲労" ということになる。
 これも、仇や疎かにはできない "健康と病気の「中間的な段階」" という怖さを潜伏させているようである


 ◆ 参照 当誌過去の "慢性疲労" に関する記事

  <なんとなくダルさが続く慢性疲労。休日をゴロゴロと過ごしても、疲れがとれないまま月曜日を迎えるなんてパターンがお約束だが、寝ても治らないのはなぜか?/ 慢性疲労の正体は、ストレスを感じた脳が過剰に放出するTGF-βで、自分で自分を傷つけるアレルギーのようなものだから、睡眠では解消しない。やがて意欲や創造性も減退してしまうので、疲労感を踏み越えてストレス発散に出かけよう!/ なぜストレスが慢性疲労を引き起こすのか? 原因は、細胞の増殖を抑制する物質・TGF-β(ベータ)が過剰に放出されること/ ひとはストレスを感じると免疫が低下し、菌やウィルスに侵されやすい状態になってしまう。そこでTGF-βを放出し侵入者に対抗するのだが、過剰放出されると自分自身も攻撃してしまい悪影響を及ぼす。慢性疲労は、いわばアレルギーのようなものなのだ/ TGF-β過剰の状態が続くと、なんと脳の前頭前野(ぜんとうぜんや)が委縮してしまう/ 前頭前野は脳の司令塔とも呼ばれ、感情や理論、経験や推測を束ねて「そのひとらしい」行動をつかさどる。やる気、計画性、創造性など、ポジティブな要素をたくさん引き連れているのだが、その部分が委縮してしまうため、「なにかしよう」と思う気持ちが薄れてしまう/ 原因であるストレスを解消するには気分転換が重要 ...... 原因であるストレスを排除すれば解消する。 脳の委縮は一時的なので、TGF-βが減少すればもとに戻る。前頭前野が活発に働けば、やる気や創造性も復活する> ( 実は"TGF-β"という"サイトカイン"の仕業!"慢性疲労"の原因も、"抜け毛"の原因も!/当誌 2014.03.26

 今回注目する下記引用サイト記事疲労:国内初専門クリニック 数値化してケア 重症化防ぐ/毎日新聞/2014.05.22 - 07:58 は、"重症化" すれば侮れない結果にもつながりかねない "疲労" を "専門的にケア" する、そうした医療機関に焦点を合わせている。
 まさに、「予防医学」の観点が再評価されている今日、こうした動向が衆目を集めるのではないかと思われた


 <疲労がたまるメカニズムを知り、重症化を防ぎたい/  国内初の疲労専門クリニック「ナカトミファティーグケアクリニック」がオープンした。「ファティーグ(fatigue)」は疲労の意味/  疲労は、人によって感じ方が異なり、問診でも症状が伝わりにくいことが多いため、数値化などによって、より客観的な診断を目指す/  診断のため、自律神経のうち、活動に関わる交感神経と休息に関わる副交感神経のバランスを疲労度計で測るほか、活性酸素や抗酸化力を調べる血液検査、睡眠時無呼吸症候群の検査などを導入/  疲れは、痛みや発熱と並ぶ体からのアラーム(警報)。それを無視して(仕事などの)成果を求め続けると、健康な状態に戻れなくなる可能性がある/  通常、疲労は睡眠など休息によって解消できるが、ストレスに長期間さらされると、脳神経系や免疫系、内分泌系の働きにまで影響を及ぼす。深刻になると、過去に感染したヘルペスなどのウイルスが活動を始め、それによって抑うつ状態や体に痛みを感じるようになることもあるという。物を落としやすくなったり、つまずいたりするのも疲労症状の一つ/  受診するタイミングに目安はあるのか。「朝起きた時の爽快感が一つの基準」  目覚めた時に爽快感がなく疲労感が残っている状態が1週間続くようであれば、受診を考える/  症状の深刻化を防ぐには、しっかり睡眠をとることが最も効果的> とある。

 疲労:国内初専門クリニック 数値化してケア 重症化防ぐ/毎日新聞/2014.05.22 - 07:58

 年度初めの慌ただしさが一段落する5月。新しい環境への対応に苦労している人や、いつも以上に張り切った人たちにとっては、疲れがピークに差し掛かる時期でもある。疲労がたまるメカニズムを知り、重症化を防ぎたい

 ◇ カウンセリング、しんきゅう駆使

 4月中旬、大阪市中央区のビジネス街に、国内初の疲労専門クリニック「ナカトミファティーグケアクリニック」がオープンした。「ファティーグ(fatigue)」は疲労の意味。大阪市立大病院・疲労クリニカルセンターの中富康仁医師が院長を務める。疲労は、人によって感じ方が異なり、問診でも症状が伝わりにくいことが多いため、数値化などによって、より客観的な診断を目指す

 診断のため、自律神経のうち、活動に関わる交感神経と休息に関わる副交感神経のバランスを疲労度計で測るほか、活性酸素や抗酸化力を調べる血液検査、睡眠時無呼吸症候群の検査などを導入。これらの検査に加え、症状に応じた投薬やカウンセリング、生活習慣の改善指導、しんきゅうなども実施する。「疲れは、痛みや発熱と並ぶ体からのアラーム(警報)。それを無視して(仕事などの)成果を求め続けると、健康な状態に戻れなくなる可能性がある」と中富院長は話す。

 ◇ 過度のストレス起因

 倉恒弘彦・関西福祉科学大教授によると、疲労の誘因となるストレスは ▽精神的(人間関係など) ▽身体的(過度な仕事やトレーニングなど) ▽物理的(騒音や紫外線など) ▽化学的(シックハウスなど) ▽生物学的(ウイルスや細菌)−−の5種類ある。

 通常、疲労は睡眠など休息によって解消できるが、ストレスに長期間さらされると、脳神経系や免疫系、内分泌系の働きにまで影響を及ぼす。深刻になると、過去に感染したヘルペスなどのウイルスが活動を始め、それによって抑うつ状態や体に痛みを感じるようになることもあるという。物を落としやすくなったり、つまずいたりするのも疲労症状の一つだ。

 4〜5月は、進学や就職で環境が変わる時期にあたる。緊張が精神的なストレスを生むほか、「充実感」や「責任感」という別の感覚が「疲労感」を覆い隠してしまうこともある。不安定な天候も重なり、この時期は「最も疲労がたまりやすい時期」といえる。

 ◇ 1週間続けば受診を

 受診するタイミングに目安はあるのか。「朝起きた時の爽快感が一つの基準」と、倉恒教授は説明する。目覚めた時に爽快感がなく疲労感が残っている状態が1週間続くようであれば、受診を考える。内科に相談し、休養や栄養の状態、隠れた病気がないかを調べたうえで、症状に応じた治療が始まる。

 症状の深刻化を防ぐには、しっかり睡眠をとることが最も効果的だ。それ以外にも「休息モード」に入る方法として、「笑うこと」「アロマテラピー」「ぬるめの風呂に入る」なども勧められる。人によって「休息感」は異なるため、自分に合ったリラックス法を探すと良いという。【山崎明子】


 肉体的/精神的な "疲労" を、"容易に回復できるシンプルな現象" と見なせる寛容な(?)時代環境は過ぎようとしているのかもしれない......。
 とりわけ、"疲労" に直結する "精神的(人間関係など)なストレス" は尋常ではないようだ。その点は、ストレス解消として消費されているに違いない消費カルチャーが社会全体に溢れ返っていることを見てもわかる。
 "持続する経済" のために強いられている "持続する疲労" への有効な防御法が真剣に考えられてよいかと思われる
...... (2014.05.23)













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このページは、yasuo hiroseが2014年5月23日 00:01に書いたブログ記事です。

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