西アフリカの "エボラ出血熱" の感染拡大については、その推移を、世界が戦々恐々とした思いで見つめている。
◆ 参照 当誌過去の "エボラ出血熱" 関連記事
○ "エボラ出血熱"感染者数の試算:第二弾!膨れ上がって55万~140万人に達する可能性!/当誌 2014.09.25
そして、今回注目する下記引用サイト記事 : エボラ熱、米で初の感染者 西アフリカに渡航の成人/日本経済新聞/2014.10.01 - 07:09 は、感染者が "米国内で初めて見つかった" とする驚きを伝えている。<西アフリカ以外の第三国で感染が広がる恐れ> につながらないようにと警戒されている。
<【ワシントン=川合智之】米疾病対策センター(CDC)は9月30日、エボラ出血熱の感染者が米国内で初めて見つかったと発表した。感染者は西アフリカのリベリアから米国に最近渡航した成人の男性という。米国ではこれまでリベリアで感染した支援関係者4人が帰国して治療を受けていた。西アフリカ以外の第三国で感染が広がる恐れもある。/ CDCによると、患者の男性はリベリアを19日に出国し、20日に米国に到着した。帰国から数日後に症状が出たため、28日からテキサス州ダラスの病院で隔離されているという。CDCは患者を別の治療施設に移送する必要があるかどうか判断する。米メディアは患者が医療関係者ではないと伝えている。 患者は現地でエボラウイルスに感染し、潜伏期間中に米国の親族を訪ねて帰国したという。エボラ熱の感染地域は西アフリカのリベリア、ギニア、シエラレオネが中心。潜伏期間は2~21日で、通常は1週間ほどで発熱や頭痛、下痢などの症状が出る。有効な治療法はなく、致死率は最大で90%。患者の体液などに触れると感染するが、空気感染はしない。CDCのフリーデン所長は航空機で患者と乗り合わせた乗員・乗客が感染する可能性は「ゼロだ」と断言した。/ 世界保健機関(WHO)によると、9月23日時点の死者は3091人、感染者数は疑いのある人も含め6574人に上る。未受診者が多数いるとみられ、CDCは来年1月に感染者が140万人に達する可能性があるとの試算を公表している。> とある。
エボラ熱、米で初の感染者 西アフリカに渡航の成人 /日本経済新聞/2014.10.01 - 07:09
【ワシントン=川合智之】米疾病対策センター(CDC)は9月30日、エボラ出血熱の感染者が米国内で初めて見つかったと発表した。感染者は西アフリカのリベリアから米国に最近渡航した成人の男性という。米国ではこれまでリベリアで感染した支援関係者4人が帰国して治療を受けていた。西アフリカ以外の第三国で感染が広がる恐れもある。
CDCによると、患者の男性はリベリアを19日に出国し、20日に米国に到着した。帰国から数日後に症状が出たため、28日からテキサス州ダラスの病院で隔離されているという。CDCは患者を別の治療施設に移送する必要があるかどうか判断する。米メディアは患者が医療関係者ではないと伝えている。
患者は現地でエボラウイルスに感染し、潜伏期間中に米国の親族を訪ねて帰国したという。エボラ熱の感染地域は西アフリカのリベリア、ギニア、シエラレオネが中心。潜伏期間は2~21日で、通常は1週間ほどで発熱や頭痛、下痢などの症状が出る。有効な治療法はなく、致死率は最大で90%。患者の体液などに触れると感染するが、空気感染はしない。CDCのフリーデン所長は航空機で患者と乗り合わせた乗員・乗客が感染する可能性は「ゼロだ」と断言した。
世界保健機関(WHO)によると、9月23日時点の死者は3091人、感染者数は疑いのある人も含め6574人に上る。未受診者が多数いるとみられ、CDCは来年1月に感染者が140万人に達する可能性があるとの試算を公表している。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
<患者の体液などに触れると感染するが、空気感染はしない。CDCのフリーデン所長は航空機で患者と乗り合わせた乗員・乗客が感染する可能性は「ゼロだ」と断言> とあるため、今回の件に限れば "第三国への感染拡大" は無さそうだ。
しかし、今後(または既に)、類似ケースが無いとは言い切れないだけに、"戦々恐々とした空気" はなお続くものと思われる...... (2014.10.02)
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