アレルギー疾患根治薬!?アレルギー物質放出の仕組み(DOCK5タンパク質)解明(九州大)!

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 ヒトの "免疫システム" は、細菌やウイルスなどの外敵からヒトの身体を守ると同時に、厄介な事態 ―― 花粉症、ぜんそく、食物アレルギーなどのアレルギー疾患 ―― を引き起こすことはよく知られている

 従来、"アレルギー疾患" に対しては、"対症療法" が一般的であった。症状を表面的に消失あるいは緩和させることを目的とした治療のことだ。
 ところが今、注目されている治療法は、"根治療法" だとされる。読んで字のごとく、症状を "根本(の原因)" から解消する治療( "原因療法" とも言われる)に注目が集まっている。
 その例としては、<シダトレンは「舌下免疫療法」というスギ花粉症の根治を目指す治療に使われる> という事例などがある


 ◆ 参照 当誌過去の "アレルギー疾患" に関する記事
  今「免疫療法」は、スギ花粉症も食物アレルギーも"根治を目指す"戦略へと踏み込む?!/当誌 2014.02.11

  今回注目する下記引用サイト記事アレルギー物質放出の仕組みを解明/Science Portal/2014.06.10 は、種々の "アレルギー" 反応の "基礎的メカニズム" にメスを入れるかたちで、まさに "根治療法" の水準を格段に深める可能性を秘めたものかと思われる

 <アレルギーが急増しており、より有効な治療法が求められている。免疫細胞の一種のマスト細胞アレルギー反応の原因となるヒスタミンなどの化学物質を放出する仕組みの一端を、九州大学生体防御医学研究所の福井宣規(ふくい よしのり)主幹教授らが解明/  ヒスタミンが放出される際に、DOCK5というタンパク質が重要な役割を果たしていることを見つけ、その仕組みも確かめた。アレルギー疾患の治療法開発の新しい手がかりになる成果で、6月9日付の米科学誌Journal of Experimental Medicineオンライン版に発表/  花粉症、ぜんそく、食物アレルギーなどのアレルギー疾患の頻度は年々増加している。生活の質を低下させるだけでなく、まれに生命を脅かす。このアレルギーに関わっているのがマスト細胞で、アレルギー反応が起きるときに、細胞内の分泌顆粒が微小管によって表面へ輸送され、顆粒に含まれるヒスタミンなどが放出される。これを脱顆粒反応と呼ぶ/  研究グループは、マスト細胞に発現しているDOCK5というタンパク質に着目して解析した。DOCK5が発現できないように遺伝子操作したマウスでは、ヒスタミンを放出するアレルギー反応が著しく抑制されることを見いだした。その作用を詳しく調べて、DOCK5マスト細胞内で分泌顆粒を運搬する微小管の動きを活性化して、脱顆粒反応を促していることを突き止めた/  現在、アレルギー疾患の治療薬としてヒスタミンの働きを抑える薬剤が主に使われているが、DOCK5ヒスタミンの放出そのものに関与しているため、アレルギー反応を根元から断つことができる。福井宣規教授は「免疫細胞でDOCK5の機能がわかったのはこれが初めてだ。アレルギー新しい創薬の標的になる」と期待> とある。

 アレルギー物質放出の仕組みを解明/Science Portal/2014.06.10

 アレルギーが急増しており、より有効な治療法が求められている。免疫細胞の一種のマスト細胞アレルギー反応の原因となるヒスタミンなどの化学物質を放出する仕組みの一端を、九州大学生体防御医学研究所の福井宣規(ふくい よしのり)主幹教授らが解明した。

 ヒスタミンが放出される際に、DOCK5というタンパク質が重要な役割を果たしていることを見つけ、その仕組みも確かめた。アレルギー疾患の治療法開発の新しい手がかりになる成果で、6月9日付の米科学誌Journal of Experimental Medicineオンライン版に発表した。

 花粉症、ぜんそく、食物アレルギーなどのアレルギー疾患の頻度は年々増加している。生活の質を低下させるだけでなく、まれに生命を脅かす。このアレルギーに関わっているのがマスト細胞で、アレルギー反応が起きるときに、細胞内の分泌顆粒が微小管によって表面へ輸送され、顆粒に含まれるヒスタミンなどが放出される。これを脱顆粒反応と呼ぶ

 研究グループは、マスト細胞に発現しているDOCK5というタンパク質に着目して解析した。DOCK5が発現できないように遺伝子操作したマウスでは、ヒスタミンを放出するアレルギー反応が著しく抑制されることを見いだした。その作用を詳しく調べて、DOCK5マスト細胞内で分泌顆粒を運搬する微小管の動きを活性化して、脱顆粒反応を促していることを突き止めた

 現在、アレルギー疾患の治療薬としてヒスタミンの働きを抑える薬剤が主に使われているが、DOCK5ヒスタミンの放出そのものに関与しているため、アレルギー反応を根元から断つことができる。福井宣規教授は「免疫細胞でDOCK5の機能がわかったのはこれが初めてだ。アレルギー新しい創薬の標的になる」と期待している。




 "アレルギー疾患" 向けの治療薬としては、一般的に "抗ヒスタミン剤" が使われているが、その "副作用" に "眠気"(覚醒機能の低下)などが伴うと指摘されてきた。さらに、"不整脈などのリスク" や "免疫システム" 自体の変調を危惧する声もあり、使用上で注意が必要とされている。

 <現在、アレルギー疾患の治療薬としてヒスタミンの働きを抑える薬剤が主に使われているが、DOCK5ヒスタミンの放出そのものに関与しているため、アレルギー反応を根元から断つことができる。......アレルギー新しい創薬の標的になる> と期待される理由であろう
...... (2014.06.12)













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